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April 30, 2004

“さようならピーナッツ”

 素直にわざわざ単月加入してよかったなと、しみじみ思ってます>TBSチャンネル。朝食をとりながら、久々にダイジェスト版LD“ザ・ピーナッツ LAST DATE”

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を観返すなど、準備万端(笑)で臨んだ“さようならピーナッツ”。しっかり、リアル・タイム録画&鑑賞で思いっきり堪能しました。

 二人の瑞々しくも存在感溢れるステージは、実に楽しさと幸福感が溢れているし、その歌唱力・コンビネーションは今でも全く古びてないことを実感。LDでは完全にカットされていた幕間のトーク部分がまた簡潔ながら泣かせてくれるし、同じく伊東ゆかり、中尾ミエが共演してのポップス・メドレーがまた実にいいんだよね。それに、しっかり歌って踊りを楽しませてくれる4人の姿って、最近の日本の歌手とかではとんと感じられなくなってるもののような気がする(…って僕はテレビをほとんどモニターとしてしか使ってないんだけどね)。相変わらずの年寄りのたわごと見たくなってますが、初放映当時の1975年は小学校6年生だった僕は、逆に当時これを観たという記憶がない(…当たり前に、テレビに映ってたのかもしれないけれど)という点では、決してマニアックなファンというほどでもないんだけどね。でもこれは是非、完全版でソフト化すべきじゃないだろうか>TBSさん。

 29年前のものながら、1曲目の『可愛い花』でテープの噛みノイズが入ってしまったことを除けば、それほど画質上の傷や劣化も目立たず状態も良好。とりあえず、オンエア終了後直、録画テープのあまり部分に『可愛い花』と、本放送で同席したお二人のお父様とハナ肇をカットし二人のメモリアル写真を入れた『ウナ・セラ・ディ東京』と、ディスコグラフィーになっているそのインストゥルメンタル版を、LDから移植して私家版(大袈裟)テープに仕上ました。後はこれを、知人の誰かに頼んで(そこそこ、知らん顔しないように。貴方だよ、貴方!)DVDに焼いてもらおう。勿論、ソフト化してくれるまでの個人的な観賞用だよ。実はその後ろに、ザ・ピーナッツとは全く関係が無…くもないか(ある番組の復活企画でね)な趣味映像を続けていれたのもだから当然なのだ。

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April 29, 2004

生存証明(苦笑)

 一部の方から、ご心配のお電話までいただいてしまって、申し訳ありません。しっかり、生きております(^^;;;。

 自分的にはゴールデン・ウィーク前半に終わらせようと思っていたお仕事が、どうも気持ちがのらず難航中。先週後半くらいからは、一応外出控えめで頑張る体制でいたんですが、なかなか計算通りには進んでくれず、そうすると、なんか好きなことを書くのも億劫になってしまうていたらく。先日までは、カレンダーもほぼ綺麗に投稿記事あり状態になってるぞ(正確には、午前0時前・後に二つ投稿みたいなズルもあるんだけどね-苦笑-)…!みたいなささやかな自己満を抱いていたですが、気づいたらもう4日もこっちを更新してなかったという。

 わざわざ電話をくださったのは、勿論親しいお友だちの方からなんですが、毎日こちらをチェックしてくださっている方がおられるということは素直に嬉しいし、さらにこれが直接は面識が無い方々にも少しづつ広まってくれるといいなぁ…というわけで、再びあらためて日々更新目指して頑張りますので、よかったらお付き合いくださいませ>ALL。

 とりあえず、ゴールデンウィーク中もこれといったイベントはなく(でも、映画の日ははしごするぞ)、家で液晶とにらめっこしながら過ごしているのがほとんどだとは思いますが、先週観せてもらった試写で未報告3本、小屋で1本、今週観せてもらった試写が1本、それにヤフオクで落札した駄目映画DVD(爆!)等、ネタはそこそこありますので順次アップしていきたいと思います。

 今晩は、イーデジから届いたばかりの『エイリアン』アルティメット・コレクション…は観だしたら、丸二日は潰れちゃいそうなので予告篇だけ観ておいといて(笑)、9時からの“さようならピーナツ”に向けて、万全の体制を準備中…って仕事はどうした(爆!)。CS故に不安だった天候の影響も、穏やかな今日なら無問題だね。

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April 24, 2004

『スターシップ・トゥルーパーズ2』再び

 20日は午後1時よりSPE試写室で再び『スターシップ・トゥルーパーズ2』を観る。実は前回見せてもらった時は先行試写で、フィルム上映ではなかったからあらためて…というのは表向きの言い訳で(笑)、やっぱり素直に再度観たかったということである。

 前回こちらに書いたものには、B.J氏のblogよりトラック・バックをいただいていたので、そちらで氏が予想されていることなどについてを含め、もう少し詳しく作品について書いておこう。

 今回の舞台は、バグスが拠点としているらしい某惑星。細かいディティールまで説明されるわけではないので自転の関係か恒星との距離の関係かははっきりしないが、闇に覆われ猛烈な嵐が吹き荒れる過酷な惑星である。前回試写時はデジタルベーカム素材であったため(画角は前回の方が若干天地で広かったかも)画面の明度等は判断しづらかったのだが、実際これは画面の細部が潰れない範囲で、作品世界が持つ逃げ場のない閉塞感や暗さを生み出すためによく考えられた工夫だと思う。勿論実際には、予算的な問題等でも白昼、荒野を埋め尽くすバグスを描くような余裕がなかったことも推察されるが、それらは単なる誤魔化しとかではなくて、きっちり作品に生かされていると思う。

 前作は、兵士が、バグスが、四肢を断ち切られ、抉られ、鮮血を撒き散らし、あまつさえ巨大戦艦ロジャー・ヤング号までが宇宙空間を爆炎という流血で彩るスーパー・スプラッター絵巻であった。これに対して本作も、ポイントとしてはウォリアーバグに襲われる兵士の鮮血図や、要塞を取り囲むバグスの大群を俯瞰から長ロングでとらえた場面等、スプラッターや印象的なウォリアーの場面を挿入しつつも、全体としては抑え目で、むしろ今回は生理的にくるいやな感じがグロさのポイントとなっている。なんてったって、今回の敵は人間を乗っ取る。モンスター・クラスのウォリアーやホッパーの人間殺戮シーンは、その勢いや衝撃がともすれば恐怖よりもむしろ快感を観る者にいだかせたのに対して(…って僕だけか?)、大ぶりだがあくまで虫という意匠の強いパラサイト・バグが人間に憑依しようとする姿は、実際憑依されたことがあるかどうかは兎も角として(ねーよ!)、誰しも身近で想像し得る事象でかつ自分自身のアイデンティティーが犯される不安を表したものとして、かなり実感しやすいものになっているのだ。また、寄生と行っても展開としては、誰が寄生されているかが観客にも判らない『遊星からの物体X』とは異なり、ある程度既に寄生されたもの=怪物が誰であるかが予想がつく中での、ストレートな攻防戦サスペンスとなっているが、寄生されたことにより身体がボロボロになって行く兵士など、ホラー的な要素の挿入の仕方はなかなかマニア泣かせな作りだろう。

 今回は、新兵を中心とした物語ではなく、敵陣深く潜入した中隊の物語ということで、キャラクターの年齢層が広がって、より普通の戦争映画に近い人物配置になっている。実際のところ、個々のキャラクターの描写に関しては、必ずしも深くまで描かれていないきらいもあるが、中ではやはり、原題サブタトルが示すように戦争映画の要的な人物として描かれたダックス大尉が印象深い。彼は数々の戦績で武勲に輝きながらも上官殺害容疑で遺棄された前線基地に、閉じ込められたまま取り残されていた男。基地に逃げ込んだものの勝手が判らず為す術のない中隊に対し、解放されるや否や様々な武器を駆使してバグスの群れを蹴散らすは歴戦の勇者ぶりをたっぷりみせつけながらも、無能な上官の命令で部下を死なせてしまったことを自らの十字架として背負っているのだ。その言葉や態度の端々に、体制への不信と反抗を垣間見せ、戦場での栄光などという言葉のまやかしは真っ向から否定するも、兵士の本分として戦うことは厭わないという、まさに“漢”キャラそのもので観る者を泣かせてくれるのだ。だからこそダックスの意志とは正逆の情報を流す、フェデラル・ネットワークが突きつけるブラックな結末も効いてくる。演じているリチャード・パージという俳優を、僕自身が観たのは今回初めて(劇場未公開作品『侵入者』などに出ているそうだ)だが、トム・サイズモアあたりの線を連想させ、マッチョで寡黙なキャラにぴったりあっている。パツキン兵士に誘惑されても全く動じずあっさりかわす件などで見られる、ユーモア・センスもなかなか。全体的には馴染みの薄いキャスト陣だが、中隊を指揮するシェパード将軍役にアルドリッジ作品等で御馴染みのエド・ローターを配するあたりのセンスもよく判っている感じだ。

 といったところで、結論。確かに前作の物量作戦的映像の凄さは格別なものがあったし、その点から期待を高めて本作に望むと違和感…もしくは失望を受けるかもしれない。だが、今回は製作側は様々な設定や作品の持つニュアンスを継続させつつも、全く別タイプのホラー・サスペンス作品として製作に臨んでいるわけで、その点で言えば間違い無く今作は面白かった。ホラーSFファンなら、必見と言い切ってしまおう。6月12日の初日を、瞠目して待て!

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April 23, 2004

『新映画宝庫Vol.9 メカフリークス』発売中!

