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April 30, 2005

『美しい夜、残酷な朝』『ザ・リング2』

 ゴールデン・ウィークは原則的に家で作業(でも、今日はmixi“パニック映画振興会”のオフに行ってくるけどね-笑-)。んなわけでこの期間は、気持ちが内側に沈まないように、ホラーを中心にファンタ系作品レビュー特集で行こうと思いますです。

美しい夜、残酷な朝(配給:角川映画、エンジェル・シネマ)

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 『THREE 臨死(ビデオサブタイトル:死への扉)』に続き、アジア圏の三人の監督がそれぞれの腕をふるうオムニバス・ホラー・シリーズ第2弾。正直言えば、前作はピーター・チャン篇“ゴーイング・ホーム”の素晴らしさに比べると、他の2本は力不足な印象がぬぐえず、全体としてはまぁまぁかなってところだったが、今回は3話ともハイクオリティで満足度高し!
 香港篇“dumplings”フルーツ・チャン監督
 食べると若さと美しさを保ち続けられるという餃子。夫が若い愛人を囲っていることに気づいたリー夫人は、やがてこの禁断の食べ物に取り憑かれていく…。リー夫人に扮したミリアム・ヨンは、餃子を食べ始める前から充分に綺麗で若々しいと思う。でもそれが逆説的に、自身の美と若さに対する妄執を浮かび上がらせているんだよ。これまでも『メイド・イン・ホンコン』をはじめ、食欲・性欲・人間の執着心などストレートに描いてきたフルーツ・チャンらしく、人間の欲望という点では一番よくでていたし、3話全部満足な中でも個人的にはこれがベスト。餃子作りのメイおばさんは、『スカイ・キャプテン』のアンドロイドとか色物系が似合ってきたバイ・リンが大陸出身のしぶとさ、ヴァイタリティを感じさせる好演。またレオン・カーフィーが老けメイクで、リー夫人の夫に扮しているのはファンにはショックか?感無量か?なお、資料によれば、このエピソードは展開が全く異なる90分ヴァージョンも本国では公開されているんだとか。それも凄く観たいにゃあ。長谷京、ビョンホンのエピソードに比べると、パブの扱いが極端に小さいのが(プレスの表紙にはこのとおり全く出てないし、両面表のチラシでも小さな画像しか載ってないのよ)とっても残念。
 日本篇“box”三池崇史監督
 美貌の作家鏡子に去来する夢は、真実?それとも幻?原作無し、心霊ネタ以外の和製ホラーということで、久々にオリジナリティを感じさせる怪奇幻想譚。あのアグレッシブな三池崇史監督が本人曰く「静寂なアート」に挑戦。これが見事にはまっているんだよね。ちょっと鈴木清順を思わせるいかがわし見世物小屋感覚と、降りしきる雪の中寒さに負けず儚げな美しさを披露している長谷京も確かにいい。
 韓国篇“cut”パク・チャヌク監督
 若くして成功した映画監督(イ・ビョンホン)に、突如ふりかかった狂気の一夜。『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督による、八当たり的不条理譚。手法としては、これが一番実験的。狂騒的な笑いの中で、人間の狂気を浮き彫りにしていく。監督の妻役で、『オールド~』のヒロイン、カン・ヘジョンが出てるんだけど、泣き叫びボロボロになったメイクだと勿体無い気がしないこともない(笑)。
 なお、今回一般劇場公開されるヴァージョンは、昨年の東京国際映画祭で上映されたものを再編集したヴァージョン(三池監督篇のみ変わりなし)とのこと。映画祭上映ヴァージョンも観ている鷲巣さんにうかがったところによれば、直接的な残酷場面がカットされているそうである。でも、このヴァージョンを初見した印象で言えば、それらの場面が無くとも充分に刺激的な作品だと思う。なお、韓国版のカット場面は、韓国サイトで見られる予告編に一瞬出ています。興味がある方は、ぐぐってみてね。
(2005年3月17日 午後1時~ 日本ヘラルド映画試写室にて)

☆2005年5月14日より、VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズにて先行ロードショー公開!

ザ・リング2(配給:アスミックエース

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 恐怖のインフレにどっぷり浸かってしまったホラー・ファンにとっては、決して身の毛のよだつ作品…ではない。でも濃密なドラマのそこここに、中田秀夫監督らしさが感じられて映画として素直に楽しめた。脚本は前作に引き続き『隣人は静かに笑う』等のアーレン・クルーガーのオリジナル。記者会見で中田監督自身も語っていたが、そこで展開する母子の絆や水のイメージは、『リング』というよりは明らかに『仄暗い水の底から』に繋がるものだ。そういう点では『ザ・リング』よりも『ダークウォータ』との対比で観てみると面白そうだ(『ダークウォーター』は未だ観て無いけどね)。でも、母子のドラマの決着の付け方は、いかにもアメリカ映画的にドライなのが面白い。
 なお、決して身の毛のよだつ作品…ではないとは書いたけれど、オヤクソクの冒頭のホラー場面等には、バービンスキー版のぬるさとは桁違いの緊張感があったことは付け加えておこう。

(2005年4月8日 午後3時半~ 完成披露試写会・有楽座にて)

☆2005年6月18日より、有楽座他全国東宝洋画系にてロードショー公開!

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April 29, 2005

『緑玉紳士』ギャラリー!

 昨日は4(し)月2(ぶ)8(や)日、ということで、多分今年からこじつけられた渋谷の日…ということで、渋谷地区のほとんどの劇場が¥1000均一。こりゃ、利用しない手はないだろうとナショナル・トレジャー』『映画 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』『マスク2をはしごした。『NT』はなんだこのプロットは!っと思うところもありつつも、いい意味であまりブラッカイマーらしさが感じられずまずまずの面白さ。『クレしん』は怪獣いっぱいでてくるけど、いよいよ大きなじゃなくて本来の意味でのお友だちむけって感じで、そういう意味ではこのラインならもう来年は観にいかないかも。『マスク2』は…寝た。つうことで、逆スライド方式に面白さが減じて行ったはしごだったけど、そんなことよりもQフロントTSUTYAで先日売られていた、『緑玉紳士』のストラップ・コーナーが見当たらなかったのが大ショック。劇場に買いにいかなきゃ!つうことで、本日のネタは…

緑玉紳士(配給:クロックワークス

 いよいよ明日より渋谷シネマライズにてモーニング&レイトロードショー公開がスタートだよ>驚異のコマ撮りアクション・ムービー!!ゴシック趣味、ハリウッドエンターテイメント、カンフーアクションなど個人的にも大好きな様々な要素が渾然一体となり、それらが新たなエンターテイメントとして再構築新され、50分弱を一気にみせる快作なんだな。トイレエレベーターめがけてトイレットペーパーを駆け上がるバトラー(個人的には一番好きなキャラ)とグリンピースの戦いは、『未来少年コナン』とかの宮崎アクションに、重力を感じさせる演出を加味していて大興奮だし、他にも見せ場はてんこ盛りだぁ。

