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July 31, 2004

今週観た映画…

 なんか、すっかり週遅れ状態が定着し、心苦しい今日この頃(ホントカ?)。今週は5本の作品を観ましたが、報告は…日曜の晩以降に順次かな(爆!)。とりあえずタイトルのみ列記すると、

 『くりいむレモン』(バイオタイド)
 『最‘狂’絶叫計画』(ギャガ)
 『草の乱』(草の乱製作委員会)
 『ニュースの天才』(ギャガ)
 『ティラミス』(フルメディア)

です。この中での個人的な一押しは『ニュースの天才』かな。

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July 29, 2004

くらっしゅ!、『エイプリルの七面鳥』、『ワイルド・フラワーズ』な人たち

 まずは6月28日の記事に誤りがありました。『怪談新耳袋 [劇場版]』の紹介の中で、『視線』の監督を堀江慶と書きましたが、これは自分でも何故かは判らぬ思い違い(…って、ちゃんと資料見ろよ>自分)で、実際の監督は『幽霊VS宇宙人』等の豊島圭介監督でした。記事自体も直しましたが、謹んでここにお詫びと訂正をさせていただきますm(__)m。

 7月22日、11時過ぎに家を出る。中原街道を爆走していると、雪谷大塚の手前くらいから妙に道が混んでいる。平日のお昼前だってのに、何故に???…と思いながら先を急ぐと、東雪谷の坂上あたりで原因に遭遇!

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 二台の車の衝突事故があったようで、片側交互通行にして事故処理中だった。『カタストロフ 世界の大惨事』とか『ジャンク 死と惨劇』とかの事件ドキュメンタリーは大嫌いだと公言して憚らないくせに

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 わざわざチャリを停めピッチのシャッターを切っていたという。完全な野次馬モードっすね。んで、もう1台の車はどうなっていたかと言うと、

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 このとおり弾き飛ばされ、道路際にあった建物のショウウィンドゥに突っ込んでましたとさ。しかもここが、自動車販売店だったと言うのが、なんとも出来すぎのような(笑…って他人の不幸を笑うなよ!蜜の味だけど(爆!))。

 とりあえず、交通安全の思いを新たにしつつ(ホントカ?)再びチャリを漕ぎ新橋のスペースFS汐留に。ここで侵略者に憑かれているのも気づかずに『エイプリルの七面鳥』(ギャガ配給)の披露試写を観る。家を飛び出し自由奔放に生きるエイプリル(ケイティ・ホームズ)は、特に折り合いが悪かった母ジョーイ(パトリシア・クラークソン)が癌により死期が迫っていることを知り、母と家族をアパートに招き感謝祭を祝うことにするのだが、料理に慣れて無いばかりかオーブンまで壊れ大混乱のエイプリル。一方、車でアパートに向うジョーイたちも、これまでの蟠り故か小休止を繰り返しなかなか進んでくれない。エイプリルとジョーイたちは、無事に最後の感謝祭を祝うことができるのだろうか?…という家族の再生テーマの作品。コミカルかつ日常感覚溢れるキャラクターの言動の中に、押し付けがましくなることなくじんわりとそのテーマが浮かんで来て好印象。アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたパトリシア・クr-クソンはもとより、家族の面々、そしていじましく個性豊で逞しいジョーイのアパートの住人たちと、それぞれのキャラクターの描き分けは、これまでも元気の出る人間愛ドラマの脚本を書き続け、本作が監督デビューとなるピーターヘッジズの資質なんだろうね。そしてやっぱり、エイプリル役のケイティ・ホームズが可愛い。いや、ルックス的にはピアスにタトゥーだらけでタヌキメイクのアンポンタン娘は趣味ではないのだが(笑)、最後の感謝祭の準備に奔走する姿の、なんと健気で魅力的なことだろう。初期(しか観て無い-爆-)『ドーソンズ・クリーク』や『鬼教師ミセス・ティングル』系キャラの集大成って感じかな。なお、公開は10月下旬より、Bunkamura ル・シネマ他にて全国順次ロードショーとのこと。

 その後、神楽坂にある先輩のNさんの会社により、ちょっとお手伝い。夜は会社の近くの焼き肉屋で、ご馳走になる。このお店、どうやら経営者の方が女子プロのファンorサポーターの方らしく、店内に興行案内ポスターが張ってあったりチケットを扱ったりもしている。んで、この日にお店に入っていくと、なんか『ワイルド・フラワーズ』チックな練習生風ギャル(?)が沢山ご飯食べに来てたという。はたでみてても、大会系って礼儀正しくって気持ちいいっすよね。僕は絶対できないけど(笑)。因みに、お店にはってあったポスターによればLLPWなる団体のようですが、どうなんでしょうか>誰と無く(笑)。

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July 28, 2004

『イエスタデイ 沈黙の刻印』『らくだの涙』『LOVERS』

 7月20日、都心ではこの夏最高気温を記録(その後更新されたのかもしれないけどよう知らん)しつつあったそうだが、そんなことは全く知らずにチャリで新橋へ。午後1時からTCC試写室で『イエスタデイ 沈黙の刻印』(ギャガ配給)を見る。南北が統一された2020年の朝鮮を舞台に、謎の科学者連続誘拐殺人事件の顛末に迫るSF作品。銃撃戦などのアクションを重視しつつも、ミステリスなSF設定と嘘臭くない近未来ビジュアルで魅せるという点で、日本ではこの春公開された『ロスト・メモリーズ』と近い感触だ(アイデアは全く別だよ、念のため…)。どちらも新人監督の長篇デビュー作であり、気合の入った映像に比べ物語の運びは多少もたついてしまうのも共通だ。しかし、多少の疵はあったとしても、新人監督にこれだけの規模の娯楽作品を任せる(しかも定期的に)韓国映画界の懐の深さこそ、昨今の韓国映画大躍進の重要な要素なんだろうな。んで『シュリ』以来注目のキム・ユンジンは勿論よかったのだけど、仏頂面が逆に愛嬌を感じさせるキム・ソナも注目だ。なお公開は、9月4日より銀座シネパトス他にてロードショーとのこと。

 その後京橋に移動し、午後3時半から『らくだの涙』(クロックワークス配給)を観る。モンゴル南部に暮らす遊牧民一家の飼う母ラクダが子ラクダを生むが、母ラクダは子ラクダを育てようとはしない。一家は、子ラクダにミルクを与えて育てながら、母ラクダを子ラクダに向かせるための秘策をねるが…という“おはなし”のドキュメンタリー作品。ミュンヘン映像大学に通っていた、モンゴル人とイタリア人の学生コンビが、卒業制作として撮った本作は、二人がリスペクトするロバート・J・フラハティの作品と同様に、実際の事象・人物を使って創作物語を練り上げたもの。だからこれを、純然たるドキュメンタリーとして見るには抵抗を覚えることも事実だ。でも昨今の“幼児虐待”を連想させる母子ラクダの姿はもとより、彼らに大らかに対処していく遊牧民の姿をとらえていくカメラは、まさに彼らの生活の真実に寄り添っているような好感を感じさせてくれるぞ。公開は、Bunkamura ル・シネマにて今夏ロードショーとのこと。

 夜の披露試写まで時間があいたので、とりあえず皇居をチャリで3週。流石に未だ、通行目的以外のチャリダーの姿は他には無い(でもランナーは数名いたぞ)…つうか未だ陽射しが強い中で、何をやってるかなぁ>自分。でも、月1000キロ平均のチャリ走行を自分に課すとすると、週250キロ…7日中、5日間は各日50キロ平均で走らなくちゃならないことにあらためて気づいたのだ。一番多い自宅・京橋間往復が43キロくらいだし、外出しない日もあることを考慮すると、かなり厳しい数字だぞ。それでもなんとか、7月中(つまり一月強はかかってしまうわけだが)には5000キロまではいけそうだけど、8月になってから厳密に1000キロはやっぱ辛そうだよ。

 軽く夕食を取ってから、丸の内プラゼールに移動。午後7時30分より『LOVERS』(ワーナー・ブラザース配給)の完成披露試写を観る。監督のチャン・イーモウ以下『HERO』のスタッフ陣が再結集した、アート系武侠映画の第2弾。本人は可愛いんだけどミッシェル・ヨー、チャン・ペイペイというアクション姐御二人にわりをくった感のある『グリーン・ディステニー』、そして前作『HERO』でも不老妖怪(笑)マギー・チャンの前ではイマイチ印象が薄かったチャン・ツィイーだが、今回はピンの女性キャラとして艶やかなアクションを全開だ。中でも、本編最初の見せ場“鼓打ちの舞”は、3メートルの袖を自在に繰り出し、アクションの合い間での静止ポーズも綺麗に決め、まさに鳥肌ものの名場面。このシークエンスだけでも、大劇場に足を運ぶ価値はあると言うもの。また、金城武との逃避行部分でも、武侠もののオヤクソク青竹林での重力無用の戦いは実にスリリングだ。

 また『HERO』が国への大儀をメインテーマに据えていたのに対し、『LOVERS』のメインテーマはストレートな男女の愛。それに異を唱えるつもりはないし、一人の女と二人の男が見せる表情とそこにこめられた情感に胸が熱くなる場面も多々あった。だが、本来作品に1本通っているべき物語が“意外なプロット(興味を殺がないため具体的には書かないが)”と言うより、ただ単になおざりとしか思えないのが残念。個々では、『HERO』より燃えた部分もあったのだけどね。同スタッフによる第3弾があるのなら(個人的にはあって欲しい!)、見せ場とお話のバランスを練りこんで臨んでくれることを期待したい。なお公開は、8月28日より丸の内ルーブル他全国東急・松竹系にて拡大ロードショーとのこと。

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July 26, 2004

『キング・アーサー』づくしだった連休

 続いて、連休いうても1週間前のネタである(爆!)。夏の大作系洋画作品中、唯一試写に行けなかった『キング・アーサー』。試写回数も少なかったし、個人的には特に仕事上では絡みそうもないから始ってから映画の日にでも行きゃいいか…くらいのモチベーションだったわけ。ただ、そうした予測は何故か外れちゃうんだよね(苦笑)。

 7月16日、@nifty CINEMA TOPICS ONLINEからキャンペーンで来日するランスロット役のヨアン・グリフィズのインタビュー取材依頼の電話があった。とりあえず、お仕事は大歓迎だけど観て無いし…と自分の状況を説明すると、午後4時から最後の試写があるのでそこで観れませんか?とのこと。この日は家で仕事をしていて、電話をとったのはたまたま地元の駅まで買い物に出ていたタイミング。既に時計は2時を回っており、一度家に戻って準備をしてから出かけるとなると六本木に4時着は…無理っぽい。んで、やっぱり残念ですけど…と返すと、翌17日の先行レイトで観て対応できませんか?と言う話に。結局、その線で話をすすめてもらうことにする。インタビューは7月19日、新宿のホテルで11時10分から30分とのこと。

 ところで、ヨアン・グリフィスって何に出てた人だっけ?急遽作品及び彼についての情報を集めると、フィルモグラフィーによるとテレビシリーズの『ホーンブロワー』で人気が急上昇中の若手英国俳優とのこと。ふ~ん、でも『ホーンブロワー』って見たことないし、他には何に出てるのだろう?『タイタニック』『102』『ブラック・ホーク・ダウン』…おぉ!観てるじゃん。でも役を聞いても、顔が思い出せないし…何々、『ギャザリング』!そうか、クリスティーナ・リッチの謎めいた相手役をやっていた彼か!これで、ちょっとすっとしたぞ。さらにネットで検索すると、日本でも熱心なファンによるファン・サイトが作られていたりと、注目している女性ファンは多い様子。

 そんなわけで7月17日、丸の内ルーブルに『キング・アーサー』の先行レイトを観に行く。なお僕の中の“アーサー王伝説”に関して一般常識以上の知識って、ジョン・ブアマン監督の『エクスカリバー』『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に拠るものが全てだったりすることは白状しておこう(笑)。因みに、今回の映画版のバックボーンになった説等に関しては、堺三保さんのFIAWOL-blog“アーサー王伝説の虚実”という記事があるので、映画を機に文献にあたろうと思われている方は、是非チェックを。作品レビューもあります。

 『キング・アーサー』の時代設定は、中世では無く、伝説が物語化される以前の5世紀である!…がこれは、『エクスカリバー』も6世紀というあまり変わりない時期だったんで別に違和感はない。だけど、幻想・マジック・ファンタジーの要素を一切排除しちゃってるのには驚いた。ドロドロした人間関係を重厚かつダークに描いていた『エクスカリバー』が、生身の人間を前面に出すリアルな作りを前面に出しながらも、神話的要素自体は押さえてあったのに対し、今回はマリーンに辛うじてシャーマン的な役割がある(…と言っても、実情はブリテン土着の叛乱勢力のリーダーだ)のがせいぜい。アーサーもブリテン人の母の血を持ちながら、父の母国であるローマ帝国の兵士であり、アーサーの騎士達はローマの統治下におかれ徴兵され外地で戦いを強いられるサルマート人というもの。群雄割拠の中統一にかける王じゃなくて、他国で戦って行くうちに…という話になっているし、資料に拠れば、監督のアントワン・フークアはご多分に漏れぬ黒澤明のファンということで、鄙びた地での肉弾戦の図にはそうしたことも見て取れるが、それ以上にあまりにもあからさまな現代の世情をコピーしたものだよね。だから合戦にしても、単純な爽快感にはちと欠けてしまい、ハッピーエンドと噛合ってない感じは否めないかな。勿論、絵としての合戦・殺陣は迫力あるし、氷結した湖上でのサクソン勢力と騎士達の戦いはアイデアとしても面白いものを見せてくれていたりと、ブロックバスター作品としてはまずまずといったところか。…つうか、グウィネヴィアに扮したキーラ・ナイトレイの戦装束だけでも満足かも。でも、キーラは今回来日しないんだよな…(苦笑)。