 ニューライン編集・大洋図書発行の『新映画宝庫』シリーズ最新刊が、昨日より書店に並んでます。機会があれば、是非手にとってみてください。ご購入いただければ、なお嬉しいっす。

『新映画宝庫Vol.9 メカフリークス -メカフェチ映画大図鑑-』
A5判224頁(カラー16頁)
定価:1,333円(+税)
発行元:大洋図書 ISBN4-8130-0799-9
2004年4月22日発売

※全国の書店、ホビーショップ、TSUTAYA各店等にて発売中

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 本分紹介作品では、いつもの如くテーマ的には無理矢理こじつけ作品を多々選び、全体の調和を乱しているなぁ…>自分。でも、そんなごった煮感覚を大らかに楽しんでもらえれば嬉しいかなと。ご感想、教育的ご指導ございましたら宜しくお願いします。あっ、でも思いっきり厳しいのは、直接メールででも…(苦笑)。

 ただし、『電脳ネットワーク23』が何故ヒロインの章に入ってるかは判りません。つうか、だったら一般的な内容紹介じゃなくて、クール・ビューティな誘導員シオラ・ジョーンズことアマンダ・ペイズに的を絞んないとね(笑)。

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April 22, 2004

メカフェチ大図鑑外伝・『最後の恐竜 極底探検船ポーラーボーラ』

 いきなり、予告のQ&試写ネタは後回しである(爆)。コメントのご返事もちょっと待ってよね。だって、嬉しかったんだもん!昨日は試写を観に行った後、記事自体は一昨日ネタだが先週会ったサラリーマン時代の先輩のところに寄って、またたらふくご馳走になった。なんか、ひたすらたかってばかりいるようで、いつもお世話になってます!また宜しく(爆!)みたいなずずしい荒廃…もとへ後輩状態だが、そんなこんなで帰りがけに再びJR南武線沿いの“ビデオ販売武蔵中原”(今度は領収書にハンコ押してもらったから大丈夫…笑)に寄る。実は先週寄った時に、¥300なら買ってもいいかな…だけど、ひょっとして自分持ってるかもなタイトルが数本あって、帰宅後に確認したらしっかり手元にはなかったという。そんなこんなで、楳図かずお原作の初期OV作品『うばわれた心臓』、アルバトロスの『発光体』、タイトル大嘘なコーマン御大の2度目のリメイク『スターゲイト ミレニアム』なんてのが、その該当タイトルだが、それ以外にまたまた思わず打ち震えちゃう(大袈裟)タイトルに出会ってしまっただよ。それが、これ!

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 失われ行く文化の保護のため(嘘付け!)、過去に発売されたことが判っていて、予算以内なら即GET!するようにと、屑ビデオ・ネットワークに流しているタイトルが現状約50本あったのだが、これはそのリスト外作品。これまでの自分の趣味の本流が、ホラーやパニック中心で、またモンスター・パニックといった場合に東宝特撮や恐竜系作品は、王道故に僕じゃなくてもいいじゃん…みたいな意識が強かったからなのだが、でもこうして目前にでてきたら、これってやっぱり武者震い必死のタイトルだよね(しかも¥300)。

 『最後の恐竜 極底探検船ポーラーボーラ』…このビデオ題は、製作発表時に使われたタイトルをメインに、劇場公開タイトルをサブ扱いにしたものになっている。75年の『ウルトラマンレオ』で、ウルトラ・シリーズを再び休止した円谷プロが、アメリカのランキン=バス・プロと提携し、メインキャストはアメリカ(でも、『モスラ』他の中村哲が出てるのがポイント。これが現段階で最後の作品?)、スタッフは円谷組という布陣で76年に製作されたやっぱり意欲作…だよね。まぁ僕自身は封切りでは観ていず、TVか池袋文芸地下のスーパーSF特撮映画大会で観たのが初見だったと思うけど。

 石油会社を経営し、既にこの世界で手にしていない獲物はないという名だたるハンター、マスティン。彼は彼の会社が開発した石油探査用の掘削船で、乗員5名が不慮の死を遂げたポーラ・ボーラ号の唯一の生存者から、驚くべき事実を聞かされる。北極圏を探査していたポーラ・ボーラは、そこで太古そのままの環境(…でも、上高地ですが)で恐竜が生息する地に行き着き、乗員は恐竜に貪り食われたというのだ。これこそ、俺の最後のハンティングだ!マスティンは、表向きには学術調査を装いながら最強の獲物を撃ち取るために、研究チームと共に自らポーラ・ボーラ号に乗り込むと、時に忘れられた世界へと向っていく!

 …つうことで、これもある意味多分本日発売の『新 映画宝庫 VOL.9』ネタだったですね。作品自体は、僕は未参加の『VOL.1 モンスターパニック』で取上げられてはいるのだが、狙いを別にして、取上げたことがある作品も紹介するという編集方針から言えば外しちゃいかんだろうと、今さら思ったという。勿論、最初の打ち合わせに出なかったからといって、掲載されてないとは限らないのだが(僕自身も担当リストが出来た後でも滅茶苦茶追加したし)、とりあえず番外篇ちゅうことで書いておこうか。

 ポーラ・ボーラ号『地底王国』鉄モグラを、コンパクトにしたって感じ。実際、ティラノザウルスに加えて運ばれちゃうくらいだしな。で、伝統的なドリル掘削型地底探査車両だが、一応説明ではレーザー・ドリルってことになっていて、掘削時に光学合成でドリルが赤く染まります。まぁ、レーザー併用ってことでしょう。動力は一企業の持ち物でも原子力!大らかな時代でしたね。まぁ、製作発表タイトルからも判るように、メインはどうしても恐竜な作品だが、これまた『地底王国』と同様に、基地のエアロックが開き、尾部をアームで支えられたポーラ・ボーラが押し出されて行く発進場面は流石円谷って感じではある。

 出てくる恐竜は、いきなり上高地…じゃないか…上空を飛び回っているプテラノドンを筆頭に、4つ足タイプのアラプトシアンにトリケラトプス、巨大亀に巨大蛭(『ノストラダムスの大予言』の使いまわし…じゃないよな)、そして真打ティラノザウルスといった面々。現在主流のCG恐竜を見慣れてしまった者の中には、そのプリミティヴな映像に拒否反応を示す者もいるかもしれないけど、四つ足恐竜でも膝をつかない、そしてティラノのスマートなシルエットなどは、当時の着ぐるみ恐竜としてはベスト・ワークだろう。

 今回、冒頭に流れるナンシー・ウィルソン(誰それ?)のムード歌謡風主題曲を聴いて、今さらながら気づいたのは“最後の恐竜”と言うのは、北極圏のロスト・ワールドに生息していたティラノザウルスを指すのみならず、主人公マスティンこそが全ての狩りを生き残ってきた最強の狩人にして、伝説の“最後の恐竜”ということだったのね。でも、そう思って見ると、二つの“最後の恐竜”が生存と意地をかけて繰り広げる死闘が、より興味深くかつスリリングに思えてくる。ティラノに銃器は効かず、最後の切り札として手製の投石器で最後の時を待つマスティンと迫り来るティラノのクライマックスは、久々に観返して思わず手に汗握ってしまったという。

 本作はアメリカでは劇場公開しずにTV放映され、当時ゴールデンタイムで41%という視聴率をあげたらしい。その数字を聞くと、なんとなく公開されて終わってしまった日本よりも余程好評だったと言えるのかもしれない。

 東宝系、円谷系にしろ、国産純正品はコンスタントにDVD化されている中、権利が錯綜する合作作品は、『緯度0大作戦』にしろ『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(核爆!)にしろ、新たに発売されることは絶望的なようだ。本作も、日本ではこのVHS版と同時期発売のLDが出たきり。アメリカでも、現状入手可なのはVHSテープ・オンリーのようだ。でも、アナログでもダイナミズム溢れる“最後の恐竜バトル”は、容易く入手可な同テーマの古典を映像化した某TVシリーズより燃えることは請け合いだ。日本では、TV放映のみの同スタッフによる怪獣ファンタジー『バミューダの謎 魔の三角水域に棲む巨大モンスター!』とダブル・フィーチャーでDVD化してくれないかな…

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April 21, 2004

@nifty入会8周年

 …だそうです。今朝ほど、ニフティよりメールが届いてました。道を踏み外した(爆)結構大きな節目から、もうそんなにたつんだな…。寝坊しました。Qと映画の話は、帰ってきてからあらためて。

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April 20, 2004

『ブラッディ ドクター・ローレンスの悲劇』Get!。君はタイバーン・プロを知っているか?

 先日、知り合いにご馳走になった帰りに、酔い覚ましを兼ねて、武蔵中原にある中古ビデオ屋…って領収書みたら店名入ってないじゃん(怒)を覗いてみた。ここは昨年くらいまでは、一般作¥500~¥2000くらいで在庫はあるけどまぁ普通の中古屋って感じだったのだが、今年ふと気づいたら店内一般作品全て¥300になっていた。まさに、中古ビデオ市場の終焉を思わせる悲しい事態だったけど、廉く買えることは素直に喜ぶのが基本(笑)ってことで、2・3月に数回訪れて目ぼしい作品は全て漁り尽し、もう来なくていいやと思っていた。しかし、酔いに任せてのぞいてみたら、どうでもいいのが中心だが、意外なことに新規入荷…単に倉庫から引っ張り出されてきただけのような気もするが…があった模様。であらためて、棚をはじからはじまでチェックしはじめたところ、心臓が止まるかと思われるほど嬉しいブツと遭遇。それが、こいつ!

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 『ブラッディ ドクター・ローレンスの悲劇』は74年に製作された、とってもムーディなブリティッシュ・ホラー。かつてテレビ放映された時には、『美女を喰う館 グール』なる素敵な邦題を奉った本作は、カーレース(といっても、クラッシックなオープン・カーなのが時代を感じさせていい感じ)に興じていた二組のカップルが、辿り着いた古色蒼然とした屋敷で恐怖に見舞われるという展開が実にオーソドックスで好印象ですな。最もそこで起きる恐怖は、ラブクラフトの原作とは異なる展開を見せた『太陽の爪あと』『恐怖のいけにえ』などと同様の、非超自然系なオチに収束しちゃうのはちと残念ではあるけれど、ブリティッシュ系では『蛇女の脅怖』などにも通じるカルト(語義通りの)要素が、得体の知れない禍々しさを醸し出しているのも悪くないっす。

 館の主を演じているピーター・カッシングを筆頭に、キャスティングも(ホラー・ファンには-笑-)微妙に豪華。忌まわしき存在の最初の犠牲者となるダフネには、『帰ってきたドラキュラ』などのベロニカ・カールソン、既知外召使を嬉々として演じているのは『エレファントマン』の象男メリックや『エイリアン』で腹を食い破られたケイン役などのジョン・ハート。ここまでは、若干前後する部分もあるが監督との人脈って部分が大きそうだ。また顔を滅多ざしにされて果てる男を演じているのは、『サンゲリア』『エイリアンドローム』などのイアン・マッカロック。未だこの頃は、しっかり髪が残ってたですね。

 本作の監督は、『土曜の夜と日曜の朝』『回転』などの名撮影監督として名を成し、その後60年代のブリティッシュ・ホラー隆盛期に、総本山ハマーの『帰ってきたドラキュラ』『テラー博士の恐怖』に代表されるアミカス・オムニバス・ホラーなどを多数監督しホラー・ファンに信頼篤いフレディ・フランシスだ。まぁ、最近の一般映画ファンの方々には、『エレファント・マン』『グローリー』『フランス軍中尉の女』などの撮影監督と言った方が実感がわくかもしれない。でも、85年には本人監督で、ヴィクトリア朝下で行われた解剖学実験に伴う悲劇を怜悧にかつムーディーに描いた『贖われた7ポンドの死体』を撮るなど、その怪奇の血は隠すべくもない。つうことで、『帰ってきた~』『贖われた~』のLDジャケ画像をどうぞ。