 実は本作は、初見時にはそんなことを顧みる余裕はないかもしれないけど、製作には企画スタートからだと実に4年半の歳月がかかっているんだってことは、観終わってから思い出し、そんなことを意識しつつ再見すると、また新たな感慨も沸いてくると思うしね。

 ということで、相変わらず予告をしておきながら、アップは前日でゴメンなさい状態ですが(苦笑)、2月に本作で商業デビューを果たした栗太やすお監督にインタビューさせてもらった際に撮影した画像をアップします。なおインタビュー記事はこちらからどうぞ(4回に分かれてますので、続きは頁内リンクをご利用lください)。

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 栗田やすお監督@テーブルスクウエアのセット前。話をしていたら、栗太監督もチャリダーで、やはり軽い町乗り用にPEUGEOTを持っていたことが判明。俄然、親近感が沸きました。でも、BD-1モデルってことは僕が買えなかったPacific 18だよな。羨ましいぞ(笑)。

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 本編の主人公グリーンピース。老舗の眼鏡屋“眼鏡紳士”の跡取息子。だが自分で開発した斬新過ぎる(単にヘンテコ?)眼鏡が父親に理解されず、出奔。露天商として自分の眼鏡を売り歩いている。因みに、目はない(笑)。

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 グリーンピースご飯は美味しいと思うけど、シャーペットは…微妙だよね。

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 グリーンピースの表情別ヘッドモデル。38個あります。

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 こちらは宿敵Joker・O・アンドロスと、骨董屋を営む皮肉屋で怒りんぼピンキー・スティグマンの表情別ヘッドモデル。数は…それぞれの表情をチェックしながら数えてね!

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 ジョーカーの部屋のセット。フローリングも全部実際に作られているですよ。

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 ジョーカーの眼鏡コレクション

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 二の腕が勝手に収容してくれる便利な棺桶。この前後で出てくる、ローラー・シスター3人衆も結構趣味です。欲を言えば、もっと活躍して欲しかったかな。

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 ジョーカーの武器コレクション。

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 ジョーカータワーでのラストバトル。十得ナイフ状態と化したジョーカーに注目!(これのみ劇中場面画像です)。

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 決戦の舞台、ジョーカータワーのセット。

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 “空飛ぶ十字剣”か!?ジョーカーの必殺“はべらん”

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 トイレエレベーターアップ。留め金がジョーカー印だったりと、実に細かい部分まで造りこまれています。

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 ジョーカー最終形態!?

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 お父様が大の映画好き、しかもハリーハウゼンが大好きで、その遺伝子を受け継いだと語っていた栗太監督。さしずめこいつの大暴れ場面は、骸骨剣士+サーベルタイガー+関西ノリって感じですね(笑)。

 なおシネマライズでは、5月9日のレイト上映後に、栗田監督及び主要声優陣(グリーンピース役ワタナベイビー、ジョーカー役、我修院達也、ピンキー役、田中要次)の舞台挨拶もあるそうです。また都内以外でも、全国順次公開予定。詳細は、公式頁を。

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April 27, 2005

『地球を守れ!』『人生の逆転』

 以前の『下女』のエントリーで、現在シネマスクエアとうきゅうにて開催中の“韓流フェス2005”(配給:SPO上映作品のうち、試写を見せてもらった作品の紹介はあらためて…といっておきながらそのまんまになってたですね。いや、忘れてたわけじゃないんですけど(苦笑)。つうことで、韓フェスで上映中 or これから上映される作品の中から、私的お薦め2作品。どっちも、限定上映で終わらせるには惜しい逸品ばかり…つうか、韓国映画の権利料って一時かなり高騰してたって聞いてたけど、こんな形でもペイできるくらい落ち着いてきたのだろうか?それとも、イベント上映価格なのかな?なお“韓流フェス2005”は、全席指定ということで既に売り切れの回も多々あるようなので、観に行こうかな…って思った方々は、韓流・ドット・ネットに掲載されているチケット販売情報をチェキね!

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地球を守れ!4/23~29

 東京フィルメックス2003での初見時には、作家主義映画祭でも、素直に面白いジャンル映画もかかるんだねぇ…と感動したもんでしたよ(笑)。この年は他にも『マッチ売りの少女の再臨』『鏡の中へ』がかかったし、特にその傾向が顕著だったような。
 そういうわけで、フィルメックスに続き二度目の鑑賞になった『地球を守れ!』は、SF、ホラー、コメディ、ミステリー等様々な要素がミックスされ、驚天動地のオチに唖然とさせられながらも、エンドタイトルで人間への愛おしい想いに胸を熱くさせられるまさにファンタスティック・ムービーの快作だ。
 一見内気で平凡な若者ビョング(『JSA』等のシン・ハギュン)は、地球上で起こる災厄と不幸は全て地球人の中に紛れ込んだエイリアンの謀略であると信じ込み、彼を慕う器量の悪い綱渡り少女スニと共に、エイリアンだと確信した製薬会社の社長を拉致監禁。地球侵略計画を阻止すべく、社長に熾烈な拷問をしかけるのだが…
 純粋でありながら、いやそれ故に電波系妄想大爆発のビョングのキャラが、可笑しくも悲しい。おそらく韓国映画史上最もブスなヒロイン、スニの純愛も泣かせます。
 また彼らが暮らす(そして社長を拉致する)山荘の、寂れた佇まいも怪しくって実にいい感じなのだ。部屋を埋め尽くすトンデモ系本、大量のマネキンとそれを作るための工具類、庭の大きな犬小屋(中身は勿論…ご想像とおり)、そしてマネキン作りと共にビョングが生業とする養蜂。それらの小道具やセットの使われ方が、ファンにとって実に納得なのだ。拷問場面等も、なめてかかるとかなり来るものがあるぞ。
 上映は本日含め、27日・28日各19時からの3回を残すのみ。全て未だ残席があるようなので、ファンタ系映画ファンは、お見逃し無く!