 ヨアン・グリフィス扮するラン・スロットは、二本の剣を操る最強の騎士にして、アーサーの無二の友。騎士たちの前で、アーサーが疑問に思うような決定を下しても、その場ではあくまで黙々とアーサーの決定に従い、必要な忠告は余人を交えぬ場所で行うキャラクター。にも関わらず、アーサーを愛するグウィネエナヴィアと道ならぬ恋に落…ちないんだよね。こちらも、ただ見つめ、グウィネビアに危機が迫った時にのみ積極的なアクションを起こす。男は黙ってサッポロビール(古ッ~)なキャラなのだが、ただ作品を観る上ではアーサーとの信頼関係、グウィネヴィアへの恋愛感情のキーとなる描写がホトンド描かれないので、イマイチそうした関係が胸に迫って来ないんだよな。これは、やはりそうした描写をスッパリ割愛してしまった、脚本(もしくは脚本にはあったものを切った編集なのかもしれないが)に問題があるのではないだろうか。それでもヨアン自身は、少ない台詞の中健闘していたと思う。強い眼差しによる心情吐露は、やはり見ることが重要なモチーフになっていた彼の前作『ギャザリング』(勝手に邦題『グランドツアー2004』(爆!))とも共通だなと納得だ。因みに、関係無いけど『ギャザリング』は、キリスト教的バックグラウンドが日本人にはピンと来ない部分もあるかもしれないが、ミステリアスな怪奇映画としては中々の秀作だ。どうやら9月にソフト化されるようなので、劇場で見逃した怪奇映画好きにはお薦めっす。

 作品の終映後、ロビーで資料を届けにきてくれた宣伝担当の方と落ち合う。すると、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーもどうですか?との打診があった。時間は15分。むぅ、通訳入る15分で一体何が聞けるんだろうなぁ…と思いつつ、好き嫌いは兎も角、これまで生きてきて出会う最も大きなマネーを動かしてる相手かも…(爆!)とか思うと、まぁ同じ日だしいい経験かとこちらも受けることにする。

 7月19日、午前中インタビューの開場となっている、新宿のホテルに向う。今回は、ヨアン、ジェリーと共に、アーサー役のクライヴ・オーウェン、監督のアントワン・フークアも来日中で、集合場所となった部屋には取材陣が入れ替わり立ち代わりで出入りし、ちょっとした戦場のような慌しさだ。

 まず11時10分からヨアン・グリフィズのインタビュー。劇中ワイルドな印象を醸し出していた髭は剃られ、スーツを身に纏い笑顔を絶やさぬその姿は、若き英国紳士そのものって感じだ。ものごしも柔らかく、質問に対する受け答えも一つ一つ丁寧で好印象。本音では、今回とは関係無い『ギャザリング』のことなども聞きたかったのだが、時間的にも余裕は無かったので、アクションについて等ごくごく順当な質門を。劇中での二本の剣を掲げての手綱捌がなかなか堂に行ってたが、やはり乗馬は作品用にトレーニングを受ける前からかなりの腕前だったとか。その他の質疑は、上のリンクからどうぞ。本作のような大作に抜擢されながらも、本人には一切おごりなどは感じられず、インタビューを終えると彼の方から握手を求め御礼を言う、丁寧な人柄が好印象だった。

 その後、12時40分からジェリー・ブラッカイマーのインタビュー。時間があれば、遠まわしに進めて言ってから、つっこんでみたいことはあったのだけど、スケジュールが変わり、15分の予定が10分に、さらに8分に短縮。どっちにしたって、これじゃ無理。プロモらしい一問一答に終始してしまったよ。インタビュー・ルームに現れた、ブラッカイマー氏は、どこから見てもビジネスマン。質問を投げかけると、そんなの全て想定済みって感じで、澱むことなく応えを早口で返してくる。やっぱ、時は金なりか(…でもだったら、最初の予定時間は守ってよ(笑))。その内容は、上のリンクからどうぞ。しかし、プロデューサーとして一番大事にしているのが、いい脚本と言うのはどうよ(苦笑)。

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July 25, 2004

第2回アルジェント研究会と別口の上映会のはしご

 つうことで24日に、ダリオ・アルジェント・ファンサイト“AVETE VISTO DARIO ARGENTO PAGE”矢澤氏による第2回アルジェント研究会に参加してきた。今回の研究会参加者は、17名。第1回より若干少なめとなっているが、もともと今回は会場がコンパクトになったこともあり募集人員自体も前回より少なめだったので、会場はほぼ満席。リピーター比率もかなり高めで、一般の映画ファンから全く顧みられることはなくとも(爆!)、やっぱり熱心な支持者はいるってことなのね>「ア」(笑)。それと、会場が窓に面していなかったため、前回の会場よりも上映中に外光が漏れることが少なかったのはよかったんじゃないかな。

 メニューの第1部は、ヤザワちゃんの簡単な挨拶&作品紹介に続き、アルジェントが『サスペリアPART2』の前に撮った歴史コメディ『ビッグ・フィブ・デイ』の上映。日本では(…というか、本国イタリア以外では)劇場公開されず、ビデオでのみリリースされたもの。しかも販元は、あのMiMiビデオだよ。こりゃ、確かにレアではある(笑)。

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 因みにMiMiビデオとは、ビデオバブルがはじまったばかりの84年の年末に、「国内未公開海外作品勢揃い!アクション、ホラー、SF、etc …知られざる傑作続々リリース予定」を謳って、2月連続各10タイトルの未公開洋画を集中リリース。以後もバブルがはじけるまでの短期間に、それこそ数で勝負とばかりに箸にも棒にもかからない迷作群を続々送り出し、当時のジャンル・ファンを呆れさせてくれたメーカーである。んなわけで、ここでは本題とは外れるが、あちこちのワゴンから保護して僕の手元に残っているMiMiビデオ群の画像をどうぞ(爆!)。恥ずかしいタイトル、判別つくかしら?(苦笑)。

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 ただ、個人的に保護の対象にしていたのは、SFホラー系限定だったもので、「ア」監督作品かつ非ホラーな『ビッグ・ファイブ・デイ』は全く僕の保護対象外。さらに付け加えると、インチキ臭い販元らしく、初期リリースタイトルに比べると中期以降の出荷本数はかなり少なく、あまり一般に出回らなかったようで、僕自身もこの作品は中古屋のワゴンはおろかレンタル店でも現物とであったことはない。そういう意味では、ファンにとっては貴重な…反「ア」の僕もまぁ、話のタネに見てやってもいいかってネタではあるな…ってことで次の画像は、今回もこの通りカッチリと作られて私家版資料である。

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 『ビッグ・ファイブ・デイ』は、19世紀のイタリア・ミラノで、ミラノ市民とオーストリア軍との間に繰り広げられた“ミラノの5日間戦争”を、戦いに巻き込まれたコソ泥とパン職人のコンビを主人公にアイロニカルに描いた作品。まぁ、正直2時間の上映時間はかなり退屈だし、劇中に盛り込まれているギャグも大半は笑えない。それでも、戦いを煽る貴族の女が鮮血を浴びて欲情する場面とかの流血系場面になると、なんとなく画面が冴えてくるような気がするのは、やはり「ア」作品ってことですかね(笑)。

 第2部は7月2日より日本版ソフトがリリースされた最新作『デス・サイト』についての意見交換会。つうても、『ニルヴァーナ』のハッカー、ナイマ役で個人的には惚れたステファニア・ロッカのヒロインぶり以外全く印象に残らなかった作品なので、専ら皆さんの話に耳を傾ける。その中では、『デス・サイト』の脚本家に直接話を聞く機会があったというYasuiさんの、脚本家サイドからの『デス・サイト』の話はなかなか興味深かったね。その後、『キング・オブ・アド』にも収録された「ア」による“フィアット・クロマ”のCMを上映し、約3時間の研究会は盛況の中お開きに。

 その後、5時半より8時頃まで近くの居酒屋で2次会。酒席での皆さんの話は、会場での意見交換とは比べ物にならないほど濃く活発(笑)。酒が飲める飲めないとか、それぞれの都合とかいろいろあるとは思うけど、どうせ参加するならばこの2次会の濃密な雰囲気は是非味わうのが吉だと思うよ。僕は2次会までで失礼させてもらったが、場所を変えての3次会は11時半頃まで続いたとか。いやはや、皆さん元気です。

 …などと他人事のような書き方をしているが、実は僕も2次会の後真っ直ぐ帰ったわけではない。亀戸から道々のBOOKOFF等をチェックしながら(収穫は、『カラー・オブ・ライフ』¥1250&『イジー・バルタ 闇と光のラビリンス』¥2000というDVD2枚!)、それから三鷹のまーみんぱぱさん宅へ。先日の上映会メンバーが、今度はこちらに集結して、やっぱりホラー系作品の鑑賞会。バカ話をしつつ、朝方まで様々な作品を見続けるが、NALUちゃんが持ってきた『EYE2』を観る頃には流石に疲労の蓄積がいかんともし難く、スーチーが深刻な顔つきでウロウロしている冒頭部分しか記憶に残らなかったという(苦笑)。しかも、観てた他の人間からは、「『回路』より怖い」「すごい」「パン兄弟らしくていい」とか、気になる言葉が次々と聞こえてくるし…。ホントかぁ~~?まぁ、公開決まってるわけだから、字幕がついてからちゃんと観るからいいんだよ…と強がって見るも、微妙に悔しいぞ(笑)。結局帰宅は、25日の8時過ぎだった。流石に、丸1日近く映画見て、飲んで、大きな三角状のチャリ走行をすると、ぼろぼろっす(苦笑)。

 なお、第3回アルジェント研究会は9月23日(木・祝日)に、午前・午後の2枠を使った拡大版として開催予定とのこと。内容等は、近々“AVETE VISTO DARIO ARGENTO PAGE”にて告知されるそうなので、興味をもたれた方は是非チェックを!アルジェントの映画は面白くないけど(くどいぞ>自分)、研究会は楽しいぞ(笑)。

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July 24, 2004

敵状視察 その2(手直ししました)

 現在準備中、この後午後2時からスタートです>第2回アルジェント研究会@カメリアプラザ9階研修室。早目に会場入りし、ヤザワちゃんたちのお手伝い…と言うより、ただ単に写真をとって邪魔していたと言う。

 案内版の手書き文字は止めたそうです。でも、やっぱり手書きの矢印がそこはかとなくいい感じ(笑)。

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 セッティング中ヤザワちゃんと、Yasuiさん。

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 映写テスト中

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 僕も現物パッケージを見たのは初めて。MiMiビデオ版『ビッグ・ファイブ・デイ』ジャケット。

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 イベント詳細及びいただいたコメントへのご返事は、明日アップしますので、今暫くお待ちください。

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July 23, 2004

スペースFS汐留の侵略者

 7月22日。既に『ギフト』でも賞味期限切れ疑惑濃厚(爆!)だったけど、僕の中ではいつまでたっても“可愛いブーたれ”ジョーイことケイティ・ホームズ主演作『エイプリルの七面鳥』(ギャガ配給)の披露試写をスペースFS汐留に観に行く。おぉっ!珍しく、お得意の日記にあるまじきタイムラグがないじゃん!と思った貴方、早合点してはいけない。映画自体の話は、先週末以降に観た分をアップするまでお預けなのだ(笑)。

 上映開始15分ほどたった頃、座り位置を直すに際しズボンの膝のあたりに手がふれると、乾いたような感触とバサバサという羽音。それまで全く気づいてなかったのだが、なんとガラQを操る侵略者がいつのまにやら憑いていたらしい。僕の手を逃れて暗闇に姿を消す…つうか、力尽きて滑り落ちる侵略者。でも、終映後に足元のバッグを見たらこの通り、しっかりへばりついていたと言う。

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 それにしても、ヤンチャじゃなくて人生の終焉を目前にした蝉さんでよかったよ。これが、作品的にも盛り上がってる試写会場で、いきなりあちこち飛び回ったり、大音声で鳴きだしたりしたら、「着信音と違って、風流でしょ?」とも言えんしな(苦笑)。

 とりあえず終映後に、武士の情けで外までは連れ出してやったのだが、ほおりなげても既に飛行する力は残ってない様子。記念写真だけとって、その場で解放…つうか置き去りにされてしまったとさ。むぅ、そこはかとなく秋の気配…なのか?!