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 んで、本作は彼の実の息子でもあるケビン・フランシスが設立したタイバーン・フィルムの製作作品である。ケビンは、父親も関係深いハマーに入社し映画について学んだ後に独立し、英国で処刑台があった地の名前をとった製作会社を設立した。それがタイバーン・フィルムなのだ。その作品には父親、フレディ以外でも、脚本のアンソニー・ハインズ(ハマーの立役者的プロデューサーにして脚本家・ジョン・エルダー)、監督のドン・チャフィー(『恐竜百万年』)、ピーター・クッシング(御存知ヘルシング教授)、ラルフ・ベイツ(『ドラキュラ 血の味』)といったキャスト陣など、錚々たるハマー陣営が参加しながらも、設立時期がまさにブリティッシュ・ホラーの凋落期だったこともあり、その作品は日本では一部がTV放映、ビデオ・バブル期に字幕ソフトがリリースされたものの、劇場では未公開・国内版DVD未リリースという、結構不遇な紹介のままに終わっている。まぁ、国内DVDリリース云々に関して言えば、NO.2のアミカスもほとんど壊滅的な状況なんだけどね。ビデオがあっても、やっぱこのあたりはDVDの高画質で、寒々しい英国の闇を味わいたいと思うのだけど。因みに、日本でビデオ・リリースされたタイバーン作品は、『ブラッディ』を除くと以下のようなものがある。

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 左の『異界への扉』は、フレディ・フランシスの面目躍如とも言うべき、オムニバス・ホラー。精神科医が、患者が体験したと主張する怪異な出来事を同僚の医師に語って行くという構成で、中でもなんとキム・ノヴァクが出ていた4話目の後味の悪さが絶品。中央は、同じくフレディ・フランシスが、ジョン・エルダーの脚本を映像化した人狼もの『娼婦と狼男(TV題『地下道の絞殺獣』)』。19世紀のパリを舞台に、一種のコスチューム・プレイものとも言える作品だが、TV邦題の由来ともなった迷宮のような地下下水道で、クッシング扮する病理学者と人狼が繰り広げる追跡劇が出色である。そして右端が、タイパーンの第1作となった『猫と血のレクイエム』。ヴァンプ女優として一世を風靡したラナ・ターナー演じる母親の思惑で、常軌を逸して行く男の姿を描いたサイコ・ホラーだ。個々の作品にはそれぞれ一長一短はあるのだけれど、昨今では失われつつある怪奇な匂いを味わえる作品ぞろいではあるですよ。広く再評価されることを求む!

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April 19, 2004

勇んで行ったTSUTAYA半額レンタルデイだが…

 この週末はTSUTAYAで半額レンタルが実施中だった。まぁ、半額レンタル自体はほぼ毎月開催されているのだが、実は昨年末にプリンターがいかれたためオンライン・半額クーポンを印刷できなくなってから、しばらく利用できずにいたという(ナサケナイ…)。だけど、今回はクーポン不要と言うことだったので、いそいそとチャリを漕ぎ渋谷のQフロントTSUTAYAへ。プライムウェーブの火山パニック『テラーピーク』と、バイオテロ核パニック『グローバル・エフェクト』、それにU局で放映された『安藤希 in 悪魔狩り リミックス・ヴァージョン』のDVDを借りてくる。

 プライムウェーブ2作品は、これまた作品自体は既に観たことがあって映像特典のオリジナル予告編がお目当てでのレンタルだったが、帰宅して再生してみたら…ムゥ、入ってないじゃん。その替わりに、同社及び系列のアルバトロス、ニューセレクトなどの新作ビデオ版予告編が巻頭に収録されていたという。でもなんか、この前入手したプロもDVDに入っているのばかりで嬉しくないぞ!

 確か昨年の夏頃までに借りた同社のレンタル用DVDは、一般販売用DVDと全く同じ仕様で、販売用に収録されていれば同じくオリジナル予告編が特典として収録されていた。だが、今回冒頭に収録されていた予告は、レンタル用VHSに入っている告知用予告編と同じもの。推測するに多分これまでは、レンタル用もセル用も同じ原版を使用していたものを、DVDレンタルの成熟化に伴い、プロモーションという本来の目的に供する為に予告編を活用し始めたということだろう。それはそれで理に叶っている。でも、俺的には大ショックなんだよ。だってこうなると同社系列の海外作品の場合、オリジナルまんまの予告篇を楽しむには、必ずDVDを買わなきゃならないってことになるわけだよ。例え作品本体がどんなにつまんなくともね。まぁ、なんだかんだと言いながら、予告編だけじゃなくてジャケも欲しいしとかで購入する作品も少なくないが(爆!)、それってあくまで自分で選択した上での判断なので、買わなきゃ観れないに一本化されちゃうのってものすごく不満だよ。どうせディスク容量にはまだまだ余裕があるんだから、従来の特典を収録した上で、告知トレーラーを収録するってことにしてくれませんかねぇ>各メーカー様。それと、『テラーピーク』が確かそうだったと思うんだけど、レンタル版もセル版も全く未だに同仕様の表示をしている全洋画の記述には、改善を求めたいです…って、だったらちゃんと本に知らせろよ>自分(苦笑)。

 なお、『テラーピーク』は南方のリゾート地で、休火山が噴火する話だけれど、主人公たち以外の不特定多数の人々が被害にあう場面がほとんどないので、結構薄味のテレフィーチャー。本家『ダンテズピーク』のヒロインハリンダ・ハミルトンだったけど、こっちは懐かしのリンダ・カーター。ワンダー・ウーマンですな。思いっきりふっくらしちゃって、あのコスチュームはもう厳しそう(当たり前だよ)だが、そんなノスタルジーを掻き立てられそうな人には要チェック作品かと。死んでる…じゃないシネテル製作の『グローバル・エフェクト』は、相変わらずのバンク・フィルム使いまくり。いくつ元作品が見つかるかを競争して楽しもう。『悪魔狩り』は…希ちゃんも、明日美ちゃんも、そろそろ制服卒業していい頃ではないかと。

 …ってことで結果的には3本とも玉砕(苦笑)。

 この日は来週末のお楽しみ『MAY』の特別鑑賞券を購入してから帰途についたが、今年初めての夏日のせいか思いのほかスピードが出ず、帰宅したら結構ぐったり。距離はそんなに走ってないのだがなぁ…。こりゃ、当初の予想に反して、これからの季節チャリは案外厳しいかもしれないなぁ。

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April 18, 2004

コメディ映画の日。『花嫁はギャングスター』『レディ・キラーズ』

 16日は午後3時半から松竹試写室で、『花嫁はギャングスター』を観る。韓国映画ファンの間では、アクション・コメディの快作として結構知られた作品であり、僕もオリジナル版DVDで作品自体は既に鑑賞済み。久々の再見だったが、やっぱり面白い。韓国の裏社会を仕切る伝説の女極道ウンジンが、生き別れていた姉と再会し、死期の迫った彼女の願いで冴えない中年公務員と素性を隠したまま結婚する羽目になったことから起こる騒動を描いたアクション・コメディ。

 展開されるギャグ(結末も含め)自体はかなりベタというか泥臭いけど、『火山校』を意識した冒頭の雨の中でのバトルから、作品のリズムは快調そのもの。裁ち鋏を武器に、軽やかな身のこなしで男どもを次々と倒して行くウンジン。ぶっきらぼうで表面的な女っぽさは皆無だが、水より濃い血よりもさらに濃い仁義を第1に生きてきた彼女が、戸惑いつつも次第に男との情感をいだいて行く様はなんともキュートで飽きさせない。既に、本国では『2』も公開されDVDも発売中とのことだが、願わくは本作みたく3年とかまた去れることなく日本でも公開して欲しいと思う。そのためにも、この作品は応援したいね。5月8日から新宿ジョイシネマ3、銀座シネパトスでロードショー公開とのことだ。

 その後、ブエナビスタ試写室に移動し午後6時から、『ディボース・ショー』も快調だったコーエン兄弟の新作『レディ・キラーズ』を観る。インディーズからのデビューが、まさに遠い昔って感じの快進撃ぶりだね。オリジナルの『マダムと泥棒』は未見なので、その比較やリメイクの意義なんてことは全く判らないのだが、今作はまずは万人が楽しめる軽快な犯罪コメディになっていたと思う…んだけど、何かが物足りない。偶然と思惑違いが泥棒たちに、ブラックな事態となって次々と降りかかる後半は、実にコーエン兄弟らしい展開だと思うのだけど、今一つつっこみ不足な感じなんだよね。トム・ハンクスという一枚看板を掲げているためか、泥棒集団それぞれの個性も今一つ薄味気味かな。

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April 17, 2004

柄じゃないか(苦笑)女性映画の日。『カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家~』『いつか、きっと』

 むぅ、実際の日付と二日のズレがあるのがとっても気持ち悪いが、書かないことも含めて誰しも日々の生活があるわけだから仕方がないが。15日は、なんか、とっても自分らしくないドラマ作品の試写をはしごした。

 まず、午後1時からGAGA試写室で『カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家~』を観る。養子をもらうために中米の某国(劇中ではあえて具体的な国名は明示されない)を訪れ、その地で希望と不安の中で子供がもらえる日を待ち続ける、性格も生活環境も全く異なる6人の女性を描いたもの。監督は『ピラニア』『アリゲーター』などの脚本家…なんて未だに書いてると怒られそうだな(苦笑)、『希望の街』『フィオナの海』などのジョン・セイルズ。なんか、すごく久々の監督作品(スクリーンで観るのは『フィオナ~』以来か)…と思ったら、資料によればその間撮ってなかったわけではなくて日本では劇場未公開ビデオ発売作品として数本リリースされていたですね。不勉強だった…つうか未公開ビデオって、ほとんどジャンル系しか意識してなかったからなぁ。作品の方は、個性的な6人の女優たちのみならず、彼女たちが泊るホテルのオーナー、メイド、養子縁組を手配する弁護士、教養はあるが職がなくガイドとして彼女たちと知り合う男、たくましく生きる幼いストリート・キッズなど多彩なキャラクターが織り成す群像劇で、それらを的確に捌いて行くセイルズの手腕は流石といったところか。小ネタとしては、6人の中で一番長く待たされながら、ジョギングや水泳をして黙々と過ごしているスキッパーが、他の女から人造人間と呼ばれているのって、やっぱり『ブレードランナー』のプリスを意識したものか?演じているのは、勿論ダリル・ハンナ本人だ。