(2005年1月26日 午後1時~ 映画美学校第1試写室にて)

人生の逆転5/14~20

 少年時代はゴルフの神童が、今じゃ冴えないリストラ証券マンとなっていたスンワン(ドラマ『ホテリアー』(…って知らないんですけど、韓流の本流とは外れた奴なんで>自分-爆-)のキム・ウンウ)は、ある日運転中に自分とよく似た(でもいけてる)男の運転する暴走車とすれ違い、トンネルの壁に激突。そして彼が目覚めたのは、自分がプロゴルファーとして成功している世界だった…という、藤子・F・不二雄系ちょっと不思議ファンタジー。惨めな生活から、富と名声に恵まれた生活に放り込まれた主人公が、二つの世界のギャップに悪戦苦闘しつつも、もう一つの世界の自分を体験することで、自分自身を見つめなおし、周囲の人間との関係を修復していく姿が、ちょっと調子よすぎるところもあるけれどコミカルかつハートウォーミングに描かれていく。
 元の世界では独身だったスンワンの、もう一つの世界での美貌の妻は『ボイス』等のハ・ジウォン。夫への愛が醒め切った彼女が、紛れもない夫本人でありながら性格的には別人…否、その世界では失われ隠されていた夫と接していく過程で、幸福な笑顔と愛を取り戻して行く姿が実に魅力的。
 また、もとの世界では独身だった主人公の、運命の赤い糸を描いたちょっと長めのエピローグ部分も綺麗にまとまっているし、それに付随する形でプロゴルファーだった主人公が、リストラ証券マンの世界で体験したエピソードを点描的に挿入してみせるエンドタイトルも気が利いてるよ。

(2005年1月31日 午後3時半~ 映画美学校第1試写室にて)

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April 26, 2005

『下女』がまたかかるっ!けど…

 以前に書いた上映会は、結局第5回「あ」研のサポタージュ活動(次回第6回は5月28日の開催で、『サスペリア PART2』を徹底解剖とのこと。参加申込みはこちらから)と重なってしまい僕自身は行けなかったんだけど、当日は満員札止めで入れなかった観客も多かったと伝え聞くキム・ギヨン監督の『下女』が、そんな知られざる韓流ファンの要望に応えてか?5月にまたまた上映される。おぉ、今度こそ万難を排して行かなければ…と思ったんだけど、地理的な要因で、僕にはやっぱり無理そう(苦笑)。

 …というわけで、『愛・地球博』の関連企画として“コリア映画祭 in EXPO”が開催される。韓国映画のレトロスペクティブ上映としては日本では最大規模のものとなり、5月11日から22日の12日間に、多数の一般未公開作品を含む新旧ヴァラエティに富んだ30作品が、109シネマズ名古屋で一挙上映される。作品は大別すると、プレミア特別招待作品(『力道山』等5本)、劇場未公開新作(『私の彼のロマンス』等11本)、韓流の未来~短編特集(『20のアイデンティティ』等3本)、韓流の原典~アン・ソンギ特集(『神さまこんにちは』等5本)、2004年傑作選~アンコール上映(『春夏秋冬そして春』等4本)、ジャパン-コリア特集(『伽子の為に』等2本)の6ジャンルになり、その中で日本初公開6作品、劇場未公開8作品、未ビデオ化6作品と、貴重な上映も多々あり。スケジュール上映作品等、詳細は映画祭公式頁をチェキしてね。

 因みに『下女』の上映は、アン・ソンギ特集として、16日の21時からと20日の13時からの二度あるようなので、中部地区の韓国映画ファンの方(勿論、その他の地区の韓国映画ファンの方も、移動が可能ならば是非!)は、この機会をお見逃し無く。あぁ、行きたいなぁ…。

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April 24, 2005

チョン・ジヒョン ヘビィローテーション!(笑)

 午前中は一昨日届いた僕の彼女を紹介します特別版DVD(初回限定版)の特典ディスクをヘビィローテーション。前にも書いたけど、作品的には気になるところも多々あるんだけど、予告編とミュージッククリップだとドラマ抜きにチョン・ジヒョンの生意気だけど愛くるしい姿を見続けられる幸福よ。本当はワーナーホームビデオのDVDは廉価版が出るのを待ちたいところだが、多分廉価版になるのは通常版オンリーだろうからしょうがないよね(笑)。なおamazonでは未だ特別版の20%オフを継続中なので、迷ってる方はこの機会に(こちらから注文していただけると嬉しいです)。

 午後になってからもお昼前の余韻が抜けきれず、今度は『僕カノ』本編『猟奇的な彼女』『イルマーレ』『ホワイト・バレンタイン』(この制服姿こそまさに(木亥 火暴 !!!)だぁ!)と、チョン・ジヒョン出演作品ヘビィローテーションを展開中。でも『4人の食卓』に関しては、大好きだけどテイスト違いなんで今日はパスだな(笑)。

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April 22, 2005

『キャビン・フィーバー』『コックリさん』

 週末…ってもう明日か(爆!)公開のホラー2本立て。今週末はホラー以外でも、注目作の封切りが多いんだけど、また公開後アップにずれこんじゃうかな(^^;。

キャビン・フィーバー(配給:アートポート

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 “キャビン・フィーバー Cabin Fever”とは、僻地や狭い空間で生じる異常過敏症。いらだち・疎外感・人恋しさ・密室恐怖症。…のことだそうです(プレスより)。でも、そんなことは知らんでもよろし(笑)。5人のバカ者たちが、森で凄惨な死の恐怖にさらされるという、オヤクソク通りのアメリカン・スラッシャー。全米公開時は、初登場第3位のスマッシュ・ヒットを記録!というフレコミ(…って嘘じゃないんだよ)も、いかにもそんな作品属性に相応しいじゃないですか(笑)。

 森のキャビンにやってきた二組のカップルと一人のお邪魔虫。そんな彼らに襲いかかるのは、ゾンビや死霊や殺人鬼(…まぁ、人間は絡んでくるけど)ではなく、謎の病原体という設定。実際こいつがどういう経緯で変異発生したものなのか(…と言うか、そもそもこいつは本当に病原菌なのか)と言った部分は、劇中ではほとんど明かされることがないまま、発病したものは皮膚が赤くただれ、それがずるりと剥けると肉が崩れ、さらには血と膿を噴出させ犠牲者の命を奪っていく。もう兎に角KNBエフェクトが手掛けた、生理的不快感と苦痛を感じさせ、そして腐臭までもが漂ってきそうなほどの病状の特殊メイクが壮絶です。中でも、入浴中のジョリジョリ、ズルリッ!な感覚は、鳥肌もんだよ。因みに監督のイーライ・ロスは、19歳の時に皮膚病で顔半分の皮がズルリと剥けた経験があり、それが本作の元ネタなんだとか。身に染みる描写になってるわけだ(笑)。これに加え、仲間の誰が感染しているか判らないという疑心暗鬼状態と、感染者をぶっ殺そうと息まく善良?なホワイト・トラッシュの田舎もんの襲撃と物語りは加速する…ようで、やっぱりバカな学生たちの外れた行動がなんとも微妙なバランスをとっていて笑えるぞ。ラストのどうでもいい落ちも、人をくってて好印象。

 なお、本作が長篇監督デビュー作となったイーライ・ロスは、これまでディヴィッド・リンチの短編等でプロデュースをしてた方で、リンチの秘蔵っ子みたいな紹介をされている。確かに、薄皮が剥けるとその下におぞましいものが隠れていて…みたいな感覚は、なかなかリンチっぽい…といってみたのは、勿論戯言(笑)。人脈的に、アンジェロバダラメンティが楽曲を提供してたりはするようだけど、むしろロメロの『NOLD』や『ザップ!』の感染&追い詰められ系、『スクワーム』や『いけにえ』の田舎人種への偏見に満ちた恐怖感などストレートなジャンル映画への偏愛が見え隠れするデビュー作だ。血膿系が大丈夫なホラー・ファンは、是非是非小屋(キャビン)…じゃなくて劇場へ。

(2005年3月10日 午後6時~ 松竹試写室にて)

☆2005年4月23日より、シネセゾン渋谷、銀座シネパトスにてロードショー公開!