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 しかし、いつ、どこから憑いていたんだろうか>侵略者(^^;

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July 22, 2004

『東京伝説 蠢く街の狂気』『サンダーバード』

 既に1週間前の7月15日後半(笑)。軽く夕食を取ってから、再び映画美学校第2試写室へ。午後6時半から『東京伝説 蠢く街の狂気』(竹書房配給)を観る。先の『「超」怖い話A~闇の鴉~』に続く平山夢明原作の映像化第2弾。版元製作によるビデオ撮り作品というスタンスは同じなんだけど、今回は辛いなぁ~~。

 原作は『「超」怖~』と同じく実話系恐怖譚…と言っても、『東京~』の方は超自然ネタではなく、より平山氏の持ち味である既知外ネタが爆発してる「人間が一番怖い」系実話サイコホラーらしい(すんません、やっぱ読んでないんで伝聞情報)。でも、それにしては狂気が足りない…つうか、怖くもなければドキドキもしない、当然見たくないものを見せられた快感みたいなものは欠片もありゃしない。

 冒頭でいきなり日常に闖入する、非日常っぽいけど起こりうる恐怖ってのからしてリアリティ皆無でただそれっぽい絵面を撮ってみましたって感じ。これって、ギャグか?その後も、狂気にさらされるヒロインの行動・心理にしろ、既知外さんの狂騒的なはしゃぎっぷりにしろ、どうにも的外れで説得力が無い。とりあえず、実話云々を言わなければ『「超」怖い話A~闇の鴉~』がいかに健闘してたかを実感させる、反面教師ってところだろうか。しかも、やっぱり実話の枠をはみ出した殺人描写に行っちゃうしなぁ。

 監督は『富江』の及川中。アルゴピクチャーズの配給で7月31日から公開される、『富江』と同じく伊藤潤二原作の『うめく配水管』も撮ったりと、ホラー作品が続いているけど、ホラーファンとして言わせてもらえば「汚い手でホラーに触るな!」って感じでしょうか。例え死体が息していようとも(爆!)『富江』が見応えのあるものになっていたのは、菅野美穂の存在故だったことをあらためて感じてしまったよ。まぁ、俺的ポイントの沙蚕さんこんにちはなお楽しみがあるだけ、『うめく配水管』よりはましだけど…。因みに公開は、9月11日から渋谷シネ・ラ・セットでレイトロードショーとのこと。

 上映終了後は、試写室で一緒になった鷲巣さんと、観終った作品の脱力ぶりをぶつけあいながら日劇2へと移動。午後9時半から『サンダーバード』(UIP配給)の完成披露試写を観る。開場では鷲巣さんに加え、神武さん飯塚さんとこの手の作品ではオヤクソクの顔ぶれとあって妙に和む。そうそう、クリエイター&ライターの飯塚さんはWOWOWで8月に放映のキング版『キングダム・ホスピタル』全話の予告編を作るそうだ。すんません、リアルタイムに近い形で鑑賞するつもりではありますが、納品用予告編ビデオをコピって僕にもいただけないでしょうか!…って、お仕事に私情をはさんじゃまずいっすよね。失礼しました、オンエア楽しみにしてますよ。

 んで『サンダーバード』なんだけど、良くも悪くもジョナサン・フレイクス監督らしいジュブナイルSFだった。トレーシー・ボーイズの5男で未だサンダーバードの隊員になる以前のアランと、ミンミン…じゃなくて(この方が馴染むんだけど-苦笑-)ティン・ティンと、ブレインズの息子という設定のオリジナル・キャラ(やっぱり名前忘れた-爆-)と言う3人が、フッドの陰謀で絶体絶命の危機に陥ったパパ&兄貴たちを助ける物語。子供が自分たちよりも遥かに強大な敵と戦うという展開は、同じくフレイクス監督の『タイム・マイン』と同様。でも、肩肘はらずに気軽に楽しめた『タイム・マイン』に比べると、オリジナル(…も勿論ジュブナイルなのだが)に対する思い入れ故か、大作故の期待のせいか、なんか不完全燃焼だな。

 まぁ、3人の少年・少女の冒険譚自体は結構燃えるものがあったし、それがメインの作劇なんで仕方がないのかもしれないけれど、他の4人のトレーシー・ボーイズの描かれ方はなんとも表面的で個性不足。おまけに危機に陥る状況が、パパ&ボーイズ一緒パターンなんで、特に前半では個々のメカの魅力も発揮できず終いな感じ。クライマックスではジェットモグラを盗み大英銀行を狙うフッドの陰謀、及びそれによって起きた災害に、3人の子供たち+地球に戻ったメンバーが挑むという本来盛り上がるべき展開が用意されてはいるんだけれど、例えば衆人環境あふれる場所で、アランが顔出しでメカを乗換、また地上に降り立ったメンバーが顔出しで姿を現しちゃうってのは、匿名のヒーロー“サンダーバード”としてはあるまじき行為なんじゃないだろうか。実際、TV版では、顔を見せられない故に救助が難航して…みたいなエピソードもあったような記憶があるしね。この当りの、ちょっとした配慮の無さは減点ポイント。

 なお、純粋に絵としてはソフィア・マイルズ演じるレディ・ペネロープはかなりいい感じである。見えない(何が)のは当然だが、入浴場面とかかなりドキドキしたしな(バカ>自分。ただ、これがアクションに関していえば、バクテン(…じゃねぇか-笑-)を繰り返すばかりで、どうにもいただけないんだよ。あのルックスで、『クローサー』的活躍を見せてくれれば、それだけで合格点を進呈するんだけどな。ところで、日本語吹替え版はトレイシー・ボーイズをV6が吹替えるってのが話題のようだけど、ペネロープ役は誰なんだろう。基本はやっぱトットちゃんか!?(爆)。だったら吹替え版も観に行くぞ(嘘)!なお、公開は8月7日から、日劇3他全国東宝洋画系劇場にてロードショーとのこと。

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July 21, 2004

『カンヌSHORT5』『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』

 7月15日。足がぱんぱんで動けない…ことはなかったが、お尻が焼けるように痛い。流石に久々での100キロ超は、くるものがあったんだなぁ(苦笑)。でもまぁ、また走ってれば慣れるだろうと、やっぱりチャリで外出。結論から言えば、チャリを漕いでる分にはそれほどでもなく、むしろ試写室で長時間座っている方が辛かったぞ。んで、そんな日に限って、久々の試写4本はしごだったりする…まで、翌日に書いてほってありました(苦笑)。

 午後1時から渋谷のUPLINK Xにて、『カンヌSHORT5』(アップリンク配給)を観る。最近のカンヌ国際映画祭短編部門で、評判を集めた5作品をオムニバス形式で一挙に上映するというもの。作品によっての好き嫌い等はあるけれど、それぞれなかなか見応えがあって満足度高し。

 1本目の『FAST FILM』は、文句無しの大傑作。300本余の作品から、膨大な数のモンタージュ(資料によれば、65,000とのこと。とても数えられん-笑-)を、デジタルアニメで構成し直した、動く映画史といった感じか。ヒーロー、ヒロイン、キス、悪役、追撃、モンスター、スクリーム、アクションなどなど同一シチュエーションの様々な場面が次々と登場するって手法は、ホラー映画オムニバス『ザッツ・ショック』でも使われていた。けど、厳密ではないが基調となる古典的な物語に沿って、映画というものが持つシンプルかつ至福なお楽しみを僅か14分の尺の中に思いっきり濃縮した本作は、これだけで料金分の価値があると断言しよう。難しいプロット(…を否定するわけではないけれど)などなくとも、ヒーローがいて、ヒロインがいて、悪役がいて、追っかけがある…それ以上のものなんか、映画には必要ないのかも…とすら思えてくるよ。なお、登場作品は、サイレントから比較的最近のブロックバスターものまで、本当に様々。『ゴジラ』が出てくるのは当然としても、『緯度0大作戦』のフッテージまで出てきたのは流石に驚いたよ。

 2本目の『Do You Have the Shine?』は、観客がプレイヤーとなってゲーム画面を観ているという設定の作品。んで、その題材が『シャイニング』なんだよね(笑)。プレイヤーは、あるホテルの廊下を三輪車に乗って進んで行く。だが、このホテルには双子の姉妹の悪霊が憑いており、廊下を曲がったところでプレイヤーを死の世界に引きずり込もうと待っている。プレイヤーは角を曲がるごとにポイントを得て、また目を閉じることによって、邪悪な霊を避けることができる。だが、目を瞑れる回数には制限があり、また目を瞑ったのにも関わらず角に亡霊がいなかった場合は特点にはならない。亡霊の出没タイミングには規則性はなく、成否の全てはプレイヤーのシャインにかかっている…ってことで、以後ダニーの主観になって、ホテルの中を延々進んで行くという実にシンプルな作品なんだけど、観客=プレイヤーの気持ちの掴み方が実に巧みで、信じられないくらいスリリングなんだよ。最後は、心臓が止まるかと思うほどの衝撃だったよ(苦笑)。んなわけで、ホラー好き、キング好きならこれも落せないと思う。長さはこれが全5本中で最短の6分。

 3本目の『Field』は、牧歌的な英国の田園で、鬱屈を抱えて過ごす3人の少年の姿を追ったもの。やんちゃ…という表現はちと違う気もするが…な少年たちが、とんでもないことをした(多分)にも関わらず、何事もなかったように学校に姿を現した彼らの姿が、とてつもなく深い闇をつきつけてくれる。

 4本目の『Play with me』も、安穏とした現実にファンタジーが紛れ込み、ショッキングな結末が起きるという『Field』に近い印象の作品。でも、こっちの方が、意味判らない度は高めかな。

 最後の『Janne da Arc on the night Bus』は、救命訓練用に病院に雇われた役者たちが、ブーたれる様を、台詞は歌…つまりオペラ風に描いた作品。手法的にな部分で、始った直後にはちょっと引き込ませる部分はあったんだけど、正直25分という最長の時間を持たせてくれるほどに刺激的な作品ではなかったような…。個人的には、こいつははずれ。

 なおこの作品は、この日の試写会場にもなったUPLINK Xにて、オープニング・ロードショー作品として7月31日よりロードショー公開とのこと。“ファクトリー”“ギャラリー”に続くアップリンク直営の3番目のスペース“X”は、Bunkamuraをさらに通り過ぎ、渋谷の喧騒からちょっと外れた宇田川町に位置し、ラウンジ・スタイルの40席からなるミニシアター。歴史はあるけど上映環境としては少々難ありな印象のある“ファクトリー”に比べ、こちらはミニシアターながら最新DLPシステムによる高画質上映と、落ち着いた内装がかなりいい感じである。上映自体は、全日6回の上映なんだけど、仕事帰りの夜の回に落ち着いたムードに浸って観るにはいいんじゃないかな。計68分という上映時間、当日一般¥1200という価格設定も、手頃だと思うし。なお、試写後に配給の方に聞いた話では、この後も交渉中のショート・フィルムがあるとのことで、個人的には期待ですな。

 『カンヌSHORT5』の上映時間がコンパクトだったため、次の試写までそこそこ時間に余裕が出来た。それで、代々木、新宿、四谷、飯田橋経由で京橋へと、ワザワザ遠回りしてチャリを漕ぐ。なんか、暑さでモチベーションが下がりそう…とか書いたら、逆に強迫観念が募ってきて、チャリ外出時1回当りの走行距離は伸び気味っす。でも、熱中症が怖くて水分を取りすぎちゃうせいか、既にこの運動量が常態になってしまったからか、体重の変化はほとんどなくなっちゃったよ(苦笑)。そんなこんなで、余裕があったはずなのに、目的地着は上映3分前と結構ギリギリだったと言う。

 午後3時半から、映画美学校第2試写室で香港製アニメ『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』を観る。全然記憶になかったんだけど、02年の東京国際映画祭“アジアの風”部門で上映された劇場用長篇『My Life as McDull』の原典となったTVアニメーションだそうで、劇場公開前提ではなくケーブルテレビPPVチャンネルエラボでの放映用のマスコミ試写だ。

 現代の香港を舞台に、幼稚園に通うコブタのマクマブとマクダルを中心に、そのママ、友人たち、先生など動物・人間を問わぬキャラクターたちの日常を描いたほのぼのアニメ・シリーズ。7月17日から全13話が順次オンエアされるということだが、この日の試写では3・10・11・13話の4回分が上映された。各話は、独立した何本かのエピソードからなり1回30分弱。一見ほのぼのファミリー・アニメのようでありながら、絵空事にはならずベタでもないキャラクター描写がクール。お肉が好きで野菜は嫌いと、まさに子供の頃(…今もだけど-爆-)の自分を見てるようなマクダルは、格別物分りのいい子供じゃ無いし、教訓譚を全面に出してくるわけでもない。んで、基本線では子供は勿論嬉しいだろうって話が中心ではあるが、ナンセンスギャグや大人が観てグッときちゃうようなエピソードも結構効いているんだな。特に、最終13話の『大人になった日の巻』は、マクダルと牛少女メイが大人になったある日、街角で互いの姿を見かけるって話なんだけど、厳しくも切ないテイストがかなりきましたな。

 なお、PPVチャンネルと言っても、『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』は加入さえしていれば番組個別の視聴料金はかからない模様。ケーブル受信環境がある方には、是非お薦めです。個人的にも、全エピソード観てみたいぞ!…と思いつつ、僕の家では観れないのであった。残念(苦笑)。

 長くなってきたので、15日後半2本は別記事にします。

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July 19, 2004

PC整備で比呂さん宅訪問…つうか押しかけ(改稿しました)

 先日、自宅でPCの電源を落そうとしたら「このパソコンに接続しているユーザーがいますが、切ってもいいのん?」の警告が出た。接続してるユーザーって…別にLANがあるわけでもないんですが何故?しかも、数日の間に2回!