 続いて京橋のメディアボックス試写室に移動し、3時半からギャガアニープラネット共同配給のフランス映画『いつか、きっと』を観る。娼婦として生きる母親と、施設に預けられていたその娘が、ある出来事をきっかけに一緒に旅することになるロードムービー。物語の方は僕が野郎であるためか、キャラクターの心情などあまりピンとは来なかったのだが、映像的には背景として描かれる南仏の大自然と、ナイト・シーンでの人工的な照明効果の対比がなかなか面白く印象的だった。

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April 16, 2004

ルンルン、ホラー映画の日。『4人の食卓』『ヒューマン・キャッチャー』

 14日の続きです。青山一丁目あたりを過ぎた頃から、雨粒がぽつぽつと落ち始めるが、そんなことを気にする余裕もなくひたすらペダルを漕ぐ。結果、開映10分前にはメディアボックス試写室に着。場内も決して空いてたわけではないが、立ち見が出るほどではなかったので一安心。ただ、前日の『KILL BILL Vol.2』の披露試写でも会って、「明日また会いますね」なんて話をしたライターの神武さんの姿がない。やばい…別れ際に、東芝エンターテインメント試写室って連呼してたからな>自分。僕の勘違いで、最終試写見落してたらどうしよう…。なお、その晩、ご本人意外の方(笑)と電話していて、やはり神武さんも渋谷に行ってしまっていたことを耳にしたという。大変失礼しました>神武さん。

 ここで、1時から観たのは韓国製ホラー『4人の食卓』。結婚を目前に控えたインテリア・デザイナー、ジョンウォンは、偶然帰宅途中の地下鉄で毒殺された少女と隣合わせていたことをニュースで知る。その日を境に、彼は悪夢なのか現実なのかの区別もつかない異常な現象に遭遇し、自分自身の忌まわしき記憶の迷宮へと迷い込んで行く…という展開。超自然的なイメージ・要素も出てくるが、基本線は心理ホラーだ。現代的で生活感の乏しい都市の景観、青を基調とした寒々しい色調等は、最近の韓国製ホラー映画では比較的よく見られるものだが、映像に溢れる緊張感と密度の高さはかなり強烈で、スプラッター描写はほとんどないが、時折挿入される忌まわしいイメージは下手な流血描写より数倍強烈で観る者の中に、澱のように残ること請け合い。観終ってどっと疲れたのも事実だが、それだけの力を持った忌まわしくも、悲しみに満ちた快作だ。

 当初の予定はこれ1本のつもりだったのだが、行きの経験からして六本木までなら20分で行けるに違いないと、春雨がそぼ降る中を再びチャリで爆走。レインウェアの着脱時間や、距離は短くとも信号が多かったりとで、ホントのギリギリでFOX試写室についた。これで今日は、お楽しみホラー・ディと相成ったわけだ(笑)。ここでは本編上映前に、初夏の大作『デイ・アフター・トゥモロー』の予告が上映されたのだが、最近のFOXホーム・エンターテインメントのDVDソフトに収録されているものより長くなっていて、破壊の映像大好き(除・実際のニュース映像等、あくまで虚構に限る!)なカタストロフ・ジャンキーとしては実に燃える。ニューヨークに押し寄せる高波、同時多発し摩天楼を蹂躙する竜巻、氷結した都市。個々のシチュエーションは、『地球最後の日』、『ディープ インパクト』、『ツイスター』、『グランドクロス』などでも描かれてきたわけだが、こんだけまとまってというのはかなりポイント高そうだ。もう観る前から、ドラマがどうであれDVDでたら購入決定!

 で、ここで観た新作ホラーは、昨年の夏全米公開されスマッシュ・ヒットとなった『ヒューマン・キャッチャー』だ。ただこう書いても、この邦題だとピンと来ない方も多いのではないかな?実はこれ、23年に1度23日間だけ現れて、人間を喰らう魔物ジーパーズ・クリーパーズの恐怖を描き、日本でも東京ファンタでの上映後に一般公開された『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編なのである(原題はストレートに、『JEEPERS CREEPERS 2』)。

 23年たたないのに、続編とはどうよ…とベタにつっこんでみようかと思ったら、今回は前作の事件の直後で、23日間の活動期間は未だ残っていたゆうことらしい(笑)。それで23日目の晩、スクールバスでバスケットボール試合の遠征帰りの高校生の一団が、クリーパーズ最後の餌食となるというのがそのアウトライン。

 前作は、『悪魔のいけにえ』を思わせる前半の禍々しくダークなムードと、その正体が判ってからのオカルト・モンスターものと化す展開のチグハグさが、個人的にはなんとも勿体無い感じだった。できれば、全篇前半のムードで貫いて欲しかったくらいでね。そんな声が多かったのかどうかは知らないが、今回は徹頭徹尾一つの方向性で貫かれた作品になっていてバランスはいい。但しその方向性は、前半のムードではなく、後半のモンスター活劇の方なんだけどね。

 では、駄目だったのかという決してそんなことはない。『4人の食卓』とは対極に位置する作品で、深みはないけどティーンエイジ・スプラッター、ポップコーン・モンスター・ムービーとして見る分にはこれはこれで充分納得。ノリもよくサービス精神旺盛のB級快作だ。既に敵が魔物ということが前提になってる本作では、冒頭の夕暮れ迫る…と言っても、充分に明るい麦畑で子供を狩るクリーパーズ出まくり。畑を駆け抜け、巨大な翼で中を舞う姿は、CGI全開ながらも爽快だ。さらに、クリーパーズ御手製(笑)の手裏剣や短刀といった武器、その驚異の再生能力など、キャラクター性の強い描写の数々も興味深いぞ。お話的には合点のいかない部分も多々あるが、頭を空っぽにして一時のスリルを味わうが吉。因みに、意味不明かと思われた邦題も、クリーパーズが人を襲う場面を見れば、妙に納得できたりして。顔の周りのエリマキトカゲ風フードの役割も明かされるぞ(笑)。

 高校生役の出演者陣は、フレッシュな新人=馴染みの薄い顔ぶればかりで、各キャラクターの個性も型どおりのものだが、冒頭で我が子を犠牲にされた農夫を、ローラ・パーマのパパことレイ・ワイズが演じていて、そのぶちきれハンターぶりは、『悪魔のいけにえ2』のデニス・ホッパーを彷彿させる怪演で悪くない。監督・脚本は前作から続投のヴィクター・サルヴァで、前作の主人公だったジャスティン・ロングが6センなチア・リーダーに夢の中で警告を与える役どころとしてカメオ出演している。

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April 15, 2004

2000キロ突破…後に待っていた落とし穴(爆!)

 14日。天気予報は午後から雨だが、レインウェアをバッグに忍ばせ自転車で渋谷に向かう。予定通り、渋谷駅の極々手前で今年になってからの積算走行距離が2000キロに達する。暦で単純に考えると、3ヵ月半といったところか。最近は、体重の方も増えずとも目立って減ることもなくなったようなので、次の2000キロの目標はちょっと縮めて3ヵ月後にしよう。とりあえず、気分がいいので記録に残そう…ってことで、ピッチで撮影。

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 つまらんことだけ几帳面な自分としては、本当は2の後に0が綺麗に4つ並んでるところで撮りたかったのだが、飲食店の多いあたりで昼時だったため、直には止まれず、渋谷警察署の向いあたりで撮影。東急東横線渋谷駅方向をバックに撮ったんだけど、よく判んないっすね。携帯カメラって、こんなもんなのかな。

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 それから東芝エンターテインメント試写室に行き、受付に試写状を出すと「これ違いますよ」のご返事。んなバカな!…と思いつつ、試写状をよく観ると…確かに違うじゃん。この映画の試写、日によって会場が異なり最終試写のこの日は、京橋の試写室だったのだ。完全に、配給元直営のここだとばかり思い込んで、全然確認してなかったですね(自爆!)。とりあえず、別の作品の宣伝さんへの挨拶もそこそこにその場を離れる。最終試写なので、早めに家を出たこともあり、試写開始まで後30分。渋谷から今日橋まで、多分とばせばチャリでも20分かからぬ筈。だけど、最終で込んでて入れなければ無駄足。だが、試さずば観れるかもしれぬものも観れない!…ということで、青山通りを爆走し京橋に向うが果たして!?…ってことで、試写の話題はまた後ほど。

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GAGAの日。『スイミング・プール』『あなたにも書ける恋愛小説』『KILL BILL Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー』

 13日は久々の試写3本立て。しかもスケジュールの関係で、全部ギャガ配給作品だ。昨年、むこう3ヵ年計画で、国内最多の配給本数を現状の1/3に減らす方針が発表されたけど、こうして見てるとあんまり実感はないなぁ。

 まずは六本木のGAGA試写室で午後1時から、フランソワ・オゾン監督の『スイミング・プール』を観る。これは、見事にやられましたって感じ。人気女流作家(シャーロット・ランプリング)が、出版社の社長の別荘で滞在していると、そこに社長の娘(リュディヴィーヌ・サニエ)がやってきて、世代も性格も異なる両者は反発しつつも影響しあい…というドラマに殺人劇が絡んだ末、まさに予想だにしなかったラストに着地させる語り口の鋭さ。実体を伴わない文章で申し訳ないが、これは実際劇場で体験して欲しい。それと、シャーロット・ランプリングの特に中盤から終盤にかけての美しさと存在感は、思わず息をのむほどだ。この二人の女優の作品は日本でも本作と同時期に、ランプリングが女科学者役を演じる『ゴッド・ディーバ』、サニエがティンカーベル役を演じる『ピーターパン』、がそれぞれ公開となるあたり人気と実力を感じさせるが、その輝きは本作が頭抜けている。

 続いて3時半から『あなたにも書ける恋愛小説』。30日で恋愛小説を仕上なければならなくなった作家と、その口述筆記のために雇われたタイピストの恋の行方を、劇中劇として展開する書きかけの小説とからめつつ描いた、実にロブ・ライナー監督らしいラヴ・コメディ。まぁ、劇中劇…というか作家が書いている小説が、個性が異なる二人の恋愛感がぶつかりあって、素晴らしい恋愛小説にな…っていくわりには、意図的にコミカルな要素を入れてるにしても“完全無欠な恋の筋書き”とは思えなかったりするのだが、流石は母方の血筋か?タイピスト役のケイト・ハドソンのコエディエンヌぶりを見ているだけでも、充分楽しめる。ロシア人・ドイツ人・スペイン人・アメリカ人と4変化する劇中のメイド役なんか、本人も実に楽しそうだったしね。