コックリさん(配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)

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 閉鎖的な村の高校でいじめにあっていた都会からの転校生が、コックリさんでいじめグループに呪いをかけようとしたことをきっかけに、女子高生が次々と謎の死を遂げていく韓国製ホラー。監督は『友引忌』『ボイス』のアン・ビョンギで、プレスによれば彼にとっての“ゴースト・ストーリー三部作”のトリを飾る作品になるのだとか。勿論、今後はホラーを撮らないというわけではないようだが、どちらかというとサイコ・スリラー系の作品に主眼を置いていきたいそうだ。

 恐怖の背後にあるものが、閉鎖された村でかつて起きた忌まわしい事件であるあたりは『友引忌』と通じるものがあり、無機質な寒色系の空間を背景にした惨劇は『ボイス』を踏襲したものだろう。ただその両者が折衷された本作では、かつての事件に端を発する惨劇の忌まわしさが、今一つ薄味になってしまって物足りない(『友引忌』は因縁譚は道具立てに留め見せ方的にはアメリカン・スラッシャー的な作風になっていたし、『ボイス』はあくまで設定は古臭くとも現代怪談として描かれていたので、どちらも許せたんだけどな)。またホラー的な見せ場にしても、特に新たな驚きを感じさせるものはなかったように感じる。そういう意味では、三部作のトリというよりそこはかとなく出涸らし感が漂っていたような。

 コックリさんの儀式を行う転校生、ユジン役のイ・セウンは下を向くと落っこちそうな感じのクリクリとした瞳が印象的で、ちょと昔の中山エミリ似かな。そしてやはり都会から赴任してきて事件の謎を解いていくうちに…な女教師、ウンジュ役は『友引忌』に続いての出演となる…というより、僕にとって韓国ホラーが面白い!ということを印象づけてくれた記念碑的作品『女校怪談』で主人公の女子高生ジオを演じていたキム・ギュリなのだ。女子高生から女教師に育っちゃうなんて、なんか感無量すぎて、なんだかんだ文句を言いつつ、この1点だけでも本作を嫌いにはなれない自分だったりするわけだよ(苦笑)。

 なお、韓国でコックリさんを召還する呪文は、「ブシンサバ、ブシンサバ、オイデクダサイ」言うらしいですよ。なんか日韓関係のゴタゴタで、韓国語化している日本語の排除・置き換え運動が向こうでは起きているそうですが、そうするとこの召還呪文の後半も、別の言葉に置き返られるようになるのかしら?

(2005年2月14日 午後6時~ ブエナビスタ試写室にて)

☆2005年4月23日より、丸の内ピカデリー他全国ロードショー公開!

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April 21, 2005

SF映画系な人たちとご一緒だった日

 相変わらず、天候に予定を左右される生活が続いている(苦笑)。昨日は当初、午後1時から六本木でエレクトラの試写、その後京橋に移動し3時半からの1.0【ワン・ポイント・オー】試写で鷲巣義明さんと落ち合うつもりだったのだが、家を出る少し前から雨が降り始めたためチャリ移動を断念。そうすると電車移動で途中下車するのが無性に億劫に感じられ、結局『エレクトラ』をパスして昼過ぎまで家でうだうだしてしまった。今判っている予定では、別の日に振り返るのは無理だったのになぁ…。

 で直接映画美学校第2試写室に行くと、入口で添野知生さんとばったり。感覚的にはチョクチョクお会いしているようなんだけど、リアルでは昨年の東京フィルメックスの時以来かな?結構久々でした。同じくチャリダーである添野さんも、やはりこの日は電車移動、さらに話をしていたら、雨のために『エレクトラ』をパスしたのも同じだと判ってお互い大笑い。中に入ると既に鷲巣さんも来ており、ちょこっとだべっているうちに試写スタート。一応SFスリラーに分類される作品自体についてはまた後日あらためて。

 試写終了後、僕と同じ行動パターンをとってしまったことが運の尽きということで、添野さんにもつきあっていただいて、3人で近場の喫茶店で2時間ほどテーマはあるけど脈絡の無い(苦笑)懐かし話に明け暮れる。現状洋物未公開作品等を最も多くチェックしているお二人は、この分野では大先輩になるわけだけど、年齢的には鷲巣さん、添野さん、僕とそれぞれ一つづつ違いとほぼ同世代。ビデオバブルの渦中にどっぷりつかっていた者同士ということで、いろいろとネタは尽きず楽しい一時を過しましたが、これを纏めるのは大変そうだなぁ。なおこの時の模様は、鷲巣さんが某誌で記事に纏める予定なので、出たらあらためて紹介します。

 お2人と別れた後、渋谷に移動。NALUちゃんに頼まれた買い物を済ませ、軽く食事をとってからUPLINK Xに『ピンク・リボン』(面白かったよ!後日あらためて)の最終試写を観に行ったところ、井口健二さんもいらしていたので試写前後にいろいろ話をうかがった。なんだか、SF映画系諸先輩と同席する日の締めに相応しい感じですね(笑)。もっともここでは、ジャンルを問わない新作のことや、一種の映画史でもある『ピンク・リボン』にからめて、それぞれの私的映画体験史みたいなことが中心で、近いようでもやはり一回り強の世代差はいろいろあることをあらためて認識したですね。ニュー東宝シネマの有楽座化には違和感があるぞ…という部分では共通認識を持ちつつも、シネラマはテアトル東京じゃなくて帝劇とか、フロア数階分ぶち抜きだったという旧東劇のこととかは、ほとんど僕の知らない世界でしたよ。

 以上、予告していたキャビン・フィーバーの前ふりな日記のつもりだったんだけど、前ふりにしては長いし、ほとんど『キャビン・フィーバー』と関係無い内容なので、作品レビューは今晩にでもあらためて…って、ずるずる延ばしてすみません。

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April 20, 2005

業務連絡

業務連絡

考えてみればレイト上映ありの劇場だったので、ただ今無事確保できました>三島都民様御依頼分。つうことで、観に行く時にはしっかり着用うるように>“感染防止マスク”。そういえば、『ミミック』の前売プレゼントは、絶叫防止マスクだったような。案外と定番ノベルティなのかも。実用性は大だしな(笑)。

因みに一部サイトでプレゼント企画が上がっていた“感染防止コンドーム”は、カップル入場者限定プレゼントらしいので、オールナイトに彼女をつきあわせて、しっかりげとするように(笑)。