 んで気持ち悪くなって、マイPCのメンテナンス担当…つうか、人の良さにつけこんで、設定作業を丸投げしてやってもらってる(笑)比呂さんに連絡。事情を説明すると、ハッキングされてる可能性があるかもとのこと?だって、ぱんぴーな野郎のPCのぞいたって面白いようなものなどあるんかい???と懐疑的な返事を投げかけると、そういう人たちは関係無い人のPCを迷惑メールの窓口として使ったりするのは常識なんだとか。そうなんですか。間違い無く仕事の大事な道具でありながら、やっぱり僕にはブラックBOXなんだよな>PC。だから認識も、この程度っす(苦笑)。

 つうことで、用事を済ませてからノートと代理購入したソフトを抱えて浅草の比呂さん宅へ。実際の散らかり度は僕の方が辛うじて勝利(笑)くらいのいい勝負なんだけど、やっぱ部屋は新しいし広いしで、見かけはどう見ても僕の方が圧勝。ふぅ、かたずけなくちゃ。

 どういう手順で、どんな診断をしてもらっているのかは、説明を聞いても全く理解不能なんで、一生懸命僕のPCをいじってくれている比呂を横目に、酒かっくらいながら(ジャンル・ファン限定-爆-)お楽しみソフトを堪能。『ツインズ・エフェクト』の香港版DVDには、『ヒロイック・デュオ』の予告編が入っていたのかとか、他人にはどうでもいいことをチェックしてました。

 んで、その合い間にピッチのカメラで撮った比呂さんPCの上が、この画像なんだけど…目前で撮ってもこんなにボケボケになっちゃうもんなんだろうか?とりあえず、マニュアルもほとんど読まずに、ただシャッターを押してるだけなんだけどね。ピント合わせとかの機能って、別途あったりするのかしら。まぁ、公の場に私的なものの画像をアップするんだったら、これくらいが適当なのかな…と思いつつ、でもこれじゃカメラとしては全然駄目ちゃうかなぁ…

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 診断の方は、侵入用ソフトと思しきファイルが見つかったりで、思いっきり緊張した一時もあったけど、それは侵入用ソフトと同名のパナソニックのドライバだったことが判明。しかし、どっちが先かは知らないが、ドライバの名前を侵入ソフトと同じにすることはないだろうに>パナソニック。とりあえずは、大問題は見つからず、各種防御用の設定をしてもらったりしただけで済んだので一安心。

 しかし、悲劇はその後に待っていた。浅草の比呂さん宅を辞して帰る途中、新橋くらいまできた時にピッチを忘れたことに気づいたという。むぅ、片道7キロかぁ。でも、人とのやりとりのほとんどはピッチに頼っていることを思うと、翌日どこかで受け取るってのも不安だ。仕方なく、もう1度比呂さん宅にとって帰し、無事ピッチを回収したという。そんなこんなで、この日の走行距離は結局80キロを突破。しかし、帰宅して鞄を開けたら、何故かACアダプターが入って無い。ワザワザ一度忘れ物取りに戻ったのに、何故一度に気づかないかね>自分…つうか、忘れ物多過ぎ(苦笑)。

 何はともあれ、御世話様でした>比呂さん。またよろしくね!

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July 16, 2004

『機動戦士ガンダム Ms igLou(MSイグルー) -1年戦争秘録-』第1話・第2話鑑賞

 つうわけで、先日製作発表会見の取材をしてきた、『機動戦士ガンダム Ms igLou(MSイグルー) -1年戦争秘録-』の試写を14日に観てきた。まずはここで、作品についてのオフィシャルな情報を。

『機動戦士ガンダム Ms igLou(MSイグルー) -1年戦争秘録-』

・バンダイミュージアム開館1周年記念として公開されるフル3DCG完全新作
・“ファースト・ガンダム”と同じく1年戦争を、ジオン公国の第603技術試験部隊の面々及び、その試験支援艦“ヨーツンヘイム”側から、激戦の荒波に消え去った“幻の兵器群”に迫る3話構成のオムニバス作品(19日からの上映では、第1話「大蛇はルウムに消えた」第2話「遠吠えは落日に染まった」を上映。第3話「軌道上に幻影は疾る」は秋以降の公開予定)

 先の製作発表で観たプロモーション映像から個人的に受けた印象は、期待と不安が綯い混ぜ…つうか、不安要素の方がちと高い感じでしたが(笑)、いざ本編を観てみたら、思いのほかに好印象。特に第2話が満足度高し!

 第2話「遠吠えは落日に染まった」は、ジオン公国軍により開発されるも戦況の変化の中で失敗作の烙印を押された、YMT-05超弩級戦闘車両ヒルドルブの実用試験にまつわるエピソードを描いたものだ。可変性を持ちながらも、MSが戦闘の主流となりつつある中で、その機動性において実戦では難ありと判断されたヒルドルブの実戦テストを命じられた603技術部隊の面々だが、その指令によればテスト終了後に機体は回収する必要はないという。実はこのテスト自体、泥沼の様相を呈しつつあるジオンの地球侵攻の、捨石の一つに過ぎなかったのだ。603技術部隊は、ヒルドルブ及びパイロット(…名前忘れた-爆-)をアリゾナ砂漠に送り届けるが、そこにはジオンのザクを鹵獲兵器として利用する連邦軍特殊部隊が待ち構えていた…

 いや、このヒルドルブとザク部隊の戦闘描写が、臨場感、重量感満点で大興奮なんだよね。砲身が長くとも一見シンプルなデザインのヒルドルブは、射程32キロの遠距離砲撃を行うにあたっては、機体を地面にがっちり固定するなど細かいメカニック描写と、敵に存在を知られてからも攻撃をさけつつ縦横無尽に砂漠を走り抜ける大活躍。さらに、敵隊長機に追い詰められると、これまでのシンプルタンク形態から、砲塔部がロボット形態へと変形するんだな。流石は『ガンヘッド』のサンライズ(笑)。二足歩行形態とタンク形態の巨大ロボット対決は、燃えるなと言われてもそりは無理。

 人間側の話にしても、ヒルドルフのテストを運用するパイロットは、歴戦の勇士だがMSパイロットへの転身ができず、薬にたよる自堕落な生活に陥った野良犬のような兵士。駄目男が、実用には耐えられないと判断された新メカで、再起と男の意地をかけた戦いに挑むという物語が、“It's same old story”ながら泣かせるんだよね。このあたりは、製作陣の言葉にもあったとおり、まさにロートルによるロートルのための物語。キャラの表面的なきらびやかさこそ命なアニメファンには相容れないものかもしれないが、質実剛健なガンダムを見たいものには、満足行くものなんじゃないかな。

 ただ、重量感のあるメカ描写に比べると、SDCG人間キャラはやっぱりお人形さん的な印象を与えてしまうのがちと残念。しかも、それをカバーしようとの意図なのか、やたらとドアップで目玉見開き、口角泡飛ばしの大芝居をしちゃうのが、ちょっと暑苦しいね。ホント、メカニック描写に関しては、かなりの完成度を感じさせられただけに、記号的と言うか、ステレオ・タイプの感情表現は今後の課題だと思う。多分、3ヶ月後くらいの第3話で、そのあたりのハードルをどこまで越えてくれるのか、期待して見守りたいと思うよ。家からじゃ、ちと遠いがね(笑)。

 なお、人類初となったルウム宙域での宇宙艦隊戦を舞台にした第1話「大蛇はルウムに消えた」には、赤い彗星!シャアのザクも登場。ただし、通信内容が紹介されるだけで、シャア本人及びその肉声は登場しない。それと、1話の宇宙艦隊戦は規模が大きすぎるせいか、2話のヒルドルブVSザクの接戦に比べると、ちと薄味…かな。

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July 15, 2004

ようやく届いた出前(笑)

 …ってことで、流石に「今出ましたから」電話は嘘じゃなく、帰宅したら届いてました>あーこふ函購入者特典・うぃあーどTシャツ。つうわけで、まずはシャツ単体画像から…

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 う~みゅ、なんてったって“うぃあーど”なTシャツだから、発売されたアーコフ・モンスターがわらわらとコラージュされ、結構いっちゃってて誰がこれきれるんだい!みたいなノリを期待してたんだけれども、黒字に白抜きワンポイントのみと、シンプル過ぎちゃう感じっしょうか。なお、そこそこデーンとは来てるけど、シンプルな図柄は『原子怪獣と裸女』のオリジナル・アートからの流用っすね。

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 んで、こっちはTシャツのシンボルアップと、アーコフ函Iに付属(つうか、俺的にはこれはなくともよかったから、その分廉くしろよな…感芬々)な、原子怪獣ソフビフィギュアっす。そうそう、昨晩『えびボクサー』を購入したBOOKOFFに、この作品で最初に発売されたにっかつビデオフィルムズ版VHSと遭遇し、DVDより同内容、画質は劣るこのVHSを思わずジャケ買いしようかと思っちゃったよ。でも、表示価格シールがなかったんで、取りあえず保留。0.35kくらいだったら、迷わず保護したんだけどなぁ。

 つうことで、明けたら早速おろしちゃいます>Tシャツ(笑)。

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July 14, 2004

せっかくの駐輪場なのに…(改稿しました)

 うーみゅ、中途半端な空き時間だな…と、モブログからのアップをしてみたんだけど、画像は間違えてるは(苦笑)、伝えたいことは意味不明だわで、焦ると碌なことはないっすね。んなわけで、全面改稿しました…って、何処が変わったのって突っ込みは、、、皆様の心の広さに期待するっす。

 7月14日、先に製作発表会見を取材に行った『機動戦士ガンダム Ms igLou 1年戦争秘録』第1話・第2話の特別試写会を観るため、松戸のバンダイミュージアムに行く。作品に関しては、16日にあらためて書くとして、川崎よりの横浜の自宅から松戸までは片道43キロ弱。この炎天下に何を考えてるんだとか思いつつ、そこに道があるからさ(流石にこの距離JR乗るとロードショー1本観れちゃうしな-爆-)…と、よせばいいのに11時過ぎにチャリを漕ぎ出す。行きはほとんどより道せずに走ったんだけど、小径車だと流石に2時間半はかかっちゃったね。それでも、思ったよりは快調に東京を縦断でき、1時半頃松戸駅前に着。

 んで、チャリを停めようと思ったら、結構きっちり放置自転車の規制を行っているようで、木を隠すなら森に…みたいな手軽さでおける路上がないんだよね。ただ、駅間近のイトーヨーカドー松戸駅前店の駐輪場が、改装されてたんでチェックすると…

 ここは今年の春頃から、サミットストアーなんかでも導入され始めた、ロック機能付きチャリラックが配備され、最初の3時間(ここはね)無料、以後は一定料金加算だけど、店舗利用者以外の一般チャリも大歓迎パターンだったのね。これって、駅前に放置して出勤・通学みたいな利用者には不便(…つうか、そういう方は、あるんだったらやっぱり月極駐輪場を契約すべきでしょう)だろうが、駅前周辺で用事を済ませる者にとっては、常識の範囲内だったら無料だし、勿論自分の鍵をかけるのは鉄則だが、+時間管理用のロックで二重管理ができるしと、安心で嬉しい運用システムだよね。んなわけで、今日の試写は25分×2、現在の時間から逆算しても3時間なら完璧OK!なんで、早速利用することにしたのだが…

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 システムが起動してくれないんですけど…。ようはここって、ラックの奥までチャリの前輪を持ってくと、タイヤの中心直下のあたりでロックがかかる仕組みなのね。ただ、このラックの奥行きが、ママチャリ・オンリー…とまでは言わないけれど、小径車だとタイヤを奥にぶちあてても、ロックの部分を行き過ぎてしまって、ロックがかかってくれないんだよね。駄目じゃん!つうのが、判り難いと思うけど次のアップ写真ね。

 近所でお買い物の人対象ってパターンだと、普通のママチャリを中心に駐輪場の運営をするのは、至極ごもっとも。でも、中心じゃなくて、それ専用になったらやっぱ拙いんじゃないかい。特に現在都市部では、小径車両で気軽に街乗りって人がかなり増えているんだよね。チャリ自体、可愛くてオシャレだし、それでいて気軽に乗れるわけだから(まぁ、私の乗り方は気軽を通り越してるのは確かだけどね)。それでいて、ロックせずに利用している自転車は(つまり、時間を誤魔化そうとしてる方ってことね)、係員が空いているラックに移動して、ラックにセットします云々みたいな注意書きがあるわけだ。面白~じゃん、セットできるもんなら、やってお手本を見せてくれよと思って、システムは作動しないけど、強引に止めてったという(笑)。

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 んで、試写が終わって駐輪場に戻ったら…そのまま、何の変化も無しでしたね(苦笑)。そりゃ、物理的に不可能な設計なんだから。

 正直、ニュースで観た時は、出先の駅ではチャリ放置が当たり前(…って威張るなよ)と思ってた自分でも、これって結構画期的、あちこちに拡がって欲しいなぁ…と期待していたんだけど、おそらく20インチ以上のチャリ以外では運用できないシステム・オンリーという現状(あくまでここでの実例は松戸駅前ヨーカドーオンリーね)では、結構微妙…と言うか、万人向けじゃないシステムになっちゃってるよね。勿論、小径車の割合が低いなどの事情はあるとは思うけど、オール(20インチ以上)or ナッシング(18インチ以下くらいかな…)な、現状にはものすごっく不満。ちょっと先見の明が無さ過ぎないかい?