 その後銀座に移動し、食事をとってから丸の内ピカデリー1へ。ロードショー公開まで2週間を切った『KILL BILL Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー』の完成披露試写会だ。1本目の披露試写会はもの凄い混雑だったと耳にしていたので、開場1時間前には劇場についたのだが、もう20人程並んでいた。ただ、最終的には立ち見が出るほどでもなかったのは、前作が結構賛否両論だっただけに、そっちで拒絶反応起きちゃった人は来なかったってことなのかな?因みに、前作に関して言えば僕は絶賛組だ。

 『Vol.2』は、6章から最終章までの5パートに別れ、それぞれは全体の発端にあたる「トゥー・パインズ教会の発端」、ザ・ブライド VS バドの「ポーラ・シュルツの寂しい墓」、中国でのザ・ブライド猛特訓「パイ・メイの猛修行」、ザ・ブライド VS エル・ドライバーの「エルと私」、そしてその名の通りの最終章「対決」になっている。8章を除くと、舞台はほとんど荒野系でマカロニ・ウェスタンテイスト(でも勿論、刀剣や武術への拘りはあり)で、個々の戦いをわりとじっくり描いている。前作に比べると、過剰な流血やヴァイオレンスは抑え目(決して無いわけではないよ)なんで、そのあたりが駄目だった人も、今回は大丈夫だろう。

 でも、面白かったんだけど、そうした過剰さが薄くなった分だけ…って俺的にはやっぱり、オーレン・イシイ&ゴー・ゴー・ユウバリ&カトウ軍団との大乱戦に匹敵する華が見当たらないっ!ってことに尽きちゃうんだけど、ちょっと物足りなく思えたのは事実。

 そうした中で、前作では白衣姿に頭を抱えてしまった、ダリル・ハンナ扮するエル・ドライバーの黒スーツ姿のカッコよさ(タッパがあるから実に決まってる)と、それをかなぐり捨ててのザ・ブライドとの死闘は見物。両者がトレーラー・ハウス内で、互いに大技繰り出しつつの大激闘は、タラ曰く『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』を意識したとのことだが、それが実に納得の爆笑場面。それと、フルートを吹きながら登場したりと、オールド・ファンを笑かせてくれつつも、存在感たっぷりなデビッド・キャラダインが実に渋い。

 今回は140分弱の作品中、ちょっと長さを感じてしまった部分が無いこともな。それでも静かな緊張感をはらんだクライマックス、そして前作の登場人物も出てくる洒落たエンド・クレジットで締めくくられると、やっぱり観てよかったなぁと思えるよ。

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April 14, 2004

『ウルトラQ dark fantasy』第2話「らくがき」

 先週の大失望に比べれば、今回はまずまず楽しめたかな。若妻を怯えさせるらくがきの背後にあるモノが、現実なのかそれとも彼女の幻想なのか?という疑問は、番組の性格を考えれば最初から判っちゃいるところだけれど、笑い抑え目で描かれる日常の狭間に潜む恐怖というテイストは、アンバランスゾーンに相応しいんじゃないだろうか。まぁ、10年かけて、お前等一体何やってるんだ?とか、常人には計り知れないところも多々あるが、相手が人間じゃないんだから仕方がないだろうね(笑)。

 昨日の試写3本については、また後ほど…

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April 13, 2004

間もなく積算2000キロの My チャリ(笑) PEUGEOT Colibri-16

 朝食後、外出前に久々(じゃあ駄目じゃん-苦笑-)のチャリのお手入れ。現在、僕の足となっているのは、これっす。

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 プジョー コリブリ16。ボディカラーは、鮮やかなライム。16インチのミニといっても、折りたためるのはハンドルステムのみ。でもタイヤを外すことなく、輪行袋につめて気軽に電車にも持って乗れるのは利便性高し…と書きつつ本音は、実は袋に入れることさえも億劫な僕は、雨でも降らなきゃ輪行はしないけどね。

 購入したのはほぼ、1年前。ホントに土星ビンボだったなかで、鮮やかなボディカラーと可愛いフォルムに一目惚れして、一つくらいはブランド品があってもいいだろう…って、正価で¥55650なんですが、まぁメーカーに拘らなきゃ¥10000くらいで買えることを考えちゃうと、これは清水の舞台から飛び降りるくらいの決心だった(笑)。しかし、購入して帰る途中でいきなりパンクしたのに出端をくじかれ、結局そのまま10ヶ月近く乗らず終い。

 昨年の秋、会社をやめて以来だから3年ぶりくらいに人間ドックを受けたところ、流石は厄年(爆!)。いきなり喫水線超える寸前みたいな状態らしく、兎に角痩せなきゃならないとのこと。でも学生時代唯一赤点だったのが体育だった僕にとって(決して他の科目が優秀だったわけじゃなくて、他は赤点にはならなかったってだけね)、続けられるスポーツなんて…一つだけあった。自転車である。

 「子供の頃、初めて自転車に乗れた時のこと覚えてるか?これまで体験したことのないスピードで、行ったことも無い遠いところまで走っていけるようになって。自転車に乗ったら、できないことなんて一つもないんだってそう思えたんだ。」

 上記は先日、ちらっと触れた『メッセンジャー』での鈴木の独白である。これだけでもうチャリの魅力は全て語り尽くされている気はするけど、自分なりにクダクダと言い換えてみると、やっぱ体力なければ続かないマラソンなどとは異なって、根気…つうかしつこさかな(笑)…さえあれば、間違い無く自分自身の力を出しながら、原理的には非常にプリミティブなメカニズムの助けによって、自分だけでは出せないスピードと移動距離で世界を広げてくれる嬉しさって感じだろうか。

 そんなこんなで、もともと自転車は大好きで、数年前までは年に1度のお楽しみ“ツール・ド・のと400”を筆頭に、休日にはMTBでの林道ファンライドや、ロードレーサーでの峠攻めなんかを楽しんだもの。でも、フリーになるしばらく前くらいから、生活自体が不規則になったこともあり、ついつい遠乗りをするのが億劫になってしまっていた。ロードレーサーは未だ辛うじて稼働するけど、MTBはフロント・サスのオイルがなくなり、最早乗れたもんじゃない。だったら、こいつの出番だろう!

 それで昨年の秋頃から、コリブリ16を久々に引っ張りだし、行きは途中まで電車で行って、乗換駅からチャリ移動みたいなことを試すようにした。そしたら、こいつが意外なくらいよく走る。16インチの小口径でも、後輪7段の変則ギアがついてれば、細かいアップダウンの多い都内でも、ほとんどストレスを感じずに走れるんだよね。そりゃ勿論、上りじゃ息はきれるけど。こりゃ、行けるよ!それでものぐさな性格も手伝って、次第に途中までの電車も乗らないことが多くなったという。

 …てわけで、今年になってからは取材等時間的な制約がある時や、雨の日を除くと外出時はほとんど自転車オンリーだ。よく行くパターンの銀座近辺と自宅の片道が、大体21kmくらい。片道1時間半見ればまずは余裕だ。地元の駅から銀座までが、直通電車で40分強。でも、ドア・トゥ・ドアで考えると、多分その差は30分ないはず。何より、風(…ってほどじゃないけど)になれる楽しさは格別だしね。1月にサイクル・コンピュータを取り付け、速度や走行距離が判るようになってからは、なんか週一定距離を走らないと気持ち悪くさえなりつつあったりして。

 若干の誤差はあるけれど、今年になってからの積算走行距離は1937.9キロ。多分明後日には、2000キロの大台にのると思う。勿論、本格的チャリダーやメッセンジャーの方々からは、それくらいでと笑われてしまうかもしれないけれど、日常生活の道具としてはそこそこの数字なんじゃないだろうか。

 なお、自動車のみならず自転車でも古参メーカーだったプジョーだが、今年いっぱいで自転車の撤退が決まっている。こいつの走りっぷりを考えると実に残念なことだと思う。まぁ、そんなこともあって、今心が動いているのは、プジョー パシフィック18。こちらはタイヤも18インチと一回り大きく、それでも完全に折りたためるので持ち運びは楽そう。しかも8段変則にフルサス付きと、なんかミニチャリ系ではベストって感じ…って実は他は調べてないけどな。ただ正価が¥100,000超えちゃうのが今の僕には痛すぎ。年内に買えるかなぁ…お仕事がんがん受け付けます!

 そんなこんなで、今日はこれから六本木経由、有楽町コースで久々の3本立ての予定。行ってきます!

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April 12, 2004

味わい深いぞ!『跋扈妖怪伝 牙吉』プロマイド式写真集

 昨晩、ここをアップした直後に、静岡在住の友人NALUちゃんから、実家(埼玉)から戻る途中で寄っていいかと電話が入る。勿論、迷惑だったんだけど(嘘だよ-笑-)、互いに代理購入しておいた物が結構たまっているので、それを交換したい欲求には勝てない。夜中過ぎに寄ってもらうようにしたんで、結局原稿は自己締切丸2日遅れ。本日いっぱいかかってしまったとさ。

 そんなわけでNALUちゃんから受け取ったのは、真っ当な一般映画、普通の一般映画、それと御馴染みトラッシュマウンテンの『ヴァンピロス・レスボス』の中古DVD3枚。なんか『ヴァンピロス・レスボス』は、まったりした予告編みただけでもう充分って感じだな。昨晩、彼が帰った後で、一応本編もBGVとしてかけてたんだけど、なんか蠍がうろうろ這い回るばかりで、98分がいつまでたっても終わらないんで停めてしまった。まぁ、観返す気力が沸いたら、そのうち紹介するかもしれないけどね。そして、残りもう1点がこいつなのである。

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 そう、東京では今年の2月に公開された原口智生監督の快作『跋扈妖怪伝 牙吉』のプロマイド写真集だ。形式はこの通り、昔懐かしの10円プロマイド。藁半紙製紙封筒で中身が判らないプロマイドが30枚で1冊になっている。駄菓子屋で10円玉を握り締めて、何がでるかにワクワクした御同輩には、たまらない作りでしょ。それに写真自体も、妙に人工的な色調処理が、いかにもそれっぽくて実に味わい深いんだな。発売は、上映劇場限定で、勿論何がでるかをドキドキしながら1枚づつ引いて購入する…わけでは勿論なくて、1冊1500円で販売されたのでした。1度買えば全部揃うのは嬉しいけれど、なんか、藁半紙袋を引きちぎっちゃうのが勿体無くってね。結局袋は破かずに、束ねた糸を一旦解いてから、1枚1枚嘗めるように堪能して、再び元に戻してしまった(苦笑)。結構お気に入りなのは、この4枚ね。

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 後段左は、主人公の人狼・牙吉の変身後。『新 映画宝庫 VOL.7』で取上げた時は、宣伝会社の方から、「公開まではカッコイイ牙吉で行きますから、変身後の写真は出せません」とのことで載せられなかったんだけど、この泥臭さこそ燃えるものがあると思うんだがなぁ。