以上、完全私信モードでした。キャビン・フィーバー自体の紹介は、今晩帰宅してからor明日にあらためて…。この後は『ピンク・リボン』の最終試写を見ます。

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April 16, 2005

『フライト・オブ・フェニックス』『コンスタンティン』

 映画を観ることに対する貪欲さが薄れてきていると感じつつあったことの反省…ってわけでもないけど、今週は久々に小屋で1本+試写で10本と集中して映画を観た。11本観た中で、はっきり外れと断言できるのは、予想しつつも(苦笑)こちとら自腹で観た『殺人蜂』のみと、なかなか充実した作品揃いで満足度高し。内、半分くらいは積極的にこちらでアピールしていきたいな…と思いつつ、数日はしばらく前に見せてもらった既公開作品&公開直前作品で行きます(汗)。

フライト・オブ・フェニックス(配給:20世紀FOX

 砂嵐に巻き込まれ巨大な鯖缶すら見当たらない(笑)広大な砂漠に不時着した双発機の生存者が、過酷な状況に見舞われながらも奇想天外な方法での生還に賭ける姿を描いたサバイバル・アドベンチャー…と書けば、オールド・ファンにはお分かりの通り、“漢”泣かせアクションのマエストロ、ロバート・アルドリッチ監督の『飛べ!フェニックス』のリメイク作品。オリジナル版は大昔にテレビの洋画劇場で観たきりなので、かなり面白くて興奮した感情的な記憶しか残っていないし、そもそもオリジナルの上映時間は142分ということなので、かなりのカット版だったはずである。そんなわけで、オリジナルとのちゃんとした比較は現時点ではできないけれど(先日国内版DVDが発売されたけど、FOXなんで廉価版発売に期待だ-笑-)、時代設定は勿論今現在に、そして男だけだった乗員の中に、紅一点の気が強い掘削現場主任(ミランダ・オットーが扮している)が入っているあたりが今風リメイクっぽい。でも、この現場主任は主人公と恋仲になっていくわけでもなく、外見は女性でもあくまで生存を希求する乗客の一人に留めていたり、襲い来る危機また危機的状況の中で負け犬揃いと見なされていた生存者たちが、次第に団結を固めつつ対処していく物語の組み立て方が、男だけのドラマの名手アルドリッジに敬意を表してるって感じでいい感じだ。なお製作者のうちウィリアム・アルドリッチは、アルドリッチの実の息子。監督は『エネミー・ライン』のジョン・ムーア。
 勿論、VFX時代のリメイク作品らしく、双発機が砂嵐に巻き込まれるスペクタクルも、パニック映画好きには堪えられない好シーン。地より湧き上がり刻々と姿を変え、双発機の行く手を阻む砂嵐のビジュアルは、機長役を演じているのがデニス・クエイドだってこともあって、その部分を抜き出して『デイ・アフター・トゥモロー』に挿入し、業界お得意の“特別編”として売りだしても違和感はなさそうだよ(笑)。吹き飛んだプロペラが機体を直撃するシークエンスもかなりショッキング。まぁ飛行機事故は発端であって、決してメインではないんだけど、それでも飛行機が苦手な人にはかなり来るものがあるだろうね。夜立小便に行き、うっかり足を滑らせただけで仲間の元には戻れなくなるシークエンスなど、砂漠の荒々しさの表現方法も秀逸。スバル座での上映は、来週末で終わってしまうみたいだけど、予算はA級、心意気はB級の好篇なので、お薦めだよ。

(2005年3月23日 午後3時半~ FOX試写室にて)

☆スバル座他、全国ロードショー公開中!

コンスタンティン(配給:ワーナーブラザース

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 いかにもオカルト版マトリックスって感じの予告を観た時には、結構げんなり気味だったんだけど、本編の方は案外悪くない(…つうか、個人的には好き!)って感じのオカルトアクション活劇。物語の基調となっているキリスト教の贖罪や生死感は、僕にとって本質的には理解し難い部分なんだけど、そのあたりはそういう設定なんだと割り切って観ちゃえば吉だろう。現世に紛れ込んだ魔族や、核ホロコースト後の世界に魔物が跋扈しているような地獄のビジョンなど、ダークなムードに重点をおいたVFX映像も見応えがあり。ただ本作が劇場用作品監督デビューとなるフランシス・ローレンスの演出は、中盤あたりでいささか失速気味になってしまうのが惜しい。まぁこのあたりは、MTV系出身監督にありがちな弱点ではあるので、次回作以降で一皮剥けてくれることにに期待だね。
 キアヌ・リーブスのダーク・ヒーローぶりは、ネオを意識させつつも、ニヒルさと避けられない運命を前にもがく姿の匙加減もよく、ノワール的な世界観にはまっている。個人的にはエンドクレジット後の落ちを受けての、新たな続編&シリーズ化を希望だけど、果たしてどうなるんだろうか?また『クローン・オブ・エイダ』等のティルダ・スウィントン扮するハーフ・ブリード“ガブリエル”の、中性的かつ慇懃無礼な立ち振る舞いは出色だ。

(2005年2月17日 午後7時半~ 丸の内ピカデリー1(完成披露試写会)・3月31日 午後1時~ ワーナー試写室にて)

☆丸の内ピカデリー1他、全国松竹・東急系にてロードショー公開中!

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April 13, 2005

11人(も)いた!

 …よ。野郎ばかりだったけど>お客さん。自分の予想人数の倍以上、ひょっとして大ヒット?!(なわけないじゃん-笑-)>殺人蜂 キラー ビー@渋谷シネ・ラ・セット。

 知らずに来たんだけど、この小屋って水曜は1000円均一だったのね。それだけが、救いだったような(苦笑)。前から2列目中央の、4人掛けシートで、公言どおり横になって鑑賞。酒を飲むのを控えたせいか、最後まで眠りはしなかったけど、だからといって面白かったことにはならないのだよ。

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 ガールスカウトの少女七人と、スキッパー(付き添いをそういうらしいですよ)の親父一人が、夏のキャンプ実習で人里離れた山奥の閉鎖されたスキー場跡を訪れた。ところが到着早々、少女の一人が顔と肩を腫上がらせ瀕死の状態に陥った。原因が判らぬまま、スキッパーは瀕死の少女を背負い、灯り係りのもう一人の少女と共に下山することに。その場に残り不安な一夜を過すことになった五人の少女たち。そして不安は的中し、少女の一人がショック症状を起こして突然死してしまったのだ。足には拳大のどす黒い瘤が残っている。スズメバチに刺されたのだ。少女達はパニックに襲われながらも、必死に下山しようとするが、一人、また一人とスズメバチの毒針の餌食となり…

