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December 31, 2005

ニュー・イヤーズ・イヴ…『アサルト13 要塞警察』

 あまり実感はないんだけど、大晦日である。結局、9月に着手した部屋の整理は、完全に物置と化している隣室に移る前に中断。今これを打っている部屋も、一度は片付きかけたにも関わらず、その後増えたソフトや資料で再び床が見えなくなり、大掃除をはじめることも困難みたいな…。結局煩わしくも心地よい、混乱に浸りつつ年を越そうとしている。

 旬刊ペース(…じゃないんだってば-苦笑-)での更新ついでに、“注目のDVD!”欄から既発売でamazonでも定価扱いになったものを外して、3月くらいまでの注目作品をアップしてみた。なんてったって、要チェックは3月にいよいよDVDで復活決定のデッドリー・スポーン…と言うのは、ちょこっと仕事をしたから故のアピールなんだけど、まぁB級SFのマスターピースであることには間違いないので、よろしかったら是非ご購入ください。でもピラニアは、最初からCEで出しとけといいたいぞ>キングビデオ。流石にこれは、買い換えるのは憚られるし・・・。トラマン定番2in1はホラー・ホテル/女子大生悪魔の体験入学が目茶渋いんだけど、『ホラー・ホテル』ってアミカスの『死霊の町』だよね?だったら、邦題は変えて欲しくなかったぞ。新作系ではそれぞれOVとして作られた、シリーズ第3弾、第7・8弾となるドラキュリアIII 鮮血の十字架 』、『ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン』、『ヘルレイザー ヘル・ワールドが、駄目駄目な予感を漂わせながらも、ここまできたらつきあうしかないかな?って感じかな(笑)。

 さて今年の締めは、大晦日を舞台にしたこの新作でいってみよう。

アサルト13 要塞警察(配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ

01

 ジョン・カーペンターの本格商業デビュー作(『ダーク・スター』も劇場公開されているけど、こちらの製作体制はセミプロ)となった『要塞警察』のリメイク作品。舞台をオリジナルのロスからデトロイトに移し、しかも雪が降り積もる大晦日の一夜の出来事に変更された。白銀に包まれた沈黙世界の佇まいは、オリジナルとはまた別の閉塞感が出ていて印象的。さらに13分署に襲撃をかけるのは、護送中に収容された凶悪犯ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)の引渡しを求める悪徳警官グループだ(そのリーダーを演じているのは、ガブリエル・バーン)。そして確信犯の悪党であるが故に、その目的と行動は一般的な理解の範囲内であり、表情や台詞を排除することで非人間的な存在であるかのように描かれていたカーペンター版のストリート・ギャングのような恐怖感は希薄だ。

 ただそもそもオリジナルのストリート・ギャングは、その後もカペンターが『ハロウィン』のマイケル、『ニューヨーク1997』の囚人たち、『パラダイム』の浮浪者などなどとして描き続ける十八番であって、それをただ単に真似するのでは他人がリメイクする意味などなかったと言えるだろう。不気味さや恐怖を期待すると確かに裏切られるかもしれないが、篭城する警官及び犯罪者の数をオリジナルより増やし、それぞれの疑心・共闘を細かく描くことで篭城する側の関係性で楽しませるサスペンス・アクションになっているのだ。

 そういうわけで、基本線ではオリジナルと切り離して楽しむが吉の本作。篭城する主人公たちの名前も、潜入捜査の失敗で部下を死なせてしまったことがトラウマとなっている主人公の警官がローニック(イーサン・ホーク)、悪徳警官に狙われる凶悪犯がビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)と一新されているのだが(警官と凶悪犯の人種は逆転)、それでもプロローグ部分で潜入捜査中のローニックがオリジナルの凶悪犯の名前である“ナポレオン”を名乗ったり、煙草や信頼などオリジナルでも印象的だった台詞を解釈やパターンを変えて用いている。このあたりは、オリジナル・ファンなら思わずニンマリするに違いない。

(2006年12月19日 午後3時半~ 角川ヘラルド・ピクチャーズ試写室にて)

☆2006年2月18日、日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開!

<関連作品ギャラリー>

02

 オリジナル版『要塞警察』米盤DVDジャケ。日本版DVDは、画質のSIDさで悪名が高い。

03

 『アサルト13』のジョン=フランソワ・リシェと同じくフランス人監督フローラン=エミリオ・シリによるもう一つの『要塞警察』フォロワースズメバチ。サイレンサーの使い方等は、こちらの方が原点ぽいかも。

04

 警官ストライキ中の町で、ゲイを虐殺する自警団から逃げてきたゲイの男を匿った男女が、アパートに篭城するカナダ製サスペンス『反撃』.


 それでは、よいお年を>ALL。

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