 後段中央は、個人的なお気に入り狂骨。ほんと、単なる吊り人形に過ぎないんだけど、照明効果も相俟って中々怖いんだよ。こいつが暗闇から浮かび上がり人を襲う姿を観た時は、ホント日本人に生まれてよかったと思ったよ。

 後段右は、この画像じゃよく判んないかもしれないけれど、劇中に出てくるお尋ね物、樋口眞之介の人相書き。楽屋落ちって奴っす。実際、賭場の場面じゃ、生のカメオもチラホラだったし。

 そして、下が原口監督拘りの妖怪宴。『新 映画宝庫 VOL.7』でインタビューさせてもらった時に原口監督は、今回は『さくや 妖怪伝』とは異なり、アダルト嗜好の妖怪時代劇を志向したと語っていて、それは完成作の闇の深さやマカロニ・ウェスタンばりの妖怪狩りの容赦無さなどでも証明済みだろう。それでも、これをやらずには入られないというのは、これが妖怪のそこはかとない可愛らしさを愛でる原口監督の署名みたいなものでしょう。まぁ、『さくや』にしろ今回にしろ、これは子供だましで許せないって人がいることは否定しないが、少なくとも僕は大好きである。

 作品の方は、現在全国順次公開中。でも、近所ではやってないし…って人は、5月25日にはDVD&ビデオリリース予定ということなので、そちらが狙い目だよ。

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April 11, 2004

原稿が終わらない…。間がいいんだか悪いんだか(爆)『特攻 サンダーボール作戦』

 自分的には昨日中に終わらせようと思っていた原稿が、未だ終わらない。これは絶対、不慮の事態が起きたから云々じゃなくて、自分の姿勢の問題だよな…ちょっとブルー。勿論、この現実逃避が終わったら(苦笑)、続行するつもりではいるけれど、朝方までに終わるかどうかは結構微妙…。う~みゅ、月曜は久々に試写に行こうと思ってたけど、なんか丸1週間試写断ちになりそうな雲行き。

 さて、8日に届いた落札品だが他の2点は『フレディ VS ジェイソン』のDVDと、タイトルになっている『特攻 サンダーボール作戦』のVHSテープだった。3月26日の記事で「¥500程度の目撃情報求む!」と書いた製作順では2番目のエンテベ空港人質奪回作戦ものである。なんのことはない、アップ直後にヤフオクで検索してみたら、このテープが数本出品されていたという。しばらく前にチェックした時は見当たらなかったんだけど、その時はたまたま間が悪かったのかな?とりあえず、一番廉いスタート価格¥400の奴を入札したら無事に落札してくれたという。まぁ、送料・振込み手数料を加味すると¥500程度って希望は越えてしまうんだけど、まぁ探し回ってヤキモキするくらいなら、この程度の超過はOK!でしょう。

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 この作品も、『エンテベの勝利』と同様元はTV用作品だったということだが、本来それが当たり前のことだと思うけど、『~勝利』には露骨に感じられた即製作品故の廉っぽさは無く、しっかり作品に没入できる作りになっているのが嬉しいね。事実に基づく展開は、『サンダーボルト救出作戦』とほとんど同じだが(当たり前か-笑-、それにこっちが先)。襲撃場面の緊迫感などはこちらの方が気持ち上かな。ただ、チャールズ・ブロンソン、ピーター・フィンチ、マーティン・バルサムら渋めだけどそこそこ豪華なキャストが揃っているのに、ドイツ系アラブゲリラに扮したホルスト・ブッフホルツがリアル…というよりちょっと存在感が薄いのが損している感じ。むしろ、ヤフェット・コットー扮した食人大統領アミンの方が印象的だったりして。そうそうイスラエル軍の若き兵士役を演じている、この頃は未だ全然有名じゃなかったジェームズ・ウッズは、さらに初期に『追憶』でラディカルな女子大生バーバラ・ストライザンドの後ろで学生運動をやっていたことからも判るように(暴言)、ご本人もユダヤ系だったね。

 監督は『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』などのアーヴィン・カシュナーで、重厚なドラマとアクションはなかなかのもの。昨年、東京国際映画祭の審査員として来日した際の記者会見で、しばらく聞こえてこない新作についての質問があった。それに対して、カシュナー監督はクラッシック音楽を題材にした新作を撮りたくて、数年前から製作準備を進めているが、資金その他の問題で、なかなか実際の製作にまで進展してくれないというようなことを苦笑しつつ答えていた。だったら、資金稼ぎのつもりでもいいから、お仕事と割り切ってこうしたアクション系の作品をもっととってもらいたいんだけどな。御本人の嗜好は、むしろ芸術映画にあるのかもしれないけれど、本作を含みアクション作品での職人ぶりがこのまま発揮されなくなっちゃうのは勿体無いよ。

 それにしても、このVHSが届いたのが8日というのは、出来過ぎのような気がしないでもないなぁ。人質解放の声明が出され、当初の解放期限まで5時間ほどだろうか。事件自体については様々な要素が絡み合っているし、単純な意見を書き込むのは憚られるけど、何はともあれ無事の解放をお祈りします。不謹慎に、電撃的な人質救出作戦が起こることを期待してたわけではないよ。念のため(苦笑)。

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April 09, 2004

訃報

 特撮映画ファンの友人ご夫婦の奥様が昨日亡くなられました。ご夫婦共に、僕よりお若いお二人で、本当に信じられない…信じたくない連絡でした。

 ご夫婦のお住まいは、ほとんど道1本挿んだ真向かい。でもそんなご近所さんにも関わらず、もう1年以上顔をあわす機会がありませんでした。堅気の方とは生活パターンが違うとか、仲がいいところを御邪魔しちゃ申し訳ないかなとか、結構自分勝手な思い込み故のこと。奥様が闘病されていたこともほとんど知らぬままという体たらく。後悔したってとりかえしのつかないことではありますが、月1、いや3ヵ月に1度でも挨拶がてにらうかがっていれば…と思うと、そりゃ結果は変わらないかもしれないけれど、悔恨の念でいっぱいです。

 Kさんのご冥福をお祈りいたします。明日はご葬儀なので、こちらも参列後、喪にふくすつもりです。

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April 08, 2004

プロモDVD他到着

 ヤフオクで落札したアイテムが3点同時に届き、仕事をしながらつい見入ってしまう、ムゥ…(苦笑)。

 中でもちょっと気になっていたのがこれ。これまでの日記でもなんとなく察しがつくかもしれないが、僕は映画の予告編に目がないのである。観客にその作品を観たいと思わせるのが、予告編の使命である。だから短い時間に凝縮された作品のエッセンスは、本末転倒かもしれないけど作品本編よりも面白いこともままある。それ故、日本でビデオソフトが普及しはじめた時に定価で購入したソフトの多くが予告編集だった。再編集ものの『カミング・スーン』や、素のままの予告編をテーマ別に網羅した『モンスター狂死曲』。画質はボロボロだけど、SOMETHING WEIRED VIDEOのB・C・Z級ホラー予告編集なんかもビデオマーケットでよく買ったっけ。

 実際のところ予告編集、映画を1本見るにはちょっと時間が足らない食事時などにBGVとして観るのにはもってこいだ。どこから観初めても、どこで観るのをやめても無問題だしね。だから自分の趣味として、個々のソフトに映像特典やプロモーション用に収録されてる予告編をテーマ別に集めた、自分のお楽しみ専用予告編集を作ってみたりもしている。なんか、あんまり建設的な作業ではない気もするけど、例えば1本の作品でも、本国版・日本版・ビデオプロモーション版・TVスポットなんかを続けて観てみると、それぞれ売りのポイントや構成が微妙に違って結構興味深いものがある。

 そんなこんなで期待の内に到着したプロモDVDは、業界向けソフト案内誌『THE NEW REREASE』11月~2月号の付録だったようだ。以前@nifty CINEMA TOPICS ONLINEで未公開ビデオの紹介をしてた頃は読んでたんだけど、丁度そっちが中断して本誌を読まなくなった頃からつきはじめた模様。なんか間が悪かったな。ちょっと悔しいぞ。内容は、月ごとに各巻30本前後の発売タイトルの予告編を収録。本誌の趣旨もあって、ビデオプロモーション版の予告編が多いんだけど、ソニー・ピクチャーズの作品なんかは、ほとんど国内劇場版予告編のままなのが嬉しい。ここをはじめ海外メジャー系配給会社の作品は、国内版DVDが発売されても、権利関係から日本劇場版予告編はまず収録されないのだ。そんなことを考えると、なんかこの業界誌毎月買っといた方がいいような欲求にかられてしまったりして。でも、今の状況では微妙(苦笑)。

 観終わってから評価を入れついでに、この出品者の方の出品物を見ていたら、別途3月号・4月号と思われる付録DVDを出品しているのに気づく。でも1枚500円スタートだ。今回の落札物に比べて倍じゃん…。しばし悩んだが、結局入札してしまいました(^^;。1枚は500円即決だったので無事落札。だがもう1枚は、700円まで入札したけど競りあがっちゃったんで脱落っす。セコ…つうか、1枚につき今回の3倍近い金額じゃやっぱ納得いかないもんな。

 でもとりあえずJVDの予告編観る限りじゃ、滅茶苦茶寒そうなゾンビ映画『ミートマーケット』シリーズ2作品は、これで予告編そろうからいいか。そのために、中古ソフト探さずにすみそうだしね。あっ、でもオリジナル版予告編も…(苦笑)

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April 07, 2004

『ウルトラQ dark fantasy』始ったけど…

 久々に、リアルタイム視聴&録画という万全の体制で臨んだ『ウルトラQ dark fantasy』なんだけど、観ていて失望に押し潰されそうになる。侵略ものとファンタジーを一緒にやろうとしているようで、結局どっちつかずのまま焦点の定まらないお話。これって、本当に上原正三が書いた脚本なの?