 結論から言えば、予想通りの駄目映画だったよ。最初の方の犠牲者を襲う蜂はほとんど一匹って感じだし、しかも直接襲われるところをオフで処理してたり、そもそもなかったりというていたらく。その後蜂の数は、若干づつ増えていくけど、群れと言うにはあまりにも寂しく、最後の方で漸く一応群れってことにしておいてやるか…くらいが精々。VFXの出来もショボイし、しかも段階的な効果を狙ってのものだなどとは口が裂けても言えそうも無い演出センス。最初の女の子を襲う蜂の主観を、楕円形にマスクされたカメラで表現したたりするんだけど、だったらベタベタに(本当にそう見えるかどうかは兎も角として)複眼チックに複数の映像を並べてみせろよとかね。予算が違うし比べること自体おこがましい気はするが、日本映画界が待望久しい昆虫パニック・ホラーを見たいのなら、『北の零年』の『エクソシスト2』チックなあの場面を観たほうが何倍もいいぞ(笑)。

 ♪ブンブンブン、蜂が飛ぶ♪…じゃなくて、♪ブーブーブー、野次が飛ぶ♪だな(…って、こっちも寒ぅ~)。

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April 12, 2005

偉すぎるぞ!>紀伊國屋書店

 午後一からの試写を観るつもりが、出掛けに夕方の取材で使うMDのマイクが見当たらず、探している内に出遅れてしまった。昨晩…つうか今朝方には、寝る前に出かける準備をしておかないと、こんな事態になるんじゃないかとの思いがしっかり過ぎったにも関わらず、その時は諦めりゃいいやと安易な道を選んでいた…みたいな。なんだか最近、映画を観に行くことに対する貪欲さが薄れてきている気がする。年の所為かな?

 閑話休題、先日“dvd catalog”の新譜情報頁を見ていたら、嬉しさで心臓が胸をバリバリと引裂いて鮮血撒き散らし飛び出して来たかのような衝撃の感動的ビッグタイトルを発見!

7月23日発売(価格は未記載)
“映画はおそろしい ホラー映画ベスト・オブ・ベスト DVD-BOX (3枚組) ”

 『生血を吸う女』 (監督 ジョルジョ・フェローニ) ウヒィ~
 『回転』 (監督 ジャック・クレイトン) マジデスカァ~
 『白い肌に狂う鞭』 (監督 マリオ・バーヴァ) ユメナラサメナイデェ~
・封入特典 解説冊子(黒沢清監督書下ろし含む) -
紀伊國屋書店

 風車小屋で蝋人形が動き出し、白昼の沼地には幽霊が佇み、館で夜な夜な鞭の音が響くんですよ。いやホント、こりは事件だよ。60年代怪奇映画の逸品を、よくぞここまで揃えてくれました。三作中ニ作は、mixiの方の僕のプロフィール頁に好きな映画としてあげているタイトルだもん。三作品とも国内版DVDは初リリース…と言うか、『生血(なまちと読みます、念のため)を呼ぶ女』は、日本ではビデオ化もされていないので、観たことが無い方も多いだろう(…と偉そうに書いているが、僕もこれだけは未見)し、『回転』も近年WOWOWが放映してくれたくらいでやっぱり日本版ビデオは未発売だし、『白い肌に狂う鞭』も東芝映像ソフトから一度ビデオが発売されたきり。貴重過ぎ、嬉し過ぎ、もう価格がいくらになろうと(でも、¥15000以内希望)、映像特典が何にもついてなくても(でも、やっぱり予告篇は欲しいにゃあ)、怪奇映画ファンならばこれは買わねばならんでしょう。同日、同発売元から発売される“サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (2作品/3枚組)”なんて、この際どうでもよろし(爆!)。

 それにしても紀伊國屋書店(それともイマジカの方かな?)さんって、本当に偉すぎますね。これまでも、『恐怖の魔力 メドゥーサ・タッチ』『フェイド・TO・ブラック』等渋過ぎる(褒めてます)ジャンル・ファン・オンリー的作品を出してきてはいるんだけど、今年になってっそっち方面が一挙に爆発って感じだよね。つうことで、近々同社からリリースされるホラー者向けラインナップをここに纏めておきます。なお、6月以降の作品は、amazonでの取扱が始り次第、左サイドバーの注目のDVDにリンクを作りますので、そちらを利用していただけますと、僕的にはとっても嬉しかったりします。どうぞ、よろしくっすm(__)m。

4/23 Entertainment Collection "SILVER"
   『柔らかい殻』  3,990円
  ※若いヴィゴ様が見れるって『LOTR』ファンをだまくらかせば売れるかな?

6/25 Entertainment Collection "SILVER"
   『ザ・ショック』 3,990円
  ※デジタルニューマスター仕様、スクイーズ収録での新発売。でも、バーヴァの中ではあまり好きな方じゃないし、個人的にはBEAM版及びANCHOR BAY版持ってるから中古待ちでいいや。

6/25 Entertainment Collection "SILVER"
   『ザ・サバイバー ジャンボ墜落』  3,990円
  ※こりまた渋い!ジェームズ・ハーバード原作のオカルト・ミステリー。トラマンの『恐怖の足跡』と相乗効果ってことですかね…って誰も判らないか(笑)。TOEIビデオ版は持ってるけど、買いですね。

7/23 サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (2作品/3枚組)
 サスペリア (THX版)
 サスペリアPART2 紅い深淵 (完全版+公開版)
 特典ディスク、特製ブックレット (52P予定)
・5,000セット限定生産 10,290円

7/23 サスペリア (THX版) 3,990円

7/23 サスペリアPART2 紅い深淵 (完全版+公開版) 3,990円

7/23 映画はおそろしい ホラー映画ベスト・オブ・ベスト DVD-BOX (3枚組)

8/20(発売 予定) ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
  ※今さらと言えば今さらだけど、普通に買えるのは悪名高き“最終版”だけという不健全な状況が改善されるのはいいことだよね。

8/20 アディクション
  ※アベル・フェラーラのモノクロお吸いもの映画…なんで、こいつは任せた>比呂さん(爆!)

 そうこうしてる内に、なんか本格的な雨降りになってきたみたいですね。あぁ、外出したくないなぁ…。でも、ボチボチ出かけなければ…

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April 10, 2005

場所取り

場所取り

場所取り

場所取り

一人(匹)で場所取りお疲れ様ですのアリスちゃん@武蔵野中央公園。

満開です。

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April 06, 2005

すてごろはチャカより強い!?

 昨年の“ガンコン9(リンク先はもう年を越え“10”になりました)”アフターレポート外伝はこちら)では、編集賞・演技賞・殺陣賞の3部門を受賞。僕的(笑)には思いっきり漢気を感じさせてくれる名前の製作母体“CONCORDE YOUNG HORIZONS PICTURES”を主宰する齋藤郁夫監督(ご本人のBlogはこちらから!)『THE BULLET FIST(ここをクリック!)』が現在“NEOM”にて配信中です。この記事のタイトルにしては、撲殺師って微妙に卑怯…(笑)みたいな印象も無きにしもあらずですが、CG処理を用いながらも80年代風な生っぽいアクションは、リアルタイム世代には懐かしくも感動的&最近の方には中々新鮮な作品ですので、宜しかったらこちらからどうぞ。コンテストも開催中なので、しっかり楽しんだら投票もね!

