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June 17, 2006

気になるDVD&『ミミズバーガ』再臨!

 今年も間もなく半年が過ぎようとしている。このままじゃいけない!…ってことで、何事もなかったように復活しよう。いや、実際書かなかったのは何事があったわけじゃなくて、単に自分の不明故なんだけどね(苦笑)。

 実はお気に入り&注目DVD情報は比較的コマメに追加してたんですが、やっぱりエントリーの方もアップしないと利用してくださる方は激減しますな。まぁ自業自得なんでこれまではこれまでとして(苦笑)、まずはこれからの注目DVD情報からどぞ!

 邦画は夏らしくJ-ホラーラッシュの注目作が目白押し。バッド・エンディングも含めて充実度の高かった清水崇の輪廻 プレミアム・エディションとシリーズ最恐を謳った福谷修渋谷怪談 THEリアル都市伝説 デラックス版(作品に関しては近々あらためてアップ予定)がそれぞれ7月14日に、『ランド~』の世界観を先取りしていた東京ゾンビ プレミアム・オブ・ザ・デッド (限定生産)が7月28日に、現時点では未見だがTVシリーズ版完結篇ということで有終の美をどう落とすか興味津々な怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOXが7月5日にリリース。

 この他伝聞ではノリ的にはオリジナル版より『マグニチュード 明日への架け橋』に近いよ…とか聞かされ目っ茶不安なリメイク版日本沈没の公開と連動する形で、廉価版再発売となる日本沈没 TELEVISION SERIES プレミアム・ハザードBOXが7月5日に、大映特撮陣が東京を襲う猛暴風に挑んだ風速七十五米が6月23日にそれぞれリリース。後者は予告編しか見たことないけど、銀座を襲う洪水&暴風の描写はかなりの迫力だったのでかなり期待値大ですな。

 洋画の方も新旧&玉石取り混ぜてファンタ系はかなり充実。ジェネオンからは『サウス・パーク』チームによるタイトル通りのブラック・ファンタが特典付でのリリースとなるカンニバル!ザ・ミュージカル SPECIAL EDITIONが6月2日にリリース済み。『キル・ビル』の多数ある元ネタの1本として有名なクリスティナ・リンドバーグ主演の18禁アクション(まぁ、輸入盤と違ってボカシ入りまくりだろうけどね)ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ ~血まみれの天使が6月23日に、H・G・ルイスのリメイクにしては、案外普通にすっきり楽しめる今風スラッシャーに仕上がった(コアなファンにはそこが不満かも!?)2001人の狂宴が7月7日にそれぞれリリース。

 2in1路線のトラマンは5月既発売のアンディ・ミリガンのガストリーワンズ/悪魔のセックス・ブッチャーの後者に続き、6月30日にはアサイラム・オブ・サタン/暴行魔ゴリラーの前者と二ヶ月連続でウィリアム・ガドラー初期2作品連続リリース祭りという狂いっぷり(褒めてます)。ブラック・エクスプロテーションを経る前のこの2作は、それ以降の物真似職人芸に比べるとかなり素人くさいのは事実だけど、オカルト趣味やヒッチコキアンぶりなどガドラーがもともと持っていた資質はよりよくでている。字幕がつけば、そのへんも輸入盤で見たときよりより深く感じられるんじゃないかなぁと、英語が不自由な自分としては思ってますよ。因みに7月28日リリースはトラッシュSFホラーの二本立てとなるフレッシュイーターズ 人喰いモンスターの島/クリーピング・テラーとのこと。個人的にはどっちも予告編しかみたことないので、興味津々。

 デックス・エンターテイメントからは、地獄へつゞく部屋』『恐怖の足跡』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズという50's&60'sのモノクロ・カルト・ホラーのカラー着色版3タイトルが7月7日に同時リリース。この中ではウィリアム・マローンが『TATARI』としてリメイクしたウィリアム・キャッスルの地獄へつゞく部屋は、パッケージソフトとしては本邦初のリリースとなる。ここしばらくでは、輸入盤を除くと今は亡きディレクTVSFチャンネルのオンエア以外では見ることのできなかった作品なので、ホラーファンでも『TATARI』は見てても、このオリジナル版は未見という方はかなり多いのではないのだろうか。作品自体は亡霊バリバリ大暴れのリメイク版と異なり、実は怪奇ミステリーといった趣向の作品なのだが、ユーモラスさと怪奇趣味が一体となった独特のムードと、ヴィンセント・プライスの怪しくも貫禄のある演技はホラー・ファンなら必見。着色の効果に関しては現物を見てないので現時点ではなんとも言えないのだが、作品的にmust!な一本であることは間違いない。なおこの3本に、既発売の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』着色版を加えたお買い得パックマスターピース・オブ・ホラー BOXも同時リリースとのこと。