 放映終了と同時にホラー映画フォーラムの友人と、ついつい長電話。やっぱり、このタイトルには思い入れ一入な世代だからな。まぁ、第1話だけであれこれ言うのは早計かもしれないんで、それをここで書き連ねるのは控えるけど、正直完全に出端をくじかれた感じ。来週以降、忘れずに観つづけられるだろうか…

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April 06, 2004

『「超」怖い話A~闇の鴉~』実話かどうかは兎も角として、イヤンな感じはなかなか…

 朝食をとりながら、久々にBGVのつもりでDVDの『メッセンジャー』をかけてみたら、ついつい最後まで見入ってしまった。チャリダーのはしくれとしては、鈴木が語っちゃう「最初に自転車に乗ったとき…」の件って、すっごく共感してしまうんだよな。まぁ、そのあたりの話は、また別の機会にということで…

 昼過ぎに外出、少々風はあったけれど寒くもなく暑くもなくで、自転車を漕ぐには絶好の季節だな。桜の木の周囲ではそろそろ散りはじめで桜吹雪がいい感じだ。朝食時のマインド・トレーニングが効いたのか(笑)、予定よりもかなり早めに六本木に着いてしまったので、青山ブックセンターを覗いてみる。そうしたら今さらながら、諸星大二郎の『栞と紙魚子 何かが街にやって来る』が出ていたことに気づき、即購入。最近、小説のみならずコミックもあんまりチェックしてなかったからか、他にも諸星センセや星野センセの買い逃しタイトルが結構あるなぁ。近々、押さえなくっちゃ。

 3時半からGAGA試写室(赤)で、『「超」怖い話A(アー)~闇の鴉』を観る。『新耳袋』と双璧をなす(らしい)実話怪談シリーズ『「超」怖い話』の初の映像化作品とのこと。僕は実話怪談系書籍は前者くらいしか読んでいないので、このシリーズに関しては結構鬼畜系・既知外系のネタが多い(らしい)という風評くらいしかしらなかった。原作者の平山夢明氏って、僕にとってはむしろ屑ビデオ・マスターだしな。

 今回の映画は、邪悪な気が澱むコンビを舞台に、そこを訪れる客やバイト等関係者に忌まわしい出来事が降りそそぐというもの。怖がらせ方…というか愕かせ方は、かなり音響を重視したつくりだけれど、冒頭の惨劇(まぁ『ファイナルデスティネーション』っぽくはあるけど)など効果の方はなかなかのもの。コンビニの店長夫妻に近所のババアなど、いっちゃってるキャラクターのいやな感じは、過剰すぎる一歩手前って感じではあるけれど、寺島進が演じている足を無くしたチェーン店営業マンが、出番は然程長くないがやっぱり存在感があって好印象。鴉などVFXの使い方も、そんなにでしゃばらずお話と上手く融合している感じ。雨後の筍の如くつくられている心霊実話系ホラー作品の中では、怖さも中々で大健闘だ。

 ただ、これが実話恐怖譚(ノンフィクション)を謳うのはやっぱ、疑問。勿論、ノンフィクションと言ったって、それは事実を基に作者・監督等が語りなおした創作であることは言うまでも無い。でも、事実を売りにするんだったら、そう感じさせるリアリティが必要なんだよね。3つの恐事をクロスさせるクライマックスは、なかなかスリリングなんだけど、果たしてこんなことが現実に起こったら騒ぎにならないってことはないでしょう(特に風呂屋のエピソード)。心霊実話系ホラー映像の創始者といっても過言では無い小中千昭氏も『ホラー映画の魅力 ファンダメンタル・ホラー宣言』(岩波書店)で書かれていることだが、実話原作だったら登場人物はあんなに死なせちゃまずいでしょ。包帯男のエピソードも絵面やベタな展開が、創作ホラーとしては面白い反面、じゃぁ、この出来事を報告できたのは誰なのよ?ってことになってしまうんだよな。原作通りで、かつ実話だというのなら、そのあたり原作でどう処理されてるのか逆に気になってきたなぁ。

 なもんで個人的には、実話!という売りを念頭におかなければ、なかなかの好編だったと思う。公開は5月29日から、渋谷シネ・ラ・セットでとのこと。『日常恐怖劇場 オモヒノタマ 念珠』から連続和製ホラー上映ってことになるのかな?

 その後、帰宅途中にあるBOOK OFF数軒に立ち寄って、原作を探してみたが(…って新刊で買えよ>自分(苦笑))、この日は残念ながら出会えなかったっす。

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April 05, 2004

『ブラック・リバー』ジャケはJARO提訴ものだけど…(苦笑)

 土・日・月と外出せず。一応、明日は出かけるつもりだけど、今週はマジで外出控えめの予定。まぁ、家で過ごすこと自体は決して嫌いなわけではないけれど、篭りっきりが続くと逆に集中心が続かなくなるのも事実。それに外出しなくなってチャリ乗らないと、瞬く間に体重元に戻りそうだしな(苦笑)。なんとか、二日くらいは出かけられるように頑張ろう!

 …等と思いつつ、当面の仕事には関係無くとも気分転換は必要なんで(笑)、『ブラック・リバー』のDVDを観る。作品自体は、実はWOWOW放映時にエアチェックして鑑賞済みだったのだけど、ヤフオクでスタート価格が廉かったのでつい落札してしまったという。まぁ、どうも最近、BSの映りが悪い…というかノイズが多々入ってしまうという困ったチャンな状況だったんで、自分的にはしょうがないかなといったスタンスかな。

 さてこの作品は、ディーン・クーンツの未訳(だよね?間違ってたら情報よろしくです)の短編を映像化したテレフィーチャーだ。因みに僕は、誰も気づくすべもないあることで常日頃からアピールしてるように、クーンツの大ファンである。どの作品が好きかって?『悪魔の種子』『ウィスパーズ』『ファントム』…いや、何でもいいや(笑)。大体ここにあげた3作品だって、物語の概要と面白かったって満足感しか覚えてないもんね。でも、だからこそ僕はこの人の小説が好きだ。今や欧米ではベスト・セラー小説である師に対して失礼かもしれないが、彼の魅力ってその場限りだろうとなんだろうと、読んでる最中は読者をひきつけ、物語の楽しさを味あわせてくれるという、永遠のペーパーバック・ライター的なところにあるのだよ。

 本作はもともと短編が原作ということもあってか、波乱万丈な展開を期待するといささか小味ではある。ただし、『ウォッチャーズ』や『ウィスパーズ』の映画化作品が、ベタだろうとダイナミックな物語を語れるほどの力を持ち合わせていなかったのに対し、こっちは小さな世界でのお話をかっちり描いてくれているんで、テレフィーチャーながら飽きさせない好篇になっていると思う。穏やかな郊外の新興都市、ブラック・リバーに立ち寄った作家が、どんなにあがいても町から抜け出せなくなっていく様の不条理さと彼を襲う焦燥感は、なかなかリアルに伝わってくるし、終りのない悪夢の拡大を止めることができない主人公の姿で締める結末も絶望感が漂ってなかなかいい感じだ。

 ただし、ジャケットにあるような『ID4』タイプの巨大円盤大襲来映画では決してありませんので、そっちを期待した人は要注意。まぁ過剰なジャケこそが、ある意味未公開作品を楽しむ肝でもあるんだけどね。

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April 04, 2004

メリッサちゃんじゃないぞ(笑)。『小さな目撃者』

 先週中古で購入したお懐かしやの『小さな目撃者』のDVDを見る。お懐かしや…といっても、作品自体を見るのは初見。でも、積極的な映画好きになりだした小学校高学年から中学校の頃、TV洋画劇場で『小さな恋のメロディ』を楽しんだ世代としては、このM・レスター主演作を表現するには、やっぱり懐かしいの一言に尽きるのだ。今じゃ『小さな目撃者』をネットで検索すると、ほとんどディック・マース監督作にぶちあたるご時世だけど(個人的にはディック・マースのも、監督の持ち味とジュブナイルのりがいい按配に融合されて大好きな作品ではあるのだけど)。

 空想好きの狼少年(笑)ジギー(M・レスター)が、持ち前の好奇心故に大統領暗殺事件の犯人を目撃し、逆に犯人からも見られてしまい追われる身になるが、周囲はそのことを信じてくれず…という物語自体はかなりシンプルなんだけど、ジギーの発言・行動によって巻き込まれて殺される第3者の多さが、嬉しいような…呆れるような…。それと凶器が、主犯よりもその使いっぱしりみたいな男のものの方が、クールだったりするあたりもオフ・ビートな感じ。でも、劇場用監督デビュー作とは言え、そこそこスリリングな展開は、流石は『ヘルハウス』なんかのジョン・ハフって感じだな。長閑なマルタ島の田舎道で展開されるクライマックスのカーチェイスも、後年の『ダーティー・メリー、クレイジー・ラリー』を彷彿させてくれるしね。そっちにも出演したスーザン・ジョージが、70年代ファッション全開でヒステリックに演じている姉のピッパも、劇中人物として観てる分にはフェロモンムンムンでいい感じだし。

 基本的に正規レンタルは行っていないトラッシュマウンテン作品なので、皆に購入しなさい!…とまで断言するのは憚られるものがあるけれど、サスペンス映画好きの方には機会があったら是非見ることをお薦めする。それと、M・レスターのダークサイド爆発系作品として、同じく未見の『ナイト・ビジター』やビデオは持ってる『誰がルーおばさんを殺したか?』なんかも、是非DVD化して欲しいね。

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April 03, 2004

戦争映画の日『スターシップ・トゥルーパーズ2』『コールド マウンテン』

 4月2日、そろそろ申し込まなきゃいかんな…と、スカパーの契約変更窓口に電話しTBSチャンネルに加入する。御目当ては、これ…なんだけど、週間番組表では4月29日21:00~1時間半枠となっているのに、紹介頁に追加された放映日は4月12日21:00~他再放映2回1時間枠になっているという(でも、週間番組表ではその時間は別番組)。はっきりせんかい>TBSチャンネル。勿論、録画ミスの可能性を考えると再放送があったほうが嬉しいのだが、1時間枠でかってLDで発売されたものと同じだったりすると加入した意味が無いのだよ。絶対全長版でやってくれよな。個人的には、他に観たい番組一つもなかったりするんだから、頼むよ>TBSチャンネル。つうことで私信、一応第一段階はクリアです>悪の遠距離茶飲み仲間の田中さま。

 当初は1時から試写を観る予定だったが、外は雨。まぁ午後にはやみそうな感じなので、3時半からの予習…ってことで久々に『スターシップ・トゥルーパーズ』のDVDを観る。まさに物量作戦的に過剰な暴力と狂ったユーモアが何度観ても楽しい。ヴァラエティに富んだ虫さんたちもとってもプリティだし、今度も沢山観れるといいなぁ…

 などと思いつつ観終る頃には雨もやみ、自転車で築地のSPE試写室に向い、3時半から『スターシップ・トゥルーパーズ2』を観る。IMDBによればアメリカ本国ではTV放映になるようで、作品規模は前作に比べるべくもないけれど、規模に併せてチェンジした作品の方向性が有効でなかなか面白い作品になっている。『エイリアン』が2作目で“今度は戦争だ”と派出になったのとは逆パターンで、もともと戦争だったこっちは、前半には対バグ戦アクションを残しつつも、基本戦は辺境の逃げ場の無い要塞でのサスペンス・ホラー調。途中女兵士の台詞でオヤクソクとも言える「Who goes there!」が出てくるなど、狙いはほとんど『遊星からの物体X』『ゴースト・オブ・マーズ』。もっとも、今回新たに登場するバグの能力も、原作者ロバート・A・ハインラインが書いた『人形つかい』へのオマージューなのかもしれないが。