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April 05, 2005

秋葉で5の日

 今日は午後一に映画美学校第2試写室でヘアスタイルの試写を観て、夕刻に主演の浅見れいなのインタビュー取材。ただ両者の間が中途半端に空いてしまったので、よせばいいのにまたまた秋葉の中古屋5の日割引巡り。何にも買わないつもりだったのに(なら、何故行く>ぢぶん)、結局2枚購入…あぁ、自己嫌悪。

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 ヘアスタイルは、3つのそれぞれ異なるお話の主人公を、浅見れいなが一人で演じている可愛らしいオムニバス映画。彼女がマンションの1室でズーニー人形の恐怖と対峙する第3話が出色だ!…と言うのは、勿論嘘。僕が観に行ったからといって、常にそういう映画だとは限らないのですよ(笑)。

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April 04, 2005

DISCAT SPRING SALE 2005!の収穫

 先週末、4月3日まで開催されていたDISCATのSPRING SALEをしばいてきた(笑)。今回購入したのは、輸入盤DVDが2枚で¥2310の10%オフ。ついでに、オークションに出品する手間も面倒くさかった不要DVDを5枚買い取ってもらったら、¥2810という自分が予想したより1kくらい高い値をつけてくれたんで、プラスじゃん。なんか、プチ・ハッピー!まぁ、それらを最初に買ったときのことを考えれば、大赤字なのは当然なんだけどね(苦笑)。

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『キラーウィンド 嵐の中の猟奇殺人』
   THE WIND

 『ハードアブノーマル』『悪魔のサバイバル』等を撮ったギリシャの奇才?ニコ・マストラキス監督の、スラッシャー(…と言うほどのものでもない)・サスペンス…つうか、これって“THE NICO MASTORAKIS COLLECTION”なる微妙なDVDシリーズだったのね。おかげで、『真昼の決闘'88 殺戮汚染都市』のメイキングとか、『ブラッド・ハウス 恐怖がつきささる』、『ネクストワン 未来からの使者』等喜ぶ人いるのかなぁ?な監督作品予告編集が入っていたりする、いかにも俺さまDVDって感じの仕様。でも、『キラーウィンド~』の予告は、何故か作品のオープニングタイトルになってるみたいな…BOO!。作品自体は平凡な出来だけど、カラーコンタクトを入れてるかのような(大袈裟)瞳の持主としてヒロインを演じている、メグ・フォスターの方が殺人鬼よりも恐かったっす(笑)。

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『未確認生命体 ザ・フロッグ』
  THERE'S NOTHING OUT THERE

 だから蛙じゃないんだってば。『化け物屋敷と悪魔教授』等ジャンクホラーを、継続は力なりとばかりに作り続けているロルフ・カネフスキーの監督デビュー作。ほとんど自主製作映画だけど、それ故にScreen Testだとか、Animation Test Footage and Deleted Shotsだとか、映像特典がムダに豪華…って今回はそんなんばかじゃん(苦笑)。

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April 03, 2005

家族の肖像(イベント・レポート外伝)

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 家にあるのって、このパイオニアから出た最初のLD版なんだよね。久々に見直したら、こんなに画像真っ暗だったッけ?…って感じで、結構ショック。まぁ、それが作品のいやんな感じをいや増してくれていたのかもしれないけれど、DVD画質が当たり前になっちゃうとねぇ…

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 こちらはヘラルド“悪魔の”シリーズ第2弾として公開された『悪魔のいけにえ』の初公開時のチラシです。描き込まれたフックが、なんとなく次作『悪魔の沼』の釜を連想させたりもしますな。当時小学生だった自分は、新聞のモノクロ広告を目にして、これってホントに恐いのかなぁ(殺人鬼=人間=超自然じゃないから恐くないんとちゃう?…が当時のオカルト少年の見解だった。シリーズで一番恐そうだったのは『悪魔の墓場』だね)と半信半疑だったというのが正直なところ。ところがその後、『映画宝庫 oh!我らがB級映画』で、藤子不二雄A(当時の署名は藤子不二雄で区別はないけど、資質を考えれば一目瞭然)が嬉々として、私だけのベストワン作品にあげていたのを読み滅茶苦茶興味を持ち、先に名画座で押さえられた『悪魔の沼』はそんなでもなかったなぁ…と思いつつ、いつか見れるといいなぁと思いを募らせていたわけですよ。そして大学生だった頃に、巻き起こったビデオ・バブル。自分的なメイン・ストリームは、ロメロだったわけだけど、そんな時代の流れの中で開催されたスプラッター・ムービー・フェスティバルで、漸く『悪魔のいけにえ』もスクリーンで見ることが出来たわけだ(山口雄大監督や高橋ヨシキ氏も、この時に見たらしい)。結構構えていたにも関わらず、それでも充分衝撃的だったよね。勿論、問答無用の既知外家族も凄かったわけだけど、むしろストロボの音等SEを中心にした音楽とか、鳥かごに入ってるデブ鶏等の小道具や美術の禍々しさの方が印象深かったよ。んでこれはやばいと、その後わりと直に、最初のビジュアルがあしらわれたLDを買ったんだと思う。

 つうことで先週の月曜日、そんなホラー・ファンならば避けて通ることはできない『悪魔のいけにえ』の、米版特別篇DVDに収録された“ファミリー・ポートレイト”と英版特別編DVDに収録された“ショッキング・トゥルース”と言う2本のドキュメンタリーに加え、日本独自のコンテンツを満載したDVD『悪魔のいけにえドキュメンタリーパックの発売記念イベントの取材に行ってきた。んで、こちらではお仕事モードとは別に、そのイベントの感想なんかをあげておこう(いや、作品に対する姿勢はお仕事も、趣味…つうかプライベートも変わらないつもりなんだけどね)。

 イベントが行われたのは、昨年の暮れにオープンしたNAKED LOFT。事前にネットで地図を確認していたにも関わらず、“職安通り”と“区役所通り”が何故か頭の中でごっちゃになっていたために、なかなか辿り着けずに難儀したぜ(苦笑)。結局、こりはやばいと、コマ劇場裏手の交番で場所を確認し、なんとかことなきを得たみたいな。それでも、開演20分前くらいにはついたんだけど、既に客席の7割方は埋まっていたみたい。それで取材の準備をしていたところ、前の席に座っていた方が振り返ってびっくり。「あ」研究会の常連さんで、マイミクの赤紫式部さんとCaptain Rhodesさんだった。やっぱり、ホラーな世間は狭い!しかも、「あ」研では『ゾンビ』のTシャツが印象的だったCaptain Rhodesさんは、しっかりレザー・フェイスのTシャツを着てきてるし偉すぎますね(笑)。んで、