 文化事業?として地道にホラーを出し続けている紀伊國屋書店=イマジカは、それをより特化させた位置づけみたいな感じでHORROR TVとの連動による「HORROR TV」DVDを始動。6月24日リリースとなるピエロ・エイリアンの必殺アサシン殺方も爆笑な50年台SFパロディキラー・クラウンを皮切りに、7月29日には冒頭の自殺場面連鎖がとっても美味しい70年代ジャーロ炎のいけにえと、第2のヒッチコック(達の中の一人)として注目されたリチャード・フランクリンの初期サイキックホラーパトリックがそれぞれリリース。ランタイムを見ると『パトリック』はかつて出ていた日本版ビデオよりも長い模様。「HORROR TV」DVD以外では、かつてフィルムセンターで『時代を通じての妖術』のタイトルで上映されたこともあるセミドキュメント風サイレント・ホラー魔女が7月29日に、そして昨年マニアのド肝を抜いた“映画はおそろしい”DVD-BOXの第2弾が6月24日にリリース決定!第2弾のタイトルは、じゃ~ん!映画はおそろしい <アントニオ・マルゲリーティ篇> DVD-BOXだ!…ってアンソニー・ドーソンかよ(爆)と思ったそこの貴方、早合点はよくないある。今回の収録作は、多少廉いところはあってもゴシック趣味溢れる呪館ホラー、『顔のない殺人鬼』『幽霊屋敷の蛇淫』の二本組なのだ。前者にはクリストファー・リーが、後者には妖花バーバラ・スティールが出ており、サディスティックな道具立てもそれぞれ効果的。前者はかつて『バック・トゥ・ザ・キラー』なるふざけた邦題でビデオ化されたこともあるが、今時まずは現物にはお目にかかれぬレアタイトル。後者はやはりSFチャンネルで放映されたくらいで、本邦初のパッケージソフト化である。怪奇を愛する者ならば、これまた避けては通れないタイトルなのだ。

 この他8月25日にユニバーサル・ピクチャーズからリリースされる“1500円!! 初DVD化/初廉価化&MORE!!”シリーズは、ジョン・ヒューズ作品を中心にコメディ路線がメインでここで扱うべきものはほとんどないのだが(あっ、でもときめきサイエンスは欲しいなぁ)、そんなラインに妖精たちの森なんて弾が紛れ込んでたりするので油断ならない。これはヘンリー・ジェームズの『ネジの回転』(映画版は『回転』他)の事件は何故起こったかを明らかにするエピソード1的作品で、無邪気な子供の恐怖を描いた作品としては忘れ難い一本。廉価版はamazonでも10%オフだったりするんだけど、この手のマニアックタイトルは、気をつけていないとあっという間に店頭から消えがちなので、マメに販売店をのぞけない方は、精神衛生上のことを考えれば早目にネットで予約しちゃった方がいいのかも。なおユニバーサルは、『ザ・カー』『ジェット・ローラー・コースター』『キャンディマン(特典付)』もいきなり廉価版発売するとの噂もあるので、今後の動向が要注目だね。

 それと自分がテキストまわりを手伝ったものとして、80年代スプラッターの代表作『マニアック』と、もう一つの『フリークス』こと『悪魔の植物人間』のリリースが9月になった模様。これもまた詳細判りましたら、あらためて報告します。

 さてここからは、趣向を変えてインディーズ・レーベルの話題をしよう。貴方は『ミミズ・バーガー』を知って(or覚えて)いるか!かつて80年代中期に吹き荒れたビデオ・バブルの嵐の中で、MiMiビデオというごく一部では異常なほどに支持された(その全貌はこちらを)レーベルから出ていた未公開映画で、内容は…タイトルまんまですな(笑)。ミミズを愛する男がいて、彼にとって邪魔な人間にミミズを食わせると、なんと食った人間は下半身ミミズのミミズ人間に変身!と相成るわけだが、そんなお話は兎も角としてひたすらモノホンのミミズをネチャネチャと食する場面が能天気な音楽にのせて映し出されるわけだよ。口に入れたものを人に見せてはいけないという最低限のエチケットさえ、毛頭は持ち合わせてないという事実を鋭く抉った大問題作。監督・主演を兼任し自らミミズを食いまくってるのはハーブ・ロビンズ。そしてロビンズの企画の映画化を買って出たのは、『アストロ・ゾンビーズ』や本作と同時にMiMiビデオからリリースされた『人間ミンチ』『シー・デビル』等の監督としても知られるテッド・V・マイケルズ。そしてこのテッドのことを「ルイス・ブニュエルよりシュールで、オーソン・ウェルズより計算高く、ラス・メイヤーよりインモラル」と称する熱狂的なファンが日本にもいたのだ。彼の熱意は個人でテッドと交渉し、権利を獲得し、ついにインディーズ・レーベルを立ち上げるとその第1弾として、日本版『ミミズ・バーガー』のDVDが完成してしまったのだ。

 その奇特なファンとは、日本でも有数の屑ビデオサイトとして知られるDEATH VIDEO 2000を主催するファイブス氏。かなり前から出すという話を聞いてはいたのだが、昨晩氏の卒業制作作品(いや、今見てかっこいいよ!)を含む上映会で会う機会があった時に、一昨日プレス先から搬入されたばかりという現物を手渡された。マジで作っちゃったよ>この男。いや、勿論出すといっていた以上、絶対出すとは思っていたけど現物を見ると感無量だぁ。つうことで商品画像紹介!