 んで結局今日は、往復86キロ+昔の先輩のもとに立ち寄り、途上及びその周辺の中古屋チェック、縄張り宣言(…って何?)、数字併せの無意味走り(笑)を重ねて、久々…というか、このプジョーにしてから2回目の1日100キロ突破を達成。流石に今はバテバテだけど、でも気持ちよかったよ。中古チェックの過程では、週末イカの復習にもなる(んかい?)『エビボクサー』DVDを1.85Kでゲットできたのも、許容範囲内で嬉しかったしね。

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名実共に夏。『世界でいちばん不運で幸せな私』

 7月14日。梅雨明けってことで、いよいよ名実共の真夏日。先週の教訓?を活かし、出かける前にチャリを整備。ついでに走る時はTシャツのみ、羽織るものはバッグに入れて持ち歩くことにする。これだけでも、8日に比べて随分走り易い感じ。

 この日はまずBOOKOFF原宿店に行き、先週見かけたことを比呂さんに報告したところ代理購入を依頼された…もとへ、無理矢理買わせることにした(笑)『ゾンビ屋れい子 Vol.2 復讐の呪文』のDVD¥1550を無事保護。さらに棚をチェックしたところ、地盤沈下パニックテレフィチャー『ホスタイル・グラウンド』のDVDが¥1250と、作品的には至極妥当な線で転がってたんで自分用に保護。後者はスケール感に欠け、特殊効果もショボいんだけど、期待せずに観りゃそこそこ楽しかったような(笑)。

 当初の目的達成&自分的収穫もあったんで、気分よく京橋に移動。ところが、しっかりそのツケが待っていたと言う(苦笑)。午後3時半から映画美学校第2試写室で、ベトナム=シンガポール合作の『コウノトリの歌』の最終試写を観る…つもりが、満員で入れず。むぅ~、作品は違うけど先週に続いての空振りっすか?なんか最近、試写室到着時間の読みが甘くなってるのかなぁ>自分。スケジュールの立て方を、検討しなおさなくちゃ。

 そこで急遽予定を変更、第1試写室の方でやっていた『世界でいちばん不運で幸せな私』(アルバトロス・フィルム配給)を観る。個人的には微妙に構えちゃう…つうか、敬遠したくなっちゃうジャンルであるフランス製ラブ・ストーリーだったんだけど、これは結構面白かった。

 幼い日に始めた風変わりな“ゲーム”により、強い絆で結ばれたジュリアン(ギョーム・カネ)とソフィー(マリオン・コディヤール)。だが、成長し友情が愛情に変わっても、彼らにとって大事なことはあくまで“ゲーム”を続けること…。素直なロマンティックストーリーにおさまらないブラックな味付けと、ポップな画面処理がいい感じ。監督・脚本のヤン・サミュエルはイラストレーター出身で、本作が監督デビュー作とのこと。だからってこともないけれど、感覚的にはちょっとティム・バートンあたりに近いものがありますな。特に、子供時代(子役の達者も相俟って、掴みとしてはもう完璧って感じの導入部)から青年期への切替は、ゲームを彼らの世界の中心にし成長してきたことをその1瞬で見せてくれる。また本編中二人の人生の局面、局面で幸福感に満ちていたり、皮肉に響いたりする、スタンダード・ナンバー『バラ色の人生』の様々なアレンジも秀逸だ。なお公開は、この秋(9月頃)シネスイッチ銀座にてロードショーとのこと。
 
 その後、本来は6時半からもう1本試写を観るつもりだったのだが、結構時間が空いてしまうので後日送りに。帰宅してお金の出し主より先に、『ゾンビ屋れい子 Vol.2』を再生するが、ホラー的な部分では語るべきもののないやっぱりアイドル作品だったよ。んで、収録されてた予告を観たら…『Vol.3』。未だ続けるですか?

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July 13, 2004

あーこふ函の購入特典届きましたか?

 むぅ、外出しないとつぶやきもとへ、ぼやきネタが増えていかんなぁ(爆!)。明けて、本日は試写に行くつもりなんで、うざいでしょうがもう1発ぼやきにおつき合いください。

 …つうわけで、内容的にはB級ファン必須タイトルに間違いないが、購入に関してはまさに清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要だった、バップの“アーコフ・ライブラリー 怪奇モンスター・セレクション DVD-BOX I &II”の2BOX購入特典の“ういあーどTシャツ”って届きましたか?>応募者の皆様…って果たして何人いるのか定かではないけど、多分他所よりはいる確立が高いかと思うのですが(苦笑)。取りあえず、私の所には届いてません(泣…ほどのもんじゃないが)。

 2作品購入特典と言いながら、しっかり梱包・発送量¥600也を請求(しかも郵便払込(窓口不可!)とか、言うことがイチイチ面倒くさい)することからして、1BOX¥21000也の高額商品の癖にふざけんな気分が濃厚でしたが、発送期間後の確認関連がまた、なんか高飛車でだるっこしいんだな、これが。

■特典発送日:平成16年6月下旬予定
★平成16年6月末を過ぎても特典がお手元に到着しない場合には、お手数ですが完成ハガキに~各種必要事項~を明記の上、下記の宛先まですみやかにご連絡ください。
※お電話での特典未着のお問合せは一切お断りします。

 6月末を過ぎても云々…ってことは、6月末までには原則全ての発送業務が終わってることだよね。この投げやりなシステムで、とてもそこまで出来てるとは思えないんだけど。これで、10日程度で届いてなかったらと“すみやかに”、わざわざハガキを書いて連絡とったら、昨日発送済みですなんていけしゃあしゃあと返されそうでなんか嫌。

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July 12, 2004

英盤『エレメント・オブ・クライム』が観れない…

 朝食時に、唐突に『エレメント・オブ・クライム』が観たくなった。何故に朝から、あんな黄昏映像を?まぁ、祝!キング版『キングダム』放映決定記念ってことですね(笑)。そんなこんなで、英国製PAL盤DVDをプレイヤーに入れたところ、ロード中表示が終わると共に、肝心の映像は水平同軸が揺れまくり、おまけにモノクロと全然観れたもんじゃない。購入7ヶ月で早くもPAL盤変換機能がいかれたか…。

 つうか、本当を言うと一月ほど前にも、この状態に遭遇したことはあったのだ。だけど、たまたま何かの弾みかもしれないし、ほっときゃ元に戻るんじゃないかと、何の裏付けも無い希望的観測に則って、すっかり忘れていたのだった(苦笑)。

 現在メイン機として使用しているプレイヤーはSCITECのDVP-500PROX。昨年11月にドンキホーテで購入したものなんだけど、低価格のわりにはリージョン・コードオール対応、マクロビジョンフリーOK!、欧州のPAL盤も勝手に変換して再生してくれるという悪辣…もとへ、輸入版を見る機会のあるファンには嬉しい好機種だ。だけど、やっぱりマシンの耐久性に関しては、値段相応ってことなのかな。

 すぐ出せるところにマニュアルが無いんで正確なところは判らんのが、保障期間は1年だけど、当然ドンキの店頭で修理を受け付けてくれるわけもなく、確か直接メーカー工場に送りつけなくちゃならなかったような。なんか、すっげー面倒くさいなぁ。とりあえず、PAL盤ディスクって2枚しか持って無いし、それ以外の機能は現状問題ないようなので、しばらく様子見だ。最悪、母屋に行けば12月に購入した、全く同じ機種があるんで、どうせPAL盤なんか再生しないそっちとチェンジって手もあるしな(笑)。

 まぁ、一応どっかで修理に出そうという気持ちは残ってるんで、保障期間を忘れないようにここに記す。購入日は昨年の、11月14日。

 でも、保障期間が半年だったりしたら、既にアフター・フェスティバル…

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July 11, 2004

郵便事故

 以前チラッと書いた、ヤフオク落札DVDの不着に関して、今朝ほど出品者の方から調査結果報告のメールが届いた。出品者の方自身は、調査依頼をお願いした際の迅速な対処にしろ、それ以降の丁寧な対応にしろ、ひじょうに信頼がおける方だった。ご面倒な、手続きを厭わずに行ってくれたその姿勢には本当に感謝です。

 出品者の方がPDFで送ってくれた郵便局からの報告書は、結局郵便局側では、郵便物の発見・原因究明はならず、お詫びと事故防止への一層の努力をしていくので今後もヨロシクね、はぁと!(は付かないってばよ)って感じだった。まぁ、普通郵便には保証義務はないわけだし、それを選択したのはあくまで自己責任に他ならないわけだけど、何を一層努力するんだか、一行に判断のつかない報告文はなんだかなぁ…って感じ。

 ブツの落札価格は¥980で、同シリーズ他作品も収納可のアウターBOX付きのB級SFDVD…と書けば判る人には判るだろう(笑)。作品自体にそれほどの思い入れはなく、この金額ならまぁどっちでもいいかな…程度での入札だったんで、実はそれほど悔しくもないんだけど、どうしてこんな事態になったのかはやっぱり気になる。原因不明とかの返事だと、配送中にBOXが破損したんで勝手に捨てちまったんじゃないかとか、ついつい邪推してしまうんだよな。

 んじゃ、どんな答えなら納得するのか?う~~ん、貼付された切手が50年くらい前のもので、投函されたポストも昔っからある古びたもの。そしたらそれが、過去の世界の楚々とした女性に届きってのはどうよ。あっ、でもそれじゃ、差出人は僕じゃないから、僕は時を超えたロマンスの当事者にはなれないじゃん。…つうか、面妖なB級SFのDVDが未来から届いても、そもそもロマンスにはならんか(苦笑)。

 逆にこれが、今から50年先の誰かが受け取ったとしたら?多分、ソフトの主流は全く別の形になってて、DVDなんて数世代前の失われた遺物、やっぱり何の役にもたたんのだろうなきっと。しかし、そんなものだけに囲まれて生きている、自分って奴は全く…(^^;。

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July 10, 2004

『カルマ2』その正体は…?

 『カルマ』は昨年の公開終了後にあのレスリー・チャンの遺作として脚光を浴び、追悼上映までされちゃった計算高い…痛っ、えーとそうじゃなくはないけれど(爆)、「幽霊なんか存在しない」の視点を貫きつつも、和製心霊ホラーをちょっとベタにし過ぎちゃったなぁ感溢れる怪異をバンバン映像で見せた、ちょっと不思議なスタンスの作品である。んで、そのほぼ1年後に同じ発売元からリリースされたのが、本作『カルマ2』だ。邦題以上の予備知識はほとんど無く、でもきっと勝手に邦題なうそん子続編ちゃうの?と予想していたら、まさにそんな作品だったので大爆笑。つうか、これって別の映画の続編(扱いの作品)じゃんよ。

 あるビルで屋上に不審な人影を見かけたとの通報を受け、現場に急行した警官ロク。するとビルの駐車場を調べていたロクの目前の自動車の屋根に、突然降って来る少女の身体。さらにロクは、身投げ娘の落下先の車の中には腕を切った一組の男女が乗っていたので二度びっくり。ここは自殺者のメッカか?急ぎ救急車の手配をするロク。

 病院の待合室。ロクは運び込んだ3人の様子を看護婦訊ねる。すると投身自殺少女は絶命し(以上で、少女の出番は終り-苦笑-)、カップルの方も癌を患っていた女の方は息絶え、瀕死の重態の男の方は特殊な血液型であり、献血者の到着待ちとのこと。自分も同じく特殊な血液型の持主だったロクは、病院にやってきた女性ジョイ、建築家エリックと共に輸血に協力する。輸血の甲斐あって、意識は未だ戻らないものの男は一命を取り止める。だがその日から、輸血をした3人を奇怪な現象が襲う。それは、心中を阻止され、死後に添い遂げるという願いを妨げられた女の怨霊の仕業であった。

 つうわけで、本作は和製心霊映画をやっぱり廉く模倣した表現が散見されるムードは前作に近くとも、幽霊の存在をあくまで否定した前作とは正反対の、ひじょうにオーソドックスな幽霊の復讐…つうか、八つ当たり譚。だもんで癌で毛髪を失った(はげヅラバレバレがいささか興醒めか)女の幽霊は、白目むきつつ3人を脅かすは、神父のエクソシストにも逆襲するはと、ベッタベタな大活躍。全く救いの無いラストは、余にもストレートすぎてもう一工夫しろよ的な不満と、ここまでストレートならそれもありかな印象が綯い混ぜとなったちょっと不思議な魅力がない…こともない。

 んで、スタッフ、キャスト、製作元と、いずれをとっても『カルマ』とは無関係な本作、本編を確認したら原題は『熱血青年 New Blood』。これって、この前調べたタイトルじゃんよ!

 先日、NALUちゃんから電話があった。現在yesasia.comでは12.99ドルの中盤ソフトが、3枚買えば1枚あたり4ドル値引きの8.99ドルになる。纏めりゃ、送料ただにできるから一緒に注文しないかとの悪魔の囁き。どうせ静岡在住だって、毎週の如く都心部までやってくる彼のことだから、別途の送料も考えなくていいしと(笑)、それからサイトと延々挌闘するも、結局自分で欲しいと思うものは2枚しか見つからない。それで、自分が欲しいのは2枚だが、端数1枚を貴方が頼むならのるよと返事をし、さらに自分じゃ買わないけど、数会わなければこんなん買えばいいんじゃないの?と勝手にお薦め作品…もとえ自分じゃ金出したくないけど買わせたい(爆!)作品リストを送りつけるというまさに外道ぶり(笑)。結局ボツにされたのだが、そのうち1本がこの作品だった。

 ビンゴですね(笑)。なお副題に『恐怖熱線:大頭怪嬰II』とある本作だが、何故興味を持ったかというと、それは勿論『~I』が日本でもリリースされているからだ。邦題は、勿論『カルマ』…じゃなくて『ノイズ』。これまた、シャリーズ・セロンの宇宙版『ローズマリーの赤ちゃん』じゃなくて、『ボイス』便乗なジャケットがファンの突っ込みどころのツボを掴み実にナイスな香港製未公開作品だ。お話の方は、“ホラー・ホットライン”なる番組のスタッフが、目が8つある巨頭の赤ん坊と顔の無い母親に関する都市伝説を取材して行くうちにカメラが揺れまくって(爆笑)…というはったりとパクリを前面に出したトンデモ怪談。でも、不思議と後をひく作品なんだよね。フランシス・ンにジョシー・ホーなどキャストも気持ちいい感じだし。

 んで、yesasia.comにはその『~II』として紹介されてる『カルマ2』だが、そこには8つ目の巨頭赤ちゃんは出てこない(…つうか、じゃあ『ノイズ』のどこに出てきたのか?と言うご意見もあるかも知れないが、それはまぁ、あの檻の中のわびさびって感じですよ-苦笑-)し、大体“ホラー・ホットライン”自体出てきません。だって、スタッフ陣劇中で死…っと、それはおいとこう。じゃぁ、『ノイズ2』でも嘘ジャンって?つうか、本編のクレジットには、『恐怖熱線:大頭怪嬰II』って出てこないし…。

 ただ一応スタッフ陣を見ると、確かに姉妹篇というぐらいの位置付けではあるようですな。『カルマ2』の製作陣は『ノイズ』と基本的に一緒だし、また監督・共同脚本のソイ・チャンは『ノイズ』の共同脚本家としてクレジットされている方。多分香港で『ノイズ』は続編企画が通る程度には当って、でも予算は押さえられたから新鋭…つうかよう知らんキャストに、若い監督起用って作られた作品が『カルマ2』ってことのようだ。

 そんなわけで、製作体制では正統『ノイズ』、邦題はまんま『カルマ』と2本の作品の続編である『カルマ2』。ただ1本で2度美味しいとまでは行ってないのがちと苦しいかも(笑)。

 それにしても、日本のリリース元さんって奴は…。これからも、この手の無茶な続編タイトルで映画ファンを呆れさせて欲しいと、マジで思います。だからそれが、未公開作の醍醐味なんだって(笑)。

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July 09, 2004

よりによって…(^^;

 1週間ぶりの外出日が、なんで最高気温35度日にあたるのよ>東京(^^;。…ってことで、見事に土方焼けしました>自分。なんか、腕と顔は未だ火照ってるみたいだし、けっこうぐったりっす。

 昨晩書いたように、とりあえず今週は外出を押さえようと思ったので、試写は8日の1時と6時だけに決めていた。でもお昼前に家を出てチャリを漕いでる最中は、大汗をかきつつも久々のチャリが実に気持ちよく思えたのよ。夏が来ても、無問題だってね。

 でとりあえず、渋谷の試写室に12時45分頃着。受付に行くと前にいた方が、入らずに帰って行く。既に補助席までいっぱいでした。ガ~ン。やっぱ、カンヌ映画祭主演男優賞受賞作は、それなりに覚悟を決めてもっと早くこなくちゃいけんゆうことですか!つうか、虫や動物が人を襲う映画ばかり喜んでるあちきには、カンヌ受賞作なんてやっぱおかど違いなのでしょうか(苦笑)。

 渋谷でこの時間では、他の1時からの試写に移動するのもままならず、諦めてQフロントTSUTAYAにビデオを返しに行く。しかし、今日は判る範囲では3時半からの観たい試写がないんだよね。6時までこのくそ暑い中、何してればいいんだ>あちき。店内でそんなことを考えてたら、何だか急に疲労が襲い掛かって来た。時間を潰すのはおろか、最早チャリを漕ぐこと自体やなんですけど…。とりあえずしばらくレンタル・フロアをウロウロした後、中古販売フロアを覗きに行き、ここで『カルマ2』のDVDを定価のほぼ半額で保護。これでちょっと気持ちが上向きになり、6時の試写は見送ってもいいかなと。結局、渋谷から新宿というチャリ移動で無理のない範囲?を探索し、夕方までには帰宅することに方針変更だ!

 しかし真夏の炎天下は、やっぱ走れないっすね(苦笑)。結局今日の走行距離は、渋谷までの往復+αという50kmくらいだったんだけど、午後になってからは速度が出ないこと、出ないこと。通常比で平均時速3or4キロ落ちって感じです。新聞読まないあちきですが、なんか“ヒートアイランド”を身を持って知りました。へっ、本来の意味とは違うんじゃないかって?いいんだよ、兎に角実感したんだから(笑)。アスファルトの輻射熱、シャレじゃないっす。よくタイヤが熔けないものだ。結局、汗書いた以上に水分取らずにはいられないみたいな、泥縄状態になってくるし。自転車便の方とか、一体どうやって凌いでいるんでしょうか。やっぱ、忍耐しかないのかなぁ…。ちょっとした空き時間は、意味はなくともチャリを漕ぐ…つうか、そうでもしないと流石に月1000キロは難しいかなとか思ってたのだが、この熱を体感したらそんな気も失せてきたよ。あぁ、早く涼しくならないかなぁ~って、梅雨も未だあけてないってマジですか(泣)。

 つうことで、どなたか僕が8月末までに積算6000キロ達成できない方に、何かいいもの賭ける方いらっしゃいませんか。そしたらそれが逆に、暑くともチャリ漕ぐモチベーションになりそうな気がするんですが。

 そんなわけで、最新試写ネタは今週無しっす(しばらく前で、書いてないのはあるんだけどね)。だから次回は、この日入手した『カルマ2』の正体(笑)について迫りたいと思います。

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July 08, 2004

『黒い絨氈』から半世紀!でも…?『ボーン・スナッチャー』

 最近、試写ネタが上がってないっしょ。久々に、引き篭もり期間が1週間になろうとしてます。ここ数日、怖くて体重計にものってません(苦笑)。その割には、全然予定通りに仕事が終わらずでかなりぶるー…って、だから最早それが常態じゃん(爆!)。人に優しく、自分に厳しくあれ!…などと思っても、ままならないのが世の理か。

 だけど、明けて8日は、先週借りたDVDの返却予定日なんで、とりあえず外出するぞ!…ってことで、本日は返却予定のDVDのことを書いておこう。

 タイトルは『ボーン・スナッチャー』。今年の2月にフルメディアからリリースされた南アフリカ製昆虫モンスター・パニックで、DVDはレンタル版オンリー。だったら旧作扱いになるのを待ってと、レンタルしたわけだが、借りた後にホーム頁を見たら、なんのことはない8月にセル版出るんじゃん。だったら、それがヤフオクか中古に出回るまで待てばよかったぜ(苦笑)。

 舞台はアフリカの砂漠地帯。三人の採掘業者がダイヤを求めて熱砂の中を彷徨っているうちに、異様な洞穴を発見する。一人の男が中を覗き込むと、異様な風体の黒い人影が襲い掛かりフィド・アウト、オープニング・タイトルへ。掴みは、案外悪くない感じ。

 カナダのバンクーバの研究所で、「俺は内勤専門だもんね~」なんて嘯いていたSEに、急遽南アフリカへの出張命令が下される。彼が作った給水システムにトラブルが起きてるらしい。散々ブータレながらも、仕方なく現地にとんだSEは、3人の行方の捜索に向うセキュリティ担当の部隊と共に、ナミブ砂漠へと分け入って行く。そこで一行は、綺麗に肉を剥ぎ取られた2体の死体を発見する。ダイヤを独り占めするための、仲間殺しか?だが、そうした想像をはるかに越えた恐怖が一行に襲いかかったのだった(そりゃ、そうじゃなくちゃモン・パニにはならんって!)。

 つうことで“この恐怖!骨身にしみる!驚異のSFX砂漠ホラー!”という惹句も、期待していいんだかどうだか判らん投げやりさが溢れててナイスな本作。恐怖の対象は“蟻”さんである。んで、調べてみたら、この題材でのマスター・ピース『黒い絨氈』が製作されてから、実にもう半世紀目がたってるんだね。正攻法のメロドラマ(農場主はチャールトン・ヘストン!)と、迫り来るマラブンタの群れの接写。そしてクライマックスのサスペンス&スペクタクルまで、『黒い絨氈』はやはり今でもマスター・ピースとしての魅力を放っていると思う(DVD化強く希望!)。そうそう、放射能巨大蟻が襲いくる巨大モンスターもの『放射能X』も同じく54年作品だった。そう思うと、蟻ものって、作られたその年に完成形を迎えちゃってたのかもしれないな。勿論、73年の『フェイズ IV 戦慄!昆虫パニック』のように、知的な香を漂わせる秀作や、いい映画じゃないけど温かい目で見守ってあげたくなる怪作『巨大蟻の帝国』(77)なんかも魅力的ではあるけれど、インパクト的には54年の2作に比べるともう一つか。当然、蟻の群れ(一応)の中で役者陣が管を加えて呼吸することで蟻をよせつけないよう奮闘する『キラー・アンツ 蟻 リゾートホテルを襲う人喰い蟻の大群』(77)や『マラブンタ』(88)といったお寒いテレフィーチャーは、一応ソフトを保護はしたけれど勿論論外なのである…ってだったらそんなのを『モン・パニ リターンズ』に入れるなよ>自分(苦笑)。

 そんな中で『黒い絨氈』から50年ぶりの記念作品か!?な本作だが、新機軸は何か?!なんと蟻さんが、血肉を食い尽くした犠牲者の骨に宿ることで、二足歩行の集合体と化すのである。冒頭の、怪人は蟻さんの群れが人型をとったものだったのだ。すっげぇ~~~!って素直に喜べたらどんなに嬉しかったことか(爆)。無数の集合体が怪物形態をとるっていうのは、『ブラック・ビートル』のゴキブリ状甲虫なんかでもやってたけれど、案外このってのってジャケット・アートなどのハッタリから想像する以上のインパクトはないし、生物らしさと派手な暴れっぷりはみせてくれないんだよね。本作の場合、2足歩行形態は…気持ちショッカーの怪人?って程度。さらに、人間側からの銃撃等を受けて崩れる個々の蟻の描写が、単にCGの黒い点が飛び散り、また怪人形態をとろうとするだけ。全然、個々が生命を持った群体であることを、納得させる描写がない。ここで例えば崩れた蟻の群れを、『~戦慄昆虫パニック』みたく、生の蟻の接写映像なんかをケレン味たっぷりに挿入したりすれば、かなり印象は変わったと思うんだけどね。結局、廉いCGにおんぶに抱っこの、C級モンパニがまた1本できましたって感じでした。つうわけで、このジャンルに心が広い篤家の方は観てもいいかもしれないですね。それでも僕は、やっぱり中古かヤフオクで¥2200くらいまでで出てたら保護するとは思いますが、あんまりお薦めはしないかな。

 なお、本作のリリース元のフルメディアは、10月14日に“あの!(笑)”快作虫虫ホラー第3弾『ミミック3』もリリースするそうです。これは、よくも悪くも(多分、駄目だろうが-爆-)、俺的に新譜購入確定タイトルですな。なんか、資料をよむと『裏窓』風云々とか書いてあって、それって『ミミック』なの?とか思いますが、腐って(欲しくはないけど)も『ミミック』ってことで、早く観たいなぁ…

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July 07, 2004

DVD『テラー・トレイン』…も到着

 これがここを始めてからの100記事目になります。皆さんからいただいたものを中心に、コメント数は145。私の拙い文章に、おつき合いいただきまして、どうもありがとうございます>ALL。これからも、ボチボチすすめていきますので、宜しかったらおつき合いください。というわけで、今回の内容は、100回記念…でもなんでもありません(爆!)。

 SPOから発売のトラウマ・ホラー7タイトル中、新譜で注文したもう1本『テラー・トレイン』も4日に届いた。こちらは購入に関して多少躊躇があったために、速攻注文の『スクワーム』より気持ち遅れてのオーダーになってしまったのだが、なんと驚いたことに先着プレゼントのイラスト・アウターBOXがついてこなかったよ。それ自体には、別に未練はないんだけど、つまり少なくとも、2000枚は売れ…てはなくとも出荷済みってことですか!?。スッゲェ~~!こりゃ、ホントにホラーの逆襲がはじまったですか?!…ナニナニ、2000枚ってそんな大それた数字ちゃうって?いやまぁ、それでも一応書いてみたかったんだよ(苦笑)。

 にしても本作を観返すのって、それこそ公開直後に故(爆!)新宿ローヤルあたりで観て以来だから20年以上ぶりですか。もともと日本でのスプラッター・ムーブメントが起こった直後くらいに公開された本作だが、首都圏では公開せず地方での二本立て併映用と言う“スプラッシュ”扱いだったし、ビデオソフトも今回同時リリースされた6作品に比べるとほとんど出回らなかったり(実際、私こいつの国内版ビデオソフトって現物を見た覚えがないもんね)で、今回のDVDで初めて観る方も少なくないだろう。つうことで、画像は劇場公開時のパンフレットとDVDです。日本独特の写真コラージュ形式のパンフ(チラシ)よりも、今回のDVDジャケットの方がムーディーではあるよね。これって、オリジナル・アートなのかしら?