 今回は、ポール・ヴァーホーベンは未参加だが、製作のジョン・デイヴィソン、脚本のエド・ニューマイヤーら主要スタッフは1作目から続投。そして前作で、エキサイティングなVFXを披露してくれたフィル・ティペットが監督デビューを飾っている。サスペンス演出は、デビュー作としてはまずまず。そして今回は、盟友マイケル・ランティエリらに一任した特殊効果も、今回はグロテスクさに磨きがかかり、口からずるりと侵入するパラサイト・バグ(『ヒドゥン』風だね)や、寄生されゾンビ状になっていく兵士など楽しさいいぱい。本人は歴戦の戦士だが兵士を捨て駒にする戦争に栄光などないとの信念を持っていたダックス大尉を、戦いを鼓舞する連邦軍の英雄としてまつりあげるフェデラルネットワークの映像など、シリーズの持ち味ともいうべき皮肉な視点も健在なのも嬉しい。公開は銀座シネパトス、シネマ メディアージュ他で、6月12日からとのこと。

 その後、食事をとってからスペースFS汐留で『コールド マウンテン』の試写、南北戦争を背景にした恋愛メロドラマだが、2時間半を超える上映時間を全く飽きさせない力作だった。オープニングで描かれた“クレーターの戦い”の凄惨さは圧巻で、こっちもまさに“今度は戦争だ”って感じだったな。

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April 02, 2004

映画の日『イノセンス』『花とアリス』『エレファント』ほか…

 31日は外に出なかったので省略。んで、翌1日は映画の日ということで、観逃していた作品を朝から晩までかけて4本はしご。いつもより気持ち早めに起き、9時半過ぎには日比谷に着…いたのだが、自転車用ロックの鍵だけ忘れてきたことに気づく。ムゥ、流石にロックせずに道端に放置することもできんよなぁ…と、10時の開店を待ってビックカメラで鍵を購入。なんか、当日料金からの割引料金1本分(鑑賞券なら2本分化?)無駄にしてしまったみたいな。こうして我が家の、チャリのロックだけが無駄に増えていくのであった。今年になってから、これで2回目だもんな(苦笑)。

 幸先のよくないスタートだったが、予定していた日比谷映画での『イノセンス』初回は、本編スタートには辛うじて間に合いほっとする。期待を裏切らない面白さだ。押井監督作品らしい、迷宮感覚やペダントリックな引用の応酬とかは勿論あるけど、ある意味そうした部分をすっ飛ばしても(ファンにはそうした部分が面白いのだけどね)充分に楽しめる、シンプルなSFアニメになっている。バトーたちによる組事務所の聞き込み場面では、電脳都市が△印のヤクザ映画&ライダー怪人ワールドと化す快感よ。無機質で艶かしい人形が放つ感覚も、いい感じだ。

 続いて、日比谷スカラ座2で『花とアリス』を観る。ネット配信されたものをただ繋ぎ合わせて長くしたものではなく、さらに新たな仕掛けを加えたもの。配信分は前半半分しか観てなかったのだが、鈴木杏、蒼井優(今までの映画ではイマイチ印象薄かったけど、これでようやく名前と顔が一致するようになったという)の二人のナチュラルな可愛さは変わらないけど、作品的には完全新作を見たような満足感。まぁ、その仕掛け自体は、こんなんありって感じだし?考えてみりゃ、それをやっちゅうハナって結構…いやかなり困ったお嬢ちゃんだったりするんだが、それもまた愛おしいんだな。もっとも、このあたりって同性や同世代からだと印象が大きく変わったりするのかもしれないが。何はともあれ、この日は1日頭の中でこの映画のテーマ曲が流れつづけることになったのだった。

 その後渋谷に移動し、渋谷シネ・ラ・セットで『Jam Films2』。この劇場に入るのは今日が初めて。隣に有るシネカノン試写室や、同ビル5階のシネ・アミューズから類推できたことではあったが、通常のビルのフロアなんで劇場の高さがあまりなく、通常の座席シートになっている後部からだと、前の人の頭が邪魔になりそうな作りである。映画を観てて、目視感覚が例え1cmであっても、前の人の頭がスクリーンにかかるとカンナをかけてやりたくなる僕にはちょっと辛い作りだな。で、当然一番前のシートを陣取ることにしたのだが、ここ前方席は2人乃至3人ずつかけられるソファー状の座席に小さなテーブル付き。フロントで酒でも買ってきて、足を延ばし思いっきりくつろいで観るにはとってもよさげではあるのだけど、同時に一人で座るにはなんとも気後れするものなんだよな…座ったけど。つうことで、僕的には今後も平日空いてる時しか足を運ばないかも。上映機器自体は、ちゃんとDLPも設置されているので、それを使っての上映はなかなかの高画質が楽しめるのだけれど。んで『Jam Films2』だが、2話と4話にちょっと惜しいものも感じるけれど、正直今回は全滅かな。各30分弱の上映時間をもてあまし気味。

 流石に小腹がすいてきたので、食事をしてから『エレファント』を観るためシネセゾン渋谷に移動。ところが、窓口で既に立ち見ですと言われてしまう。完全に読みを間違えたよ。平日でも最終回だし、呑気に飯なんかくってるんじゃなかったな。席数220強のところ234番という、なんとも微妙にあぶれた整理番号に悔しさ一入。ただ座布団を渡され入場したら、何故か最前列なら後2席残っていると劇場係員から云われ、何の異論もなく最前列へ。御存知コロンバイン高校乱射事件の映画化だが、後に加害者、被害者、難を免れたものと運命を大きく別つ高校生たちの事件直前の姿を、一人づつ静かにカメラは追い続け、耳目を引く声高なメッセージを発さずとも、その退屈な日常とそこに芽生える悪意と狂気が浮き彫りになっていく様は、観る者にずっしりとのしかかってくるものがある力作だ。

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April 01, 2004

『テッセラクト』『ペッピーノの百歩』『ドーン・オブ・ザ・デッド』

 一昨日の話の続きである(苦笑)。空模様は天気予報どおり、今一つはっきりしない。なんとか京橋に移動するまでは降らないで欲しいな…と祈りつつDISCATを後にする。向かい風きつめで、自転車のスピードは思うように上がらないが、途中、皇居のお堀端で桜を見たりと寄り道したりしつつ映画美学校第1試写室に到着。1時から『テッセラクト』の試写を観る。タイトルの意味は“四次元立方体”=“超立方体の展開図”で、それだけ聞くとなんか『CUBE』風SFか?と思わせるが、実際はオキサイド・パン監督お得意のタイランド・ノワールもの。ただし今回はオリジナル脚本ではなくて、『ザ・ビーチ』などの作者アレックス・ガーランドの同題の小説に基づく原作ものだ。ドラッグ・ディーラー、心理学者、女殺し屋、ベルボーイの少年、タイ・マフィアのボスなどなど、それぞれにドラマを展開していたキャラクターが、一つの結末へと鮮やかに収束していく物語を、視点を変え時制をバラシ、交錯させつつ描いたものだ。天井から見下ろすようなショットが多いあたりは、原作にもあるらしい読者(観客)=神の視点を意識させるためだろう。…などと小難しく考えず、相変わらずケレン味たっぷりのアクション場面を楽しむって姿勢でも、充分楽しい映画だ。シネセゾン渋谷で5月公開予定とのこと。

 続いて映画美学校第2試写室で、樂舎配給“チャオ!チネマ・イタリアーノ”の三本目『ペッピーノの百歩』を観る。イタリア映画のお得意ジャンルの一つであった、骨太な社会派犯罪ドラマで、マフィアを糾弾する運動を展開し78年に殺害されたジョゼッペ(=ペッピーノ)・インパスタートという実在した青年の短い生涯を描いたもので見応えがある。マフィアに連なる家庭に生まれながら、反マフィア運動に生きたペッピーノの姿を描くにあたって要所要所に挿入された、ジャニス・ジョップリンやアニマルズなど当時のヒット曲やポップアートなどの風俗描写も効果的だ。そして『ぼくの瞳の光』のルイジ・ロ・カッショーラが、デビュー作となる本作では、激情的でありながら繊細なペッピーノを好演している。観ていていい意味で、パチーノやデ・ニーロの影が垣間見えた感じである。

 試写室を出るとしっかり雨降り。まぁ、京橋までは降らないでくれ…って当初の願いは達せられたんだから贅沢は言えないけれど、帰りを考えると結構ブルー。でも今日の俺的メイン・イベントはこれからだぜ!ってことで気を取り直すと、軽く食事をとってからヤマハホールに移動。期待してるかどうかは微妙だが、それでも早く観たくてたまらなかったジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』の披露試写を観る。

 結論から言えば、ロメロのオリジナルを頭から消して、駄目なゾンビ映画に大金をつぎ込んだ作品と思って見れば、ホラーファンなら充分楽しめると思う…つうか俺は楽しんだよ。瞬間感染ゾンビってのは既に『28日後…』でやられちゃってるんで真新しさは無いのだが、よりグロテスクさを増したゾンビのメイク、銃はもとよりチェインソー、プロパンガスなど使えるものを総動員しての対ゾンビ戦、『ブレイン・デッド』も真っ青なゾンビ・ベビー出産などなど、ホラー好きなら爆笑必至だろう(一応、ホラーに興味がなかそうな人たちからは、時々ビビッた声が上がっていたことは付け加えておくが)。メジャーの製作体制で、こんだけ堂々とバカゾンビ映画を作っちゃったってことは一つの快挙ではある。また、冒頭娘・夫がゾンビ化し、何も判らぬまま一人脱出を図ろうとするサラ・ポーリーの車をロングで捉えたショットが、同時多発する災厄を一望させてCGの使い方としても好印象だ。

 ただ、ショッピングモールの篭城者をオリジナルよりも倍増以上させながら、90分強のコンパクト(なのは悪いことではないのだが…)な上映時間では、あんまり個性を出せず、また作品を観ながら憶測できないことはないけれどその心情の変化などの描写もイマイチ不十分で、ドラマ的には物足りないかな。また、先に書いたとおりモールを舞台にしながらも、オリジナルにあった消費文明への皮肉な視線は、あまり感じられないのだよね。作品に漂う終末感もオリジナル版はもとより、『28日後…』よりも薄めなんだよな。その点では、許せネーって気も勿論するんだけどね。

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