Photo

 日本版ジャケット(表)

Photo_1


 日本版ジャケット(裏)

Photo_2


 封入特典:フォトアルバム(表紙とも12頁)

 ジャケ回り及びブックレットデザインは、エクスプロテイション・ムービーサイトLMD主催の中村氏。この画像じゃわかりづらいかと思いますがジャケ裏にもうっすら浮かび上がってるアムガーがナイス!なおフォト・アルバムには「私はミミズが嫌いです」と明言する(よかった、同じだよ-笑)テッドのメッセージも収録されてます。しかしなんといっても驚きはこれ!

Photo_3

 封入特典:直筆サイン&手の油つきカード(激爆!)

 画像右上部のサインですが、これ印刷じゃありません。ファイブス氏がアメリカに送ったカード1000枚に、プロデューサーのテッド本人が直筆サインをしたものなのだよ。いやそりゃテッドがメジャーだって主張する気はさらさらないけど、それでも普通に考えたら極東からのこうした依頼に二つ返事にOK!はしないだろうて。このあたりは、間違いなくファイブス氏の熱意の賜物なんだろうね。なお、これが『ミミズバーガー』なのか!ってくらいセンスのいいこのカードは、映画秘宝等でもイラストを描かれているオーグロ慎太郎によるもの。

 映像の方は、テッドのオリジナル・ポスター等をシャッフルさせるレーベル・オープニング・タイトルが目茶カッコいいぞ。そうそうファイブス氏は、これ1本だけではなく、今後も継続してテッド作品のリリースを計画中なのだ。レーベル・タイトルは“it's Alive!!”そう、『フランケンシュタイン』の有名な台詞であり『悪魔の赤ちゃん』シリーズの原題ですな。語彙通りにシブトク頑張って欲しいものです。

 本編画像は、ジャケにご本人も書いているように、正直ビデオ並。でも、普通のメーカーであっても、案外このレベルで商品化しているところも少なくないし、なんといっても今時このビデオをレンタルしてるショップや、持ってる輩ってほとんどいないだろう(…なんて書くと、俺は持ってるコメントが身内から山のようによせられそうですが、それは勿論判ってるんで却下します。あくまで一般論なんだからね)から、新たに流通するってことは重要だよね。現物に触れる機会が無かった若い世代の方は、このDVDでエリーゼのために=ミミズダンスをインプリンティングされてください。

 映像特典はオリジナル版予告編&MiMi版で現存が確認された『ミミズバーガー』『シーデビル』『テン・バイオレット・ウーマン』の予告編。MiMi版のうち最初の二作はかなり短めだが、『テン~』などはナレーションの寒さが結構すごくて感動。多分このソフト以外では、なかなか見れないという認識で間違いないかと。

 販売形態は、“DEATH VIDEO 2000”内の注文頁からの受付が中心だが、中野のタコシェでも限定店頭取り扱いもあるそうだ。現在好評発売中で、本体価格は¥1500+通販の場合はメール便送料1枚¥180。本当に一人でやってることなので、発送までに少々時間を要するかもしれないがそこはご容赦のほどを。作品の性格を考えると、万人に買え!と薦めることは憚られるかもしれないけれど、ホラーやファンタの愛好家なら、作品的にも、また個人がその情熱でこれだけの形をなしえることができる証左としても手元に置いておいてしかるべきものでしょう。氏との個人的な関係抜きで、そう断言する!なおプレス数は限定1000枚。これが軌道に乗れば、次は『アストロ・ゾンビーズ』のリリースも計画中とか。君も字幕付で見たいだろ!>懐中電灯で自家稼動ゾンビ!!少なくとも俺は見たいぞ!!

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Comments

お久しぶりです。

僕のことも紹介していただき、大変ありがたいのですが、リンク先を

http://s-ooguro.blogzine.jp/ssssh/

にしていただけると、こちらとしては何かと助かるのですが…。

Posted by: オーグロ | June 25, 2006 at 03:10 PM

どうもご返事遅くなってしまってすいません。ホント、『ミミズ~』のとは思えないオシャレなカードですよね。文中リンクは昨日修正しました。後ほど、お気に入りリンクの方も追加させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

Posted by: 殿井君人 | June 28, 2006 at 03:12 PM

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