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 物語は、ズバリタイトルどおり(笑)。SLを借り切って仮装ニューイヤーズ・パーティーを洒落こんだ医大生たち。だがその車中に一人の殺人鬼が乗り組んでいたため、列車は逃げ場の無い恐怖の密室と化し…

 はっきり言っちゃえば、本作の場合派手なスプラッターなお楽しみというのは、ほとんど皆無に近い。だけど、特異な部隊設定とシチュエーションで展開される物語は、結構スリリングで見応えが有り。中でも、マジックショーの最中で男子学生が殺害されるシークエンスは、必死に惨劇が起きたことを訴えるヒロインに対し、周囲からはパーティの余興としか受け取られない場面は狂騒的な中での絶望感が出色でゾクゾクさせられますな。でも犯人の正体は…個人的には微妙かな。

 ヒロインは、『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『プロムナイト』に本作と、この時期にスクリーム・クイーンとして名を馳せたジェイミー・リー・カーティス。でも、個人的にはスクリーム・ヒロインとしての彼女には、あまり思い入れがなかったけれど(むしろ、『大逆転』『ワンダとダイヤと優しい奴ら』なんかの、コメディエンヌぶりの方が、キュートだったと思う)、本作は事件の発端となった過去の悪戯につい荷担してしまったことを十字架として抱えながら、犯人と対決して行くヒロインを情感をこめて演じていて悪くないっす。

 それにしても、今回のSPOのラインナップって、70年代中期から80年代中期の案外微妙(笑)な線の作品をセレクトした好企画だよね。個人的な好き嫌いで言えば、絶対欲しくない作品も混ざってるけど、そこはまぁバランスってことだ。2000枚以上出たんだったら、是非とも、続巻を期待したいね。個人的な希望を言えば『チェンジリング』『ファンタズム』…それとちと年代が遡るけれど『悪魔の調教師』あたりを是非!

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July 06, 2004

ついに観た!『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』

 BS、CSにケーブルと、多チャンネルは最早当たり前の昨今だが、放映作が多くなったようで案外膝を乗り出すような逸品・レア作品に当ることは少ないのが現状。なんか最新作を逸早く!と言った類のPPVが持て囃されているようだけど、少し待てばいくらでも観れるようになるものを、“先取り”だけではあんまし魅力は感じないんだよね(公開作なら既に観てることが多いし-笑-)。そんな中で、TBSチャンネルが放映してくれた『さようならピーナッツ』のように、その放送局だからこそできる未ソフト化素材の放映は、他に観たい番組が例え一つもなくたって(笑)、契約しようって気にさせてくれるわけだ。んで、4月のTBSチャンネルの奇跡に続き、今度は東映チャンネルがやってくれました!

 7月の映画特集の一つとして、人類自滅テーマの3作品をラインナップすると言う、まさに僕向けの暴挙(誉め言葉)な編成の【クライシスムービースペシャル】。その中の1本が、自分にジャンル系もの心(笑)がついて以来、ソフト化は勿論のこと名画座や特別上映などの機会さえ一切無かったという本当に“幻”だった最終戦争作品『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』だったのだ。実際、作品に関しての情報自体は様々な資料で目にしていたけれど、作品を観た上での批評と思える文章って、69年に出たキネ旬臨時増刊の『世界SF映画大鑑』で、故大伴昌司氏が切って捨ててるもの以外読んだことがない。それくらい、自分の知る限りで実際に観たって人の話を聞いたことが全く無い日本製SF作品ってのも珍しいのよね。だから、マジでオンエア決定の話を聞いた時は、我が耳を疑ったよ。最早フィルムは現存しない!ってのが通説だったからね。だから公式情報で間違いないことを確認すると、これまた迷わず契約したともさ!つうことで、早速第1回オンエア時にリアルタイム鑑賞だ。

 『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』は、米ソ冷戦華やかなりし(…だから、日本語の使い方間違ってるってばよ>自分)60年に、作品規模的にはB級専門だった第二東映によって製作された核ジェノサイド映画。週間新潮に掲載された架空終末戦争記事から材をとっている(ちゃんとクレジットされてます)。朝鮮半島の38度線で起きた米軍機の核搭載機爆発事件により最高潮に達した東西間の緊張から、ついに米ソ両陣営による全面核戦争が勃発。そして米軍基地のある日本にも、ソ連からの核ミサイルが降り注ぐ様を、一般市民を主人公に描いているのは東宝の『世界大戦争』(61)と同様。実際両者は版権問題が訴訟に発展し、東宝側は製作時期を1年遅らせたという経緯がある。このあたりは米国で64年に製作された、『博士の異常な愛情』『未知への飛行』という核戦争映画競作の経緯と被るものがありますな。ただし、同時期の米国製2作が軍及び政府という当事者サイドから描いているのに対して、日本の2作品はどちらも一般市民サイドから描いてるのが興味深い。やはり長崎・広島で刻まれた悲惨な歴史的事実によって、当時の冷戦下の核ヒステリーを国民レベルでより現実的に感じていたんだろうね。

 つうことで二本の邦画最終戦争作品を比較してみよう。主人公の善良なタクシー運転手一家を中心に、彼らを見舞う悲劇をあくまでミクロの観点に拘ってじっくり描いた『世界~』に対し、こちらの『第三次~』の方は、確かに第2東映らしい77分という上映時間故に駈足過ぎるきらいはあるし、またラスト10分近くで表現されるミサイル発射場面以前には、ほとんど見せ場らしい見せ場がないなど見劣りする点は多々ある。だが、『世界~』の方が壮絶なカタストロフ映像を特撮によって現出させながらも、それが本編での人間の姿とほとんどクロスせず終いだったのに対し、『第三次~』では絵面的にも逃げる人々のはるか後方でキノコ雲が湧き上がる図など、本編とクロスした災厄絵巻が描かれているのはポイントだろう。モノクロ画像の迫真性も手伝って、少なくとも83年の米国製テレフィーチャー『ザ・デイ・アフター』の同様の場面は遥かに凌駕しているのである。破滅に至る序曲として、迫り来る破滅から逃れようと、食糧を求め、また街から逃げ出そうとする人々の混乱と、さらに郊外のぬかるみ道を大半が徒歩で移動する場面を繰り返し映し出して行くあたりは、他人を轢き殺しても逃げようとするキャラクター描写など、極限状態での負の人間性も描き出していて興味深い。

 なお、善良な市民の悲劇として描かれた『世界~』だが、当初は監督・脚本とも別の陣容で企画が進んでいたということが、前述の『世界SF映画大鑑』に記されていた。だとすると、このあたりは多少なりとも極限状態での人間の負の面を描いた『第三次~』に対し、後続となってしまうにあたって、敢えて方向転換をしたということもあるのかもしれないね。

 特撮映画としてのお楽しみは、先に書いたとおりせいぜい最後の10分くらいか。作品自体もモノクロだし、東宝が大作として製作した『世界~』に比べるとカタストロフ場面に広がりがかけるのは事実だが、東京タワーが、国会議事堂が、赤の宮殿が、金門橋がふっとぶミニチュア特撮は悪くないです。破壊はそれで全てだけど(笑)。

 何はともあれ、昔っからの胸のつかえを抜いてくれるような、今回のオンエアには大感謝です>東映チャンネル様。来年は是非とも、同様に幻となっている佐藤“ゴケミドロ”肇監督の東映作品『散歩する霊柩車』『怪談せむし男』をヨロシクです!

 因みに次回のオンエアは7月9日(と18日と27日-笑-)。スカパーもしくは対応ケーブル局との視聴環境があるSF映画ファンなら、まだまだ間に合うから速攻でカスタマー・センターに単月契約を申し込むよろし!

 なお、どうせ契約したんだからと、続けて同企画の『FUTURE WAR 198X年』も見直したんだけど、こっちは核のこと判ってないぞ>『ザ・デイ・アフター』…なんて公開当時大騒ぎした日本人には、他所のこと言えないってばよと恥ずかしくなる代物だったよ。あんだけ核弾頭降らせて、反核デモする君達はどうやって生き残ったんだよみたいな(苦笑)。核の雨が降り注いだって、愛は地球を救う…のかいっ!?

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July 05, 2004

7月の映画の日&『マーダー・ライド・ショー』

 7月1日。毎度毎度で自己嫌悪すら麻痺しつつあるヤバイ状況だが(苦笑)、またまたスケジュールと苦戦中。だったら出かけずに、仕事しろよ!…と内心思いつつ、TSUTAYAに返却しなくちゃならんソフトもあるしと外出。渋谷のQフロント店で返却&またまた2作品借りた後に有楽町に移動。だって折角都心までチャリ漕いで来たわけだし、何より今日は映画の日だしな!(苦笑)。

 そんなこんなで午後1時からは、ニュー東宝シネマで『メダリオン』
(日本ヘラルド映画配給)を観る。ジャッキー・チェン生誕50年、日本公開50作品目歴史的超大作とのこと。どうでもいいけど、最近のジャッキー作品って必ず何かの記念を謳ってるような印象があるんですけど、気のせいでしょうか?予告上映中の入場になってしまったのだが、映画の日と言っても所詮は平日ってことだろうか。入りは2・3割って感じで、好みの位置に座るのも無問題。だけど映画が始まってしばらくすると、むぅ…、やっぱ家で原稿書いてるべきだったかな…と思えてきたよ(苦笑)。

 ジャッキー作品の魅力って、やっぱり生のアクションだとは思う。でも、そりゃ惹句にもある通りで、いつのまにか齢五十路に達した彼がVFX効果を併用したアクションを演じること自体を真っ向から否定しようとは思わないよ。しかし、バディ・ムービーとしても、ファンタ系作品としても温過ぎる物語は、アクションについていけなくなった為のファンタジー要素をぶち込んだ苦肉の策としか思えないんだよな。まぁ、『ゴールデン・チャイルド』にしろ、『バレット・モンク』にしろ、東洋を舞台にしたハリウッドがらみの伝奇ファンタ・アクションに当りなし!が、定着した今日この頃に何を期待していたんだ…と言われれば、返す言葉もないんだけどね。

 午後3時半からは、松竹試写室で『マーダー・ライド・ショー』(アートポート配給)を再見…といっても、最初に観たのはほぼ1年前なんで、結構新鮮に観れたよ…つうか、これってもろにコアなホラーマニア御用達的な作品なんで、何度観ても楽しいっす。

 アメリカの田舎町を車で旅していた二組のバカップルが、一人のヒッチハイカーを乗せたことから、想像を絶する恐怖に見舞われる…という物語は、思いっきり『悪魔のいけにえ』を意識したもので、この手のジャンルでは定番中の定番といえるもの。だけどこれが、最近のスマート(…なのか?-笑-)なスラッシャーじゃ味わうことの出来ない悪意が満ち満ちていて思いっきりヘビィなんだわ。血飛沫描写自体に関しては、実は思いのほかソフトかも。なんでも、最初に完成し欧州の映画祭で上映したバージョンは、ここまでやるかなゴアゴア作品だったらしいが、血ぃ出すぎてかけてくれる小屋が見つからんゆう大人の事情で、現在の形になったらしい(にも関わらず、結構日本じゃ小屋が決まるまで時間かかっちゃったけどね。まぁ、それもまた勲章だよ)。しかし、そのものズバリを見せるスラッシャー映画とは比べ物にならないくらいの禍々しさが、フィルムから噎せ返るように沸き立ってくるんだよ。被害者になるバカ者たちを、一見惨たらしくとも一瞬で殺してしまうような慈悲は一切みせず、とにかく執拗なまでに責める!苛む!嬲る!。既知外一家の狂騒ぶりも相俟って、ホラー・ファン狂喜!おーでぃなりーぴーぽーは席を立ちたくなるかのような狂宴がはてしなく続くのだよ。

 70年代という時代設定やそうした描写の数々は、まさしく『悪魔のいけにえ』直系の落し子なわけだが、物語の前後等に度々挿入されるドイツ印象派とPV映像が融合したような映像が強力に独自の作家性を主張しているのだ。監督は、生粋のホラー・マニアでもあるヘヴィ・ロックの旗手ロブ・ゾンビ。劇中登場する『大アマゾンの半魚人』などのポスターや、ユニバーサルの『フランケンシュタインの館』を映し出すなど様々なイコンを盛り込みながら、単なるオマージュに留まることのない破壊的パワーは、映画監督としても注目だね。既に、続編の製作も決まったそうなので、ホラー・ファンは心して観に行くべき怪快作だと断言しよう。シド・ヘイグ、カレン・ブラック、マイケル・J・ポラード、ビル・モーズリィなどジャンル・ファンには知る人ぞ知る!(一般的には…苦笑)なキャスティングも最高だよ。新し目では、『ビッグ・フィッシュ』の巨人を演じたマシュー・マッグローリーが、“タイニー”(笑)なる殺人鬼一家の一人に扮している。

 なお公開は、シアター・イメージフォーラムにて8月14日よりロードショー。なお本作は、契約によって劇場でのパンフレット発売が出来ないのだが、前売券を購入するとマスコミ用プレスが特典としてついてくるそうだ。実際、このクラスの作品では、プレスをそのままパンフに転用していることも多々あるので、これは素直にお得な対応だと思う。どうせ行くなら、前売券を購入しよう。

 午後6時50分からは、日劇1で『デイ・アフター トゥモロー』を再見。日劇は全席指定制を導入しているので、『マーダー~』に行く前にチケットは購入済み。そんなこんなで余裕ぶっこいて、結構ギリギリに劇場に到着。チケットを財布から取り出すと…4時の回になっている!!!マジですか?購入時に、しっかり6時50分と言ったはずなのに。席の説明まで受けたんだから、イチイチ券の確認なんかしねぇよっ!…って開き直ってどうする。仕方なく、大急ぎで再び発見窓口に並ぶと、未使用のチケットを提示し事情を説明。それが当たり前なのかもしれないが、窓口嬢の対応は思いのほか低姿勢で丁寧だったことは書いておこう。当初の席より3列ほど前よりになってしまったが、おかげで気持ちよく観ることができました。だけど、やっぱり全席指定制度って、痛し痒しというか結構微妙な制度だよな。とりあえず作品的には、実にココ向きだったよなというのを再確認。なかでも竜巻やブリザードの音響効果は、思いっきり臨場感があって大満足。

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July 04, 2004

追悼マーロン・ブランド

 『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネことマーロン・ブランドが、7月1日の晩に肺疾患で逝去されたそうです。享年80歳。

 僕が彼の名を最初に知ったのは、映画ではなく多分小学生の時に読んだ『二人のゴッドファーザー』(だったかな?集英社のマンガ文庫だったような…)と題された伝記マンガだったと思う(アル・パチーノと2本立て収録だった)。映像作品に関して言えば、『ゴッドファーザー』をテレビで観た(名画座で観たのは、結構後)のと『地獄の黙示録』を封切りで観たのはどっちが先立ったか最早定かではないのだけど、多分そのどちらかだったはず。でも、このあたりの有名どころは、きっと他でも盛んに語られているだろうしね…と言うことで、僕的にツボな2本のソフトで故人を偲びたいと思う。

 まず1本目は71年製作の『妖精たちの森』『回転』として61年に映画化された(因みにこれは、真に恐ろしいモノクロ幽霊譚の1本。未見の方は、14日にWOWOWで久々…つうかワイド版では初のオンエアがあるので、お見逃しなきように)ヘンリー・ジェームズ原作の『ねじの回転』の前日譚だ。つうことで、画像はかつてエンバシーから出ていた国内版ビデオソフト(勿論廃盤-苦笑-)だす。

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 緑豊な湖沼に建つ壮麗な邸宅。そこには両親を亡くした姉弟が、お目付け役の家政婦、美貌の家庭教師ジェスル、庭師クイントと暮らしていた。クイントは無学で粗野な男であったが、そのヴァイタリティ溢れる言動は姉弟を魅了し、彼らにとって父親のような存在でもあった。ある晩、ジェスルはクイントに犯されてしまう。敬虔な淑女であったジェスルは、穢れた関係だと罪の意識に苛まれながらも、クイントの荒々しい魅力を拒みきれずやがて愛欲の日々に溺れて行く。そんな二人の関係を、たまたま弟が覗き見てしまった。その意味も判らぬまま、ジェスルとクイントの行為を真似する姉弟。だが二人の関係とそれを真似る姉弟に怒った家政婦によって、クイントは邸宅への出入りを禁じられ、ジェスルは邸宅を去ることになる。そして敬愛する二人が邸宅からいなくなることを知った姉弟に、以前クイントから聞かされた言葉が去来する。「心底誰かを好きになると、殺したくなるんだよ」。そして妖精の如く穢れを知らない姉弟の思いは、恐ろしくも悲しい悲劇として結実するのだった。

 つうことで本作でのブランドは、勿論男臭い庭師のクイント役だ。子供たちに様々な遊びや現実的な智恵を授けながら、その一方でサディスティックにジェスルを犯すキャラクターは、若い頃から彼が持っていた叛逆者のイメージにより、魅力的かつ説得力のあるものにしてますな。またジャケットにもなっている、ジェスルとの愛欲場面も思いっきり見応え有り。

 原作(及びその映画化)で姉弟を苛む(…という表現はちと違うか)ものが、いかにして現れることになったかの顛末を描いた本作は、超自然の怪異は登場しない。でもムーディーな邸宅及びその周辺の撮影(特に、幻想的な夕景は特筆もの)と、その無垢さこそが恐怖を増幅させる姉弟の“ENFANTS TERRIBLES”ぶり(人形を燃やす場面とかはマジでゾクゾクするぞ)など、やはりゴシック恐怖譚の秀作として落すことはできない逸品。是非とも、高画質の国内版DVDを出して欲しいと思うのだが…やっぱり、ちょっと渋過ぎかな?実際米版もまだ出て無いようだしね(英国映画故か、イギリス版は発売されているようだが)。

 お次はレンタル屋等でも、未だ比較的見つけ易い最近のBムービー『D.N.A.』。御存知H・G・ウェルズの『モロー博士の島』(最近フルムーン・ピクチャーが4度目の映画化作品をリリースしたようだね)の3度目の映画化作品。画像の方は、右は東宝ビデオからリリースされた国内版ビデオソフトで、左が“UNRATED DIRECTOR'S CUT”を謳い、ワイド・スクリーン版・スタンダード版の2ヴァージョンを表裏に収録した海外版DVD。因みに、通常版と“UNRATED DIRECTOR'S CUT”の違いはですねぇ、一々すりあわせてないんでよう知らん(苦笑)。

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 ここでのブランドは、原題のタイトル・ロールである既知外科学者モロー博士。登場場面自体は全体の1/3に満たない程度(やっぱ製作サイドが、高額のギャラを払いきれなかったからかな-笑-)だが、巨体に白塗りメイクと白装束で初登場するその姿は、まんまカーツのセルフ・パロディだが、それを有無を言わせずやってしまう存在感にはクラクラさせられますな。撮影中はその容積が1/30くらい(印象記述-爆-)の“ラットマン”こと故ネルソン・デ・ラ・ロッサのことをことの他可愛がり、撮影現場では常に彼を傍らにおき、撮影終了後には彼をポケットに忍ばせ連れ帰ろうとした(大嘘!)…なんて、心温まるエピソードも今では懐かしい。実際、二人が連弾をするシーンは、特殊メイク獣人以上に本編の白眉ではないかと(笑)。

 元々は、軍事用ロボット“マーク13”が褐色のホロコースト世界で大暴れする怪作『ハードウェア』を監督したリチャード・スタンレーによる監督・脚本作品としてスタートしながら、撮影時のトラブルからスタンレーが首になり後を受けたのがブランド同様、これに関わっていいの?(笑)感バリバリのジョン・フランケンハイマー監督。こちらも既に故人であることを思うと、なんか複雑な思いを抱かせますな。

 なお、日本版ジャケットの上部に映っている…ってこれじゃよう判らんか(苦笑)…豹男ロメイを演じていたのは、素顔は精悍な二枚目アクション・(B級)スター、マーク・ダカスコス君ですね。彼の身体能力が無ければ、あの滝のシーンでの動物的な動きは決して実現できなかったでしょう…って、そこはCGじゃん(爆!)。まぁ、その功績ゆえに『D.N.A.II』では、顔出しヒーローを演じられたんだから、下積みに徹した甲斐があったというものだよな…って、邦題だけの続編だけどな(笑)。

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July 03, 2004

『スパイダーマン2』『リディック』

 6月29日、昼過ぎまで自宅で作業…しつつDVDで『ピッチブラック』『スパイダーマン』を鑑賞…と書けば、その後の予定は察しがつくと言うものだろう(笑)。つうことで、午後はサマー・シーズンのブロックバスター作品を2本鑑賞。

 午後3時半からはSPE試写室で『スパイダーマン2』(ソニーピクチャーズ配給)を観る。1本目も大好きだけど、今作は前作をはるかに上回る面白さ。『スーパーマンII 冒険篇』もそうだったがキャラクター・シリーズの第2弾は、既にその設定に時間を裂く必要がない分初めっからド派手なアクションとより深いドラマ性をこめることが可能なわけで、やっぱり『スパイダーマン2』もそんな特性を100%活かした好篇だね。

 前作から2年の月日が流れ、すっかりスパイダーマン業(笑)も板についたかと思われたピーター君だが、むしろその活動と“大いなる力に伴う大いなる責任”が生活・精神・恋愛など様々な面で重石となってのしかかり、そのもがきっぷりはさらにドツボ。でも、この苦悩ってのは、ヒーローとは?ということのみならず、自分というのは何か?ってことに対するものでもあり、僕たち普通人にとっても共通するこの思いには、観客を感情移入させずにはおかないものなのだ。またピーターとMJの交錯する想いとその行方も、アクション場面とは別の意味で(笑)手に汗握らせてくれたしね。

 勿論、アクション面での見所も充実。今回の敵役ドック・オックが、人工アームに則られ怪人として覚醒する場面は、電動鋸(手術用丸鋸だけど)も出てきて『死霊のはらわた』を彷彿とさせるハイテンションさだし、その立ち姿とニューヨークでの暴れっぷりほとんど怪獣映画ノリ。走るメトロ上でのオックとスパイダーマンの死闘は、互いを車両から縦横左右にぶちのめす様が、ダイナミックかつスピーディーで『ダークマン』の超パワーアップ版といった感じか。他にも、エレベーターでの爆笑エピソードなど、恐怖・アクション・笑いに拘るライミらしい場面もてんこ盛り。それでいてマニアックな線だけに偏ることなく、万人が納得しうるドラマに仕上たヴァランス感覚にも注目だね。

 なお、先日『ヴァン・ヘルシング』プレスがポップ・アップ式になってることを紹介したが、本作のプレスもまたそうである。知人から「何故こっちは紹介しない?」との指摘をいただいたのだが(苦笑)、まぁ、記者会見取材でもらった時は、作品本体を観てなかったからなのだ。つうことで、ここにあらためて紹介します。ただ構造的なこともあって、ポップアップ度自体は『ヴァン~』の方が上かな(笑)。

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 なお公開は、7月10日より日劇1他全国東宝洋画系劇場にて拡大ロードショー公開。また3日…って既に明けて今日じゃん(苦笑)の晩には先行レイトショー&オールナイトが開催されるので、待ちきれない方はそちらをどうぞ。その価値はあり!

 試写後は軽く食事をとってから、八重洲ブック・センターにミステリーマガジンの8月号を買いに行く。ミステリーマガジンは、毎年夏の“幻想と怪奇”特集号だけは買うようにしてきたのだが、一昨年・昨年と2年続いて買い逃している。とりあえず、今年分だけはどこかで探し、2冊の買い逃し分はバックナンバーを注文しようと思っているのだが、この日は探し方が悪いのか売り切れなのか見つからず。とりあえずここでは、『新耳袋 第九夜』(メディアファクトリー刊)のみを購入。さて、いつ読めるのかな…。

 その後、丸の内プラゼールに移動して『リディック』
東芝エンターテインメント松竹共同配給)の完成披露試写を観る。メジャー製作ではあっても作品規模としては小さ目、しかしその通好みの面白さがSF映画好きを唸らせた『ピッチブラック』の、ブロックバスター化された続編である。実は事前情報からは、大作であること以外は海のものとも山のものとも知れず、大きな期待と微妙な不安が綯交ぜ状態だった。だけど実際に観てみたら、嬉しいことにこちらも大満足だよ。

 製作前は『ピッチ~』のエピソード1的な物語になるとアナウンスされていた本作だが、完成作は『ピッチ~』から5年経過後の物語で、宇宙全体を“浄化”しようとする軍団“ネクロモンガー”の侵攻に巻き込まれたアウトローヒーロー、リディック(ヴィン・ディーゼル)の姿を描いたものになっている。んなわけで、前作でリディックと共に生き延びたイマムとジャックも再登場するし、わざと捕まって見事な拘束抜けを披露するリディックの図など、シーンや台詞で前作を踏まえたものもそこそこあるので、未見の方は前作を観てから観るようにした方がお楽しみもますのは確かだが(さらに劇場公開直前には、『ピッチ~』と本作の間にあたるOA『リディック アニメーテッド』もリリースされるそうだ)、かと行って未見だと楽しめないわけでは決してない。ただそれ以前の問題として、SF的異世界には全く興味の無い観客には、ちょっと入りづらいところもあるコアな作品ではあるけれど。

 それにしても再会したリディックに、「ジャックは死んだ」と言い放つジャック長じたキーラは、そのないすばでぃな育ちっぷりと女豹のような危険な香が、とても同一人物とは思えないっす(…って演じてるのは別人だけどね-笑-)。演じているアレクサ・ダヴァロスは、『エンジェル』の第4シーズンなどに出た新人とのことだが、彼女を主人公にしたスピン・オフ作品の準備も既に動き出した…なんて噂も納得のアウトロー・ヒロインぶりがいい。

 しかしなんと言っても、個人的に惹かれたのはデビッド・トゥーヒ監督のSF的な絵作りとシチュエーションへの拘りだ。『アライバル』のけれん味溢れる冒頭や、『ピッチ~』での三重太陽の輝く惑星に迫る22年に一度訪れる夜なんていう描写の数々もそうだったとけど、今回もSFファンの琴線にビンビンと響いてくるヴィジョンを次から次へと提示してくれるのだ。今作では、特に中盤のパートにあたる刑務所惑星クリマトリアの描写は、その画面と同様(笑)個人的に燃えまくり。昼間は摂氏700度、夜間は極寒という激しい気温差のある惑星で、そこでリディックたちは日が昇る前に地表を移動せざるえなくなる。火山活動が続く薄暗がりを移動する一行を捕えたカメラ思いっきりひいていくと、やがて彼らの後方に灼熱の朝が近づきつつあることを映し出す。妖しく輝く光の帯が発する美しさと禍々しさが、サスペンスを際立たせて出色だ。

 なお“ネクロモンガー”とそれに付随する謎のいくつかは、語られないままで本作は結末を迎える。そのあたりに欲求不満を覚える方もいるかもしれないが、壮大な設定を2時間内で纏めるという点では当然の判断だと思うし、それは既に構想されているという第3作へのお楽しみでいいだろう。むしろリディックを含め、ほとんど悪人同士が繰り広げる抗争の終着点に呆気にとられるが吉だ。この最後から、納得の行く設定の続きを描くのって結構大変だと思うのだが、なあに、トゥーヒとその一派ならそんなハードルを乗り越え、期待に違わぬ第3作を作ってくれるだろう…つうか、是非それを観たいからここでシリーズを終わらせないためにも、一人でも多くの人に観て欲しいと思う今日この頃なのだ。なお、公開は8月7日から、全国・松竹東急系にて超拡大ロードショーとのこと。

 それにしても、今年の大作系サマー・シーズン公開作品は、観た範囲では例年に無く充実していて嬉しいっす。

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