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 この画像自体は、イベントの終りの方のものですが、当日の出演者オールです。左からホストのジャンク・ハンター吉田氏、平山夢明氏、カプコンの佐藤氏、山口雄大監督、高橋ヨシキ氏。

 いやまぁ、正直言うとね、古いLDしか持ってない(…つうか、字幕の消せないBEAM版DVDなんて買いたく無かったし…って、実際に日本語字幕を消して見るかと言えばそれは勿論別問題なのだが-爆-)自分としては、ちゃんとした本編無しのドキュメントのみの発売ってどうよ!ってのはあったんだけど、今回のリリースに関する大人の事情(笑)を聞き、それもありなのかなとは思ったですよ。発売元のカプコンとしては、本編ディスクの発売にむけて権利元と交渉を継続中だが、知る人は知ってのとおり現在『いけにえ』の権利を持ってる会社が“ピー”系の会社ということで、折り合いをつけるまでにはまだまだ時間がかかりそうだということだ。それで、行く行くは本編をリリースことを見込んだ上で、逸早く貴重なドキュメント素材を日本語字幕付きでリリースすることに踏み切ったいうことです。で、実際この日のイベントで抜粋版を見せてもらった二つのドキュメントに加え、『悪魔のいけにえ』に思い入れのあるホラー系人脈を総動員してブックレットやコメンタリー、インタビュー等の独自コンテンツを盛り込んだという姿勢にも、充分期待が持てそうだよ。

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 ゲストの山口雄大監督。ぢつはこの日一番盛り上がった話題は、第2回東京ファンタで『悪魔のいけにえ2』が上映さえトビ・フーパーが来日した際に、渋谷パンティオンで起きた異臭騒動だったりして(笑)。でも、

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この通り、ぢつは僕も同じ上映を観ていたはずなのに、全然そんな記憶は残っていないんだよね。不思議だあぁ…と思っていたら、この話題で盛り上がった山口監督、及び高橋氏が二人ともかなり前の方に並んでいたと聞き一応納得。僕はその前に上映していた『リンク』を観てから並びなおしだったんで、お二人とはかなりのインターバルがあったんだろう。フーパーが、パンティオンの正面から慌てて入っていったなんてことも、全然知らなかったしね。

 なお、『楳図かずお 恐怖劇場』の1本として6月末に公開が予定されている山口雄大監督の『プレゼント』は、『~いけにえ』ではなく、『テキサス・チェーンソー』を意識したスラッシャーになっているとのこと。『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』共々、楽しみだよね。

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 そんな山口監督の姿勢からも感じられる用に、昨今のリメイク流行の中では、オリジナルを越えられてはなくとも、案外オリジナル・ファンからも好評だった『テキサス・チェーンソー』。ただやはり、オリジナル版にリアルタイムで接している平山氏は、「リメイク版は湿気ている。オリジナルのドライさがいい」とシビアなご意見。では、どうリメイクすればよかったのか?「潤沢な予算を撮影に使わずに、皆で飲んじゃうべきだったんだよ。それで撮影自体は、オリジナルと同じ予算でやる」。呑みながらのトークだと、なんか説得力あるよな(笑)。

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 これは、CICビクターから最初の国内版ビデオが発売された時のチラシ。このカットのレザーフェイスのスチールは、カラー版ネガが現存してないので、単純な色のせで処理されているわけだ。それで、今回のビジュアルはと言うと、この通り。これは新たなカラー素材を発見できたわけではなく、デザイナーの高橋氏がモノクロ画像に精妙な画像処理を施して再現したものなんだって。エプロンの感じとか、凄くきちゃってるよね。

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 最後の画像は、『悪魔のいけにえ2』と同じく第二回東京ファンタで上映された、今は亡きエンパイア・ピクチャーズの怪作『テラービジョン』。勿論ここにこの画像を載せたのは、そんな日本での映画祭事情以上の深い意味があるわけだ。正直言うと、僕もイベントで映像を見るまで全然気づいてなかったけどね。ホント、トリビアの宝庫であり、キャスト・スタッフの生の人間性(笑)や対人関係が滲み出して来る内容になっているみたいだよ>ドキュメンタリー・パック。つうことで、このニ作品の関わりを、クイズとして出題しこの外伝を終えようと思います。正解者の先着1名様には、ある意味では貴重かもなCICビクター版の告知チラシを、プレゼントしちゃうぞ(笑)。

 最後に、ダイナモは人間だに、僕も激しく同意します(謎)。

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April 02, 2005

デザイン変更!

 …してみました。『殺人蜂』の画像とあわせてみようと思った…訳ではないんだよ、念のため(笑)。変更中は一時的にお見苦しかったかと思いますが、どうぞよしなに。ご意見・ご感想等もありましたら、お聞かせくださいまし。

 いや、本当のところ今日は1日原稿を書きまくるつもりだったんですが、結局逃避しちゃった…みたいな。明日こそ、頑張ろう(苦笑)。

 なお左サイドバーに、amazonにて20%オフで予約受付中の注目作を表示させましたので、これは!という作品がありましたら、そこから購入してもらえると思いっきり嬉しいです>amazonユーザーの皆さまm(__)m。

 それと、寄稿書リストもブクログ経由にしてみましたので、併せて宜しくです>ALLm(__)m。

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April 01, 2005

負け試合と判っていても…

 今朝、渋谷シネ・ラ・セットに『復讐者に憐れみを』(噂に違わぬ傑作!)を観に行ったところ、こんな知らなかった作品のチラシがあった。

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殺人蜂 キラー ビー

 INTRODUCTIONの冒頭には、「日本映画界が、待望久しい戦慄の昆虫パニックホラーの登場である!」とある。いやぁ、なんかこの言ったもん勝ちみたいな言い切り文章やなんとなくよさげなチラシのビジュアルは、『BUGS(バグ)』『ネズラ』の悪夢を彷彿とさせますな。予告編もかかったんだけど、どこぞの林の中を女の子たちが逃げ回るところを揺れ揺れカメラで撮った映像には、蜂の群れは映ってないし。やばい、やば過ぎる。どう考えても、面白い映画になっているとは思えないのに、もう気になっちゃって仕方が無い。このチラシを持参すると、当日¥1300で見れるらしい。でも版元から察するに、小屋にかけるのはほとんど言い分けなOVレベル作品であることも想像に難くない。だったら、やっぱり高い、高いぞ。あぁ、でも…負け試合と判っていても、僕はこれが見たくて仕方がない。多分作品がはじまって5分もすれば、ひたすら終了までの残り時間を気にするか、爆睡するかが関の山なのに。でもやっぱり、行っちゃうのかなぁ>ぢぶん(^^